■体長10センチ、世界最小のヘビ発見される■
■World smallest snake (Leptotyphlops carlae)■
カリブに浮かぶ島国、バルバドスで世界最小のヘビが発見されたそうです。 巨大生物 はよく紹介しますが、こういった世界最小もたまにはいいかと。
発見されたのは2006年ということで、綿密な調査を経てこのほど発表されました。
世界最小のカエルとトカゲを発見しているペンシルベニア州立大の生物学者、ブレア・ヘッジ (ヘッジス) (Blair Hedges) によれば、体色やウロコのパターン、そして遺伝子を調査した結果、新種であることが判明しました。
ミミズのような地中生活をするメクラヘビの仲間に属し、体長はわずか4インチ (≒10センチ)しかなく、太さはスパゲッティほどということです。シロアリやシロアリの幼虫を餌にしています。
今まで発見された最小のヘビよりも5ミリほど小さいということで、ブレア・ヘッジの考えではヘビとして限界の大きさ (小ささ) ではないかということです。
というのも、このヘビは卵をひとつだけ産むものの、その卵が母親の体の大半を占めてしまうらしいのです。
ほとんど概要を訳しただけの手抜き記事です。ご紹介まで。
(参考サイト)
●REUTERS UK
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-647.html
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■指差されたら死ぬ!?アイアイ■
■Aye-aye■
(アイアイの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
〜 ア〜イアイ♪ 〜
「アーイアイ♪アーイアイ♪おさーるさあんだよー♪」
で、日本人なら誰でも知ってるお猿さん、アイアイ。しかし、知名度の割に、その姿はあまり知られていません。
童謡の軽快なイメージとはずいぶんかけ離れた実像のアイアイを見ていきます。
〜 「死の宣告」アイアイの指差し確認 〜
アイアイの姿を知らない日本人は意外に多いのですが、歌の影響でしょうか、少なくとも日本人にとってアイアイのイメージは悪いものではありません。
しかし、これはなかなか珍しいことで、海外ではたいてい気味悪がられ決して好かれている動物とはいえません。
特に、アイアイの故郷であるマダガスカルでは、もっとも忌み嫌われている動物のひとつで、発見次第殺されているといわれています。
嫌われる原因はまずその姿にあります。真っ黒い体毛に不気味に光る大きな目、気味悪い顔つきはまるで悪魔のように見えます。
(枝のような細長い中指)
さらにアイアイのトレードマーク、あの細長い中指に指差さされたものは、すぐさま壮絶な死を遂げると信じられているからです。
悪いことに、好奇心の強いアイアイは人間を見つけると近寄って来る習性があるといいます。
(自然下のアイアイの動画 人なつこい
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
マダガスカルの住民にとって、アイアイは「死の宣告人」でしかなく、しかも人間をおそれず近寄ってくるアイアイは、迷信通りの悪魔に感じるのかもしれません。
それ故、指差される前に殺してしまおうというのが現地の人々の考えです。
いわば都市伝説 (迷信) なのですが、素朴な現地人にとって、といより素朴故、この迷信を信じ切っており、いまだに呪縛は解けていないようです。
〜 おっちょこちょい、ピエール・ソヌラ 〜
アイアイを発見したのはフランス人、ピエール・ソヌラ (Pierre Sonnerat) です。
彼は香辛料商人ピエール・ポワーブル (Pierre Poivre) の甥っ子で、肩書きが動物学者やナチュラリストであるとともに叔父と同じ香辛料商人としても活躍しました。
ソヌラは、はじめてマダガスカルを訪れた際、アイアイと同じ原猿亜目 (げんえんあもく) のインドリを発見し、命名しています。
しかし、この「インドリ (indri)」という名前、現地の案内人がインドリを指差し、マラガシ語 (マダガスカル語) で「エンドリナ! (ご覧なさい!)」と叫んだのを現地の動物の呼び名と勘違いし、しかも微妙に聞き違えて「インドリ」と名付けてしまいました。
(インドリ 学名「ご覧なさい」)
それから10年後、再びマダガスカルの地を踏んだソヌラは、現地で忌み嫌われるアイアイを森で2匹捕まえ村に戻りました。
「アイアイに指差されたものは死あるのみ」そんな恐ろしい動物を2匹連れ帰ってきたのですから村は大騒ぎ、マラガシ語で「アイ!、アイ!」と人々は恐怖の声をあげました。
ソヌラはまたもやってしまいました。マラガシ語の恐怖の叫び声「アイ、アイ」を動物の名前と勘違いし、「アイアイ」と名付けてしまいました。
とはいえ、ソヌラはあくまで現地の呼び名を尊重しようとした結果であり、非難するのはかわいそうです。
〜 絶滅寸前 〜
アイアイはキツネザルなどと同じグループ、原猿亜目に属し、霊長類としては原始的な猿の仲間です。
大きな耳、ふさふさの尻尾を見ると、その姿は猿というよりまるでリスのようです。
おまけに、一生伸び続けるネズミのような門歯 (前歯) を持ち、ソヌラの発見当時は齧歯類 (げっしるい, ネズミの仲間) に入れられたり、有袋類に入れられたり混乱していました。
インドリとアイアイの逸話だけを聞けば、いかにもおっちょこちょいなソヌラですが、動物の観察力は優れており、現在でも謎の多いアイアイの主な特徴を当時にして、かなり正確に残しています。
「アイアイはリスに似ているが、キツネザルに似ている点がある。
前肢の指はひどく長く曲がっており、そのためゆっくりとしか歩けない。中指の先の二関節は長くて細く毛がない。
アイアイはこの指を使って木の割れ目にいる虫を引っかけ口に運ぶ。また、枝にぶら下がるときにも使う」
(竹をほじくるアイアイの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
アイアイはその奇妙な中指で木の幹をコンコン叩き、その反響で空洞を探し当てます。空洞を探し当てるや、ネズミのような大きな前歯で木の幹をむしり昆虫を見つけ出すのです。
その細長い指は、木の割れ目や竹の中にいる昆虫をほじくり出すのにうってつけで、その器用な指使いはなかなか愛嬌があります。
なお、いわれるほどスローではなく、実はすばしこく動くこともできます。
〜 絶滅寸前 〜
マダガスカルの森林開発により、ほとんどすべてのキツネザル、インドリが絶滅に瀕していますが、その中でもアイアイはもっとも危険な状態にあると考えられています。
もともと非常に数が少なかった上、アイアイの「死の宣告」迷信により虐殺が続いているためです。
これだけ虐殺が続きながらなんとか絶滅を逃れてきたのは、昼間は不活発で完全な夜行性であることと樹上性であるためのようです。
(人工飼育されているアイアイの赤ちゃん
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
しかし、このままでは絶滅を免 (まぬが) れそうもありませんが、最近になって人工下での繁殖に成功しており、アイアイの未来にちょっとだけ明るい兆しが見えてきました。
(参考文献)
● 世界動物発見史 (ヘルベルト・ヴェント)
● 嫌われものほど美しい (ナタリー・アンジェ)
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■モントークの砂浜に打ち上げられた謎の怪物■
■Montauk unknown creature■
〜 UMA発見? 〜
面倒くさいので全部書き直します。
〜 モントークの謎の怪物 〜
ニューヨーク、ロングアイランドのモントークの砂浜に、謎の怪物死骸が打ち上げられたと評判になっています。
体つきを見る限り、哺乳類と思って間違いありません。しかし、不思議なことに口元がクチバシ状になっています。
クチバシのある哺乳類はカモノハシぐらいしかいませんから、これはUMA (未確認生物) でしょうか?
〜 極秘の動物実験により誕生 〜
(ニューヨーク沿岸のロングアイランド)
モントークの沖合いには小島、プラムアイランドがあります。このプラムアイランドにある研究施設が動物実験を繰り返し、この怪物を誕生させたのではないか、という羊男さながらのすごい噂があります。
そもそも、そんな研究施設があるのか?と疑念が沸くでしょうが、実はプラムアイランドにはプラムアイランド動物疫病センターが実在します。
動物実験の犠牲となったこの怪物は施設を抜け出したものの、八方塞 (はっぽうふさがり) の小島から脱出することはできず、海を渡ろうと決意したのでしょう。
しかし、本土に渡るにはあまりに海は過酷でした。力尽きた怪物は生きて本土の土を踏むことはできず、遺骸となって本土の砂浜に流れ着きました。
野山を駆けめぐる夢は叶わず、みすぼらしいその姿を衆目にさらすことになります。
無念この上ないでしょう。
〜 くちばし 〜
UMAが現れると、上の話のように「極秘の動物実験により、、、」「極秘の遺伝子実験により、、、」といった噂が必ずといっていいほど持ち上がります。
こういった話は嘘と分かっていても楽しいものです。が、そんなB級のSFじみた話を登場させるほど、モントークの怪物は奇異な存在でしょうか?
だいたい、国家が極秘に実験しているにしてはおそろしくスケールが小さく、意図も分かりません。しかも逃げられてるし。
極秘任務に就いているはずの施設職員の能力が低すぎます。バカなんじゃないかと。
それでは施設職員があまりにかわいそうです。冷静にモントークの怪物を見ていきましょう。
頭部だけを見るとまるでウミガメのようですから、「犬と海亀のハイブリッド生物」などと形容しているサイト (海外) も存在します。 中には「海亀の甲羅が取れたものではないか?」との珍説もあります (亀の甲羅は外すことができません)。
誰でも簡単に画像を加工できる時代ですから、フェイク写真説も根強いのですが、この怪物、よく見るとそんなとんでもない姿をしているわけではありません。
体毛がないことと、口元がクチバシ状になっており、さらにクチバシに歯が生えているように見えることから、奇妙に見えるのです。
大きさがわからない上、体毛がありませんし、目も閉じてしいます。細長い尻尾を見ると、齧歯類 (げっしるい, ネズミの仲間) の胎児かなんかに見えます。
体つきはまるっきり哺乳類ですから、これが本物のクチバシであれば確実に新種の動物となります。
しかし、よーく見ると、クチバシ状に見える部分は皮膚がなく、頭骨が露出している状態のようです。
〜 ネズミですか? 〜
細長い尻尾を持っており、ネズミっぽい印象を受けます。齧歯類の胎児でしょうか?
解像度の高い写真があったので、そちらで口元をちゃんと見てみると歯の並びが齧歯類とは全く異なることがわかります。
齧歯類ですと上下の門歯 (前歯) と奥歯の臼歯の間に大きく隙間 (歯のない部分) があります。
(カピバラの頭骨)
が、このモントークの怪物、少なくとも下あごに犬歯があるようです。前歯から奥歯まで隙間なく歯が生えそろっています。ということで、これは齧歯類ではありません。
また、はっきりしませんが、首のあたりに毛が残っているように見えます。
もしこれが本当に毛だとすれば、皮膚病などにより毛が抜け落ちたか、人為的に毛皮をはぎ取られたものの可能性があります。
この写真1枚で断定はできませんが、どうもクチバシは頭骨の露出によりそう見えているだけ、また毛がない動物ではなく、毛が抜けたかはぎ取られた可能性がある、と見ることができます。
謎であったクチバシと体毛、この2つの部分の謎が解けかけています。
〜 それでもUMAか? 〜
さあ、それを踏まえて考えて、この生き物はいったいなんでしょう?
それを踏まえてもUMAかもしれません。
しかし、普段見慣れている動物でも、毛皮がないとまったく別の動物に見えてしまいます。
中途半端に頭骨がむき出しになり、見えているのは歯の一部、皮膚も焼けただれており、いったい何の動物かわかりません。
ここまで書いて限界に達し、もう一度海外のサイトを手当たり次第に調べてみると、、、
〜 トリック? 〜
正面写真が存在していました。
やはりクチバシではありませんでした。頭部の先端は骨が露出しており、鼻孔の穴も確認できます。
下あごには犬歯が確認でき、体毛もまばらに残っているのが確認できます。
最初に公表されていた写真は、クチバシ状に見えるようにうまく撮影されたもので、ある意味トリック写真といえるでしょう。
(アライグマ説をもとに加工されたモントークの怪物)
おそらくはアライグマとの見解 です。しかし、アライグマであれば上あごに立派な犬歯が生えているはずですが確認できません。
というわけで、モントークの怪物の正体は「上あごの犬歯が欠け、毛が抜け落ちたアライグマの死骸」ということになります。
そう思うかどうかは皆さんの自由です。UMAと信じるのもいいでしょう。
参照サイト
● ライブドアニュース
● Zimbio Pilot
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■ヘリコプリオン■
■Helicoprion■
(リチャード・エリス、「アクアジェネシス」より)
〜 サメの歯 〜
サメの歯はベルトコンベア式に次々と生え替わることで知られています。
外側から見えている最前列の歯の後ろ側に、幾重にも歯が待機しています。
基本的に、サメの歯は横1列 (歯列) で1セットですから、まだまだ使える立派な歯がたくさん並んでいても、歯列ごと最前列の歯は後ろに待機している歯列とごっそり交換されてしまいます。
サメによって生え替わる歯の数は大きく異なりますが、多いものでは一生の間に数千から数万本生え替わるものと推測されています。
人間などからすればずいぶんとうらやましいシステムです。しかし、使える歯まで廃棄されてしまうとは、非常にもったいなく感じます。
この抜け落ちてしまう歯を、なんとか有効利用していたと思われるサメの仲間が存在します。
〜 螺旋状のノコギリ 〜
抜け落ちる歯を抜け落ちないようにしようとしたサメはいくつか知られていますが、その中でもっとも有名と思われるヘリコプリオンを紹介します。
ヘリコプリオンは石炭紀後期からペルム紀まで繁栄した古代のサメで、その化石はロシアを始め、アメリカやオーストラリア、そして日本でも発見されています。
体長は3メートルから大きいもので6メートルぐらいと推測されており、なかなか大きなサメです。
(ゴブリンシャークのスライドショー
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
体型的にはゴブリンシャーク (ミツクリザメ) のように吻 (ふん、鼻先) の長い体型だったといわれています。
多くの軟骨魚類がそうであるように、軟骨は石化しにくいため、ヘリコプリオンは歯の化石しか残っていませんが、この歯の化石の不思議さといったらありません。
このヘリコプリオン (Helicoprion) という名前は、"Helico" が「螺旋 (らせん)」、"prion" が「ノコギリ (saw)」という意味で、「螺旋状のノコギリ」とか「円形状ノコギリ (Circular saw)」という意味になります。
この「螺旋状のノコギリ」というのは、もちろんヘリコプリオンの歯を指しています。とはいっても「螺旋状のノコギリの歯」といわれてもピンと来ません。どういうことでしょう?
〜 ヘリコプリオンの歯 〜
ヘリコプリオンの歯列は抜け落ちません。しかし、他のサメの仲間と同様、歯は生涯生え続けます。
「歯が抜けない」にも関わらず「新しい歯がどんどん生えてくる」、ふつうに考えれば、ヘリコプリオンの口の中は、歯でいっぱいになってしまうはずです。
しかし、ヘリコプリオンの口の中は、歯でいっぱいになることはありません。抜け落ちるべき歯列が、抜け落ちずに螺旋状に巻いていくのです。
ヘリコプリオンの歯の化石を見れば一目瞭然、まさに「螺旋状のノコギリ」です。
というか、特に化石に興味のない人がヘリコプリオンの化石を見た場合、とうていサメの歯と認識するとは思えず、おそらくイガイガのアンモナイトの化石と思ってしまうことでしょう。
〜 歯の付き方 〜
(ヘリコプリオンの歯の化石)
さて、このぐるぐる巻きの歯、いったいどういう風にからだにくっついていたのでしょう?
実は未だにはっきりしていません。おそらく下あごのものと考えられていますが、頭部の化石もまだ発見されておらず、確定されていません。
以前は、むしろ上あごについていたのではないか、という考えのほうが主流だったようです。
ロシアの地質学者ウラジミル・オブルチェフ (Vladimir Obruchev) は、このぐるぐる巻きの歯が下あごについていては摂食の邪魔になったと考え、上あごについていたものと推測しました。
ウラジミルは、上あごについていた場合の利点として、頭部を保護する緩衝材としての役割を挙げています。
しかし、近縁種などの発見等、研究の進んだ現在では下あごについていた、という考えが主流であり、復元図や復元模型もほとんどがそのようになっています。
(ヘリコプリオンの復元の一例)
川崎悟司さんの復元イラストもどうぞ
カメレオンの舌のように伸びて獲物を攻撃したのではないか、口の中にアンモナイトがいるように見えるので、疑似餌としての役割を担っていたのではないか、など珍説もたくさんあります。
ただし、体が大柄だったことを考えると、そのような小細工をするより、ふつうに獲物に襲いかかった方が楽なような気がします。
本当のところは現時点では分かりませんが、こんな不思議なサメが存在していたことだけは疑いようがありません。
廃棄される運命にある歯を再利用するという画期的な進化を遂げたヘリコプリオン、長く繁栄したにもかかわらず、現在の海にかれらのアイデアを採用したサメは存在しません。
(参考文献 "AQUAGENESIS", Richard Ellis)
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■Vegas valley leopard frog (Rana fisheri)■
(ヒョウガエル)
〜 蛙の雨 〜
(魚が降ってきた様子の絵画)
昔から「雨のように天から生き物が降ってくる」話があります。
降ってくる生物はさまざまですが、特に魚、そしてカエルが多いようです。
こういった話は本当でしょうか?
「生き物が降ってくる話」は、まだ自然発生説(注1) が信じられていた中世以前の記録が多いことに注目です。
雨が降ると、それまで見あたらなかったカエルが突然道ばたに大量に出現するのを見て、カエルが土から湧き出てきた (土から生まれた) なんて本気で信じられていた時代です。
実際は水辺に隠れていたカエルが出てきただけに過ぎません。
そういった素朴な時代ですから、「蛙の雨」の話もそのまま鵜呑みには出来ないでしょう。カエルが大量発生しているのを土から湧き出たのではなく、空から降ってきたと解釈した可能性もあります。
(イカナゴ)
とはいえ、それでは魚が降ってくる説明はつきません。さらに、生物が降ってきた記録はあまりに多く、実際のところ、もっと近年になって報告された例も少なくありません。1918年、イギリスのヘンドンにイカナゴが降ってきたことは当時、新聞の記事にもなっています。
すべてがすべて勘違い、と決めつけるのは少々乱暴かもしれません。
(注1) 生物が無生物から親なしで発生するという説
〜 竜巻説 〜
一説には、竜巻などによって上空にさらわれた生き物が、別の場所に落ちてきたのではないか、などといった説明もなされています。
竜巻説は一見もっともらしいのですが、カエルにしろ魚にしろ、降ってくる生物のほとんどが単一の種類であることが気がかりです。
「カエルだけを巻き上げよう」などと竜巻に意志があるわけではなく、竜巻説であればいろいろな生物 (草木なども含む) がごっちゃになって降ってくるのが自然なはずです。
「生物が降る話」が本当の話であれば、真実は竜巻説ではないような気がします。
〜 鳥取砂丘にオタマジャクシ 〜
(鳥取砂丘のオアシス)
中世の「蛙の雨」を連想させるニュースがありました。鳥取砂丘のど真ん中にある「オアシス」でオタマジャクシが発見されたというのです。
いつの頃からかオアシスに棲みついたカエルが繁殖し続けているならともかく、このオアシスは夏期には干しあがって消失してしまうそうです。
砂漠を横断中にオアシスに到着し、繁殖したのでしょうか?ふつうに考えて、砂漠の外からオアシスにたどり着くのは難しそうです。砂漠に特化したカエルでしょうか。
オタマジャクシを調べたところ、これはふつうのアマガエルの仲間だそうで、特に砂漠に特化したカエルというわけではないようです。
いったいどうやってたどり着き、繁殖しているのでしょう、不思議な話です。
さて、今回は砂漠地帯に棲息する謎のカエル、ベガスヒョウガエルを見ていきます。
〜 ベガスヒョウガエル 〜
1893年、ネバダ砂漠にラスベガスのカジノ都市が建設される前、砂漠に囲まれたベガスバレーの湧き水で新種のカエルが発見されました。
大きさは5センチをちょっと超すぐらい、体色はグリーンで全体に黒っぽい斑点があります。
発見されたのがベガスバレー (Vegas valley) であることとヒョウ (leopard) のような斑点を持つことから、英名をベガス・バレー・レオパード・フロッグ (Vegas valley leopard frog)、和名をベガスヒョウガエルといいます。
ベガスヒョウガエルは他地域に棲息するヒョウガエルの仲間と取り立てて姿や模様が異なるわけではありません。
しかしこのカエル、生態に謎があります。不思議なことに卵がいっこうに見つからないのです。カエルが棲息している湧き水や小川に卵を産まないために見つからないのでしょうか?
たとえば、カメにそっくりで有名なタートル・フロッグ (カメガエル) のように砂地に穴を掘って卵を産んでいたとしたら、なかなか見つかるものではありません。
(タートルフロッグ)
タートル・フロッグの赤ちゃんはオタマジャクシのステージを卵の中で過ごすので、卵から出るときはカエルになっています。ですから土の中に卵を産んでも平気です。
ベガスヒョウガエルはどうでしょう?
実は卵は見つかっていませんが、オタマジャクシは発見されています。ということはやはり土の中に卵を産むということはあり得ません。
(ヒョウガエルのオタマジャクシ)
卵胎生でオタマジャクシを直接産むのでしょうか?こうなったら、ベガスヒョウガエルに密着して生態を探るほかないでしょう。
しかし、その願いは叶いません。
このベガスヒョウガエル、ラスベガスの発展に伴い、棲息地域を木っ端みじんに破壊され、発見からわずか50年、地球上から姿を消してしまいました。
(参考文献)
●フェノメナ【幻象博物館】(J.ミッチェル、R.リカード)
●失われた動物たち(プロジェクトチーム)
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■セントヘレナオオハサミムシ■
■St. Helena giant earwig (Labidura herculeana)■
〜 耳の中に棲む虫 〜
(ハサミムシ)
〜 ハサミムシ 〜
大きな石をひっくり返したりすると、ダンゴムシなんかと一緒にハサミムシが出てきたりします。
あわててどこかに隠れようとする姿はけっこうかわいかったりしますが、あのお尻のハサミに挟まれると結構痛いものです。
この「ハサミムシ」という名前はシンプルですが、この昆虫の特徴を的確に表現しており、名前とイメージがぴったり来ます。
英語ではなんというんでしょう?直訳して、フォーセプス・バグ (forceps bug) とか シザーズ・バグ (scissors bug) なんて思い浮かべる人もいるかもしれません。
意外なことに、ハサミムシの英名には「ハサミ」を表す単語は入っていません。イアウィッグ (earwig) といいます。
〜 耳のムシ 〜
ハサミムシの英名はイアウィッグのイア (イアー) は、あの「耳」のearです。つまり「耳の昆虫」という意味です。
あの目立つハサミに言及せずに、「耳の昆虫」と名付けるとはセンスがあります。
どうしてこんな名前が付いたんでしょう?形でしょうか?そういえばよく見ると人間の耳の形に似ている、、、わけないです。
実はこのイアウィッグという名前の由来には2つの説があります。
1つはハサミムシの鞘翅が短く、その「鞘翅が人間の耳の形に似ているから」というものと、もう1つが「(人間の) 耳の中に棲む虫だから」というものです。
(体に対して小さな鞘翅)
おもしろい後者をピックアップします。
〜 耳の中に住む 〜
犬や猫など飼っている人は「耳ダニ」をご存じでしょう。その名の通り、耳の中に住み着いているダニです。
顕微鏡サイズのダニであれば、侵入されても気付かないというのは納得できますが、ハサミムシです。
思いっきり肉眼で見えますし、だいたいあんなでっかいものが耳の中に入って来て気付かない人はどうかしているに違いありません。
そもそも足下からはい上がり、首、顔面と通過していくどこかで、まともな人なら気付くはずです。とてもあり得そうにありません。
そうです、起きている人に侵入するわけではありません。
ハサミムシのイアウィッグという名前は「眠っている人間の耳の中に入ってくる」ことから名付けられたといいます。これならなんとかなりそうです。
ですが、寝ているときに侵入したにせよ、目が覚めたらなんぼなんでも気付くでしょう。
そのまま気付かず学校に行ったり、会社に行ったりする人がいるとは思えません。耳からハサミムシが顔を出している状態で歩いている人に出会ったことももちろんありません。
しかし、ハサミムシに侵入された人間は、学校に行くことも会社に行くこともないのです。
ハサミムシは耳から侵入し、穴を開け脳に達し、そして脳をむさぼり食べるからです。
あんな平和そうな昆虫が人間を死に至らしめるとは、、、実はこれは結構有名な都市伝説で、そんな事実はもちろんありません。ご安心を。
〜 セントヘレナの巨大ハサミムシ 〜
(セントヘレナ島)
巨大ハサミムシの写真
失脚したナポレオン・ボナパルトの流刑地として有名なセントヘレナ島ですが、この島には幻の巨大ハサミムシ、セントヘレナオオハサミムシ (Labidura herculeana) が棲息しています。
このハサミムシの体長は8センチを優に超えるといわれており、トレードマークのお尻のハサミもクワガタムシの大顎を思わせるほど長く巨大です。
島が発見された16世紀以降、人類と共にネズミをはじめとする外来生物の流入、土地開発の影響により、この巨大ハサミムシはみるみる数を減らしていきました。
元々数が少ない上、夜行性で昼間は土中深く潜っているということもあり、研究者が血眼 (ちまなこ) になって探して、やっとこ1匹2匹を見つける程度までになっていきます。
しかし、そんな状況になってもこのハサミムシを気にかける人は誰もいませんでした。
そんな状況が続けば当然の結果が待っています。とうとう、この巨大ハサミムシを見かける人は誰もいなくなってしまいました。20世紀を前にして絶滅してしまったのです。
〜 再発見? 〜
ところが意外なことが起こります。絶滅したと思われていたセントヘレナオオハサミムシですが、1967年に再度個体が確認されました。
最近になって、やっとこ地球規模での環境保護に対する気運が高まっています。
セントヘレナ島のハサミムシも例外ではなく、彼らを絶滅から




































