■カエルの神隠し 〜 オレンジヒキガエル (キンイロヒキガエル)■
■Golden toad (Bufo periglenes)■
〜 石川県でオタマジャクシの雨? 〜
石川県の空からオタマジャクシが降ってきたといいます。
以前に、ベガスヒョウガエルの記事でカエルや魚が空から降ってくるという話をしたことがあるので、詳しくは書きませんが、そういった話は昔から数えられないほど伝えられています。
記事によると、「石川県七尾市中島町にある「中島市民センター」周辺約300平方メートルにわたって体長2−3センチのオタマジャクシ約100匹が突然降ってきた」とのこと。
これが2009年6月4日の話、なんと1日空けて6月5日にも、同じく石川県、今度は白山市徳丸町で「駐車中の車のボンネットや路上で30匹のオタマジャクシがつぶれているのを住民らが見つけた」とのことです。
今までに多くの動物が空から降ってきたことが記録に残っていますが、オタマジャクシが降ってきた事例は皆無に等しく非常に珍しい記録となります。
(魚が降ってきた様子の絵画)
空から動物が降ってくるものは、必ずといっていいほど、その原因を竜巻としますが、これは以前にも書いたとおり、あまり説得力がありません。
動物が降ってきた事例を見ると、いずれも降ってくる生物が単一の種類に限られるからです。
竜巻に意志はなく、1種類の生物だけを「選択的」に巻き上げる、ということは不可能で、竜巻が原因で生物が降るのであれば、その他の生物、動物だけではなく水草や土などあらゆるものがごっちゃになって降ってくるはずです。
「選択」は人間はもちろん、動物の得意技で、これら単一の生物が降ってきた事例を説明するのに、人間のいたずら、もしくは動物が絡んでいる可能性が示唆されます。
伝えられる話を鵜呑みにするなら、それは人間が絡んでいたとしても説明不可能のものがほとんどであることは認めなければいけませんが、「実際に降っているところを見ていない」とか「降ってきた生物の数がそれほど多くない」場合は人間のいたずら、もしくは鳥などがはき出した可能性も、加えるべきでしょう。
オカルト研究の第一人者、チャールズ・フォートは「大気圏藻海」なる一時的に動物を捕獲する領域がる大気圏に存在するという仮説を発表しましたが、これはファンタジーの域を出ません。
〜 黄金のカエル 〜
さて、今回の主役はオレンジヒキガエル (Bufo periglenes)。
英名をゴールデン・トード (golden toad) といい、直訳すればキンイロヒキガエルですが、運悪く、和名にキンイロヒキガエルという別のカエルが存在するため、こちらはオレンジヒキガエルと呼ぶしかありません。ただし、オレンジヒキガエルもそのまま直訳してキンイロヒキガエルと呼ばれていることが多々あります。
このカエル、オスはヒキガエルとは思えない鮮やかなオレンジ色をしており、ゴールデン・トードと呼ばれるのには誰もが賛成するでしょう。
メスはオスと比べるとちょっと地味で、淡いグリーンの体色をしています。
(地中性のインドハナガエル)
オレンジヒキガエルは中央アメリカ、コスタリカのほんのわずかな地域 (モンテヴェルデ森林保護区) にのみ生息していたたいへん希少なカエルです。
発見されたのは1966年、繁殖期になるとこの派手な体色のオレンジヒキガエルはどこからともなく一斉に現れ、陰鬱な熱帯雨林をひとときの間、鮮やかなオレンジ色に染め上げました。
しかしこのカエル、繁殖期以外に目にすることはなく、おそらく地中性のカエルだったのではないかと考えられています。
〜 消えたカエル 〜
1966年に発見されてから、毎年、彼らの繁殖期は熱帯雨林の奇跡ともいうべき、恒例の祭典となりました。
1966年から始まったその祭典はわずかな異変もなく続けられていました。
1987年、事実上かれらの祭典の最後となった年も何千匹というオレンジヒキガエルがその場に居合わせました。去年、一昨年と見てきた光景と全く変わらない盛大なものでした。
しかし、1988年、その祭りに参加したカエルは11匹しかいませんでした。1989年には1匹の参加しか確認されませんでした。
フォートの仮説、「大気圏藻海」にかれらは吸い上げられ、祭典は続けられているのでしょうか?しかし、現実はそんな陳腐な表現で片づけられそうにもありません。
酸性雨や土壌汚染、人類の発展により、両生類には大変生きづらい世の中になっています。
オレンジヒキガエルが激減したことに多くの説がよせられました。先に挙げた酸性雨をはじめ、オゾン層破壊による紫外線量の増加、エルニーニョ現象、寄生虫、、、
しかし、その原因を特定することは出来ませんでしたし、原因を突き止めたところでそれはもはやオレンジヒキガエルにとっては何の役にも立たなかったことでしょう。
1990年、お祭りに参加したオレンジヒキガエルは一匹もいなかったのですから。
<参考文献>
● フェノメナ 【現象博物館】
● 失われた動物たち
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■Champ (Lake Champlain monster)■
(チャンプか?
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
〜 シャンプレーン湖のチャンプ 〜
アメリカのバーモント州、ニューヨーク州、そしてカナダのケベック州にまたがる巨大な淡水湖、シャンプレーン湖で未確認生物が動画撮影されました。
この湖には巨大な水棲獣、チャンプが生息しているといわれています。チャンプでしょうか?
その姿はスコットランドのネス湖で目撃されるUMA界のスーパーヒーロー、ネッシー風 (首長竜タイプ) だといわれていますが、巨大魚を彷彿させる目撃も少なくありません。
いずれにしても捕獲されていないため、その詳細は分かりませんから、「シャンプレーン湖に生息する巨大な未確認生物」とチャンプを定義してもいいかと思います。
それでは動画を見てみましょう。
〜 オルセンさんの撮影 〜
(哺乳類の頭部っぽく見えますが、、、?)
撮影された日時は2009年5月31日、明け方の5:30頃だといい、朝日がとても綺麗です。
撮影したのはエリック・オルセン (Eric Olsen) さんという一般人の方で、手持ちの携帯電話で撮影したということです。
さて、まずこれがチャンプであるには、この撮影された場所がシャンプレーン湖であることが大前提です。
周りの景色も写っていますが、広い湖ですから本当にシャンプレーン湖かどうかは撮影された場所の近くに住む住民でもなければとても特定できそうにもありません。
ということで、取り敢えずシャンプレーン湖であると信じることにしましょう。
次にこの生物の大きさですが、体の一部分を除いて水中に没していますし、被写体までの距離も分かりませんから、もちろん正確な大きさは分かりません。
ただし、湖岸からそれほど遠くもないところで、この程度の大きさにしか見えないということを考えると、間違っても5メートル、10メートルといった伝えられるような巨大な生物ではありません。
が、大きさはあまり気にしなくて良いでしょう。どんな生物でも子供時代がありますから、巨大生物の子供と考えれば1メートルぐらいでも何ら不思議はありません。
それではこれが未知の水棲獣であるか考えてみましょう。
〜 流木、シカ、ヘラジカ? 〜
(流木マジック、ラサ・リバーサーペント)
まず、レイク・モンスターの正体として常に気をつけないといけないのが流木などの漂流物の誤認、航跡を残し画面右側に向かって泳いでいると信じたいですが、残念ながら絶対に生物であるとは断言出来ません。
流木などは、浮き沈み、回転、またちょっと見る角度が変わっただけで、「まるで生物が動いているように錯覚」するためとても判断が難しく、撮影地点から離れていると尚更です。
正直なところ、動きがあまりにないため見れば見るほど流木っぽく見えてしまいます。
が、流木だとつまらないので、取り敢えず生物と考えていきましょう。
さて、クビは若干長いですが首長竜のような長さをしているわけではありません。首と胴体がつながって写っている部分がありますから、これは確実に判断できます。
あまり詳しくは分かりませんが、見た感じ、頭部が体に対してとても小さく感じます。また、解像度のせいかもしれませんが、頭部に目立った突起物、耳とか角も確認できません。
最初にこの動画を見たとき、生物であればシカやヘラジカの子供が泳いでいるだけだろう、というのが第一印象でしたが、どうでしょう?
陸生の哺乳類が水中に入ったとき、カワウソなどのように体全体を波打たせて泳ぐことは出来ないので、基本的に犬かき、頭部は水面に出しっぱなしになります。
この動画に写っている動物も頭部を出して犬かき泳法、かなりノロノロ泳いでいる印象です。
実際、シカやヘラジカが川や湖を泳いでいるのを撮影されることが多々あります。しかし、体に対する頭部の大きさ、耳や角が目立たない、ということを考慮すると、シカやヘラジカの可能性は低いように感じます。
〜 巨大スッポン? 〜
それでは巨大なスッポンはどうでしょう?首を伸ばし甲羅を見せながらプカプカ泳いでいるとは考えられないでしょうか?
北米には生息していませんが、マルスッポンなどのように甲長1メートル超のスッポンは存在しますし、頭部と体の大きさの比率もスッポンであれば問題ないように感じます。
が、ふつう甲羅をここまで水面に出しっぱなしで泳ぐことはありませんし、首と頭部の形状からもスッポンの可能性は極めて低いといわざるを得ません。
〜 定番、カワウソ? 〜
(レイク・モンスターに誤認されがちのカワウソ)
こういった場合、既知動物としてはカワウソが有力視されますが、カワウソでしょうか?(ビーバーは首が短いのでビーバーではないでしょう)
動きを見た限りではあまりカワウソっぽくは見えません。
しかし、前述したとおり、解像度が良くないことから耳の位置もよく分からず、そのため、耳があまり目立たないので頭部のシルエットはカワウソっぽく見えます。
カワウソは通常、体全体を波打たせて非常に優雅な泳ぎを披露しますが、頭だけ出してすいすい泳ぐ場合もありますからカワウソの可能性は考えられます。
あくまで個人的な見解で、流木でなく、かつ既知動物であるならカワウソの確率が高いかな、といったところで、シカやヘラジカ (の子供) の可能性も捨て切れませんし、もちろん未知の生物の可能性も有り得る、といっておきましょう。
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■巨大イカ 〜 ニュウドウイカ■
■Giant Squid - Moroteuthis robusta■
(すこぶる元気のないニュウドウイカの動画
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
〜 巨大イカ vs 人類 〜
ダイオウイカのライバルといえばマッコウクジラと相場は決まっていますが、それではもし、ダイオウイカが人間と戦ったらどうなるのか?
これは巨大イカファンにとっては大変興味深いことですが、同時に極めて起こりにくいことであることも認めなければいけません。
深海を拠点とするダイオウイカが、ホオジロザメ (ホホジロザメ) のように海水浴客を襲うというシチュエーションはまず考えられません。
(マッコウクジラvsダイオウイカの動画
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
希に表層近くを漂うダイオウイカが目撃されたり、捕獲されたりしますが、これは何らかのアクシデントにより上がってきてしまったもので、ほぼ確実に瀕死状態です。
海岸に漂着したダイオウイカはもちろん死んでいますし、生身の人間が行動できる範囲で出会うダイオウイカはいずれも極上に元気がありません。戦うどころか介抱してあげたくなるほどです。
クラーケン伝説のように、船を襲う巨大イカが本当に存在するのか?というと、巨大イカファンであっても首をかしげてしまいます。
しかし、そんな中、巨大イカvs人類、夢の対決を繰り広げた人物が存在するというのです。
ジェラルド・ヘイニー (Gerald Hainey) 氏です。
〜 人食い巨大イカとの戦った男 〜
(そもそもダイオウイカでもなんでもない写真が使われています)
「わたしは巨大イカの攻撃を乗り切った!」
衝撃的なタイトルではじまるこの話は、巨大イカと壮絶な死闘を繰り広げ奇跡の生還を果たしたジェラルド・ヘイニー本人によるもの。
全部訳すと長いので、部分的に意訳します。
-----
ある夏の日のこと、わたしはメイン州のマスコンガス湾 (Muscongus Bay) で愛犬サムとボートに乗って釣りを楽しんでいました。
すると、竿に手応えがありました、大物がかかったのです。しかし、それはただならぬ予感がしました、サムが狂ったように吠えはじめたからです。
サムを落ち着かせようとしたそのとき、突如ボートの下部に強い衝撃を感じました。サムはその勢いで船外に投げ出されてしまったのです。「いったい何が起こっているんだ!?」
サムはあっという間に水中に引きづり込まれるのを目の当たりにし、わたしはサムの名を何度も何度も呼びました。
すると水中から5メートル以上もある巨大な触手が飛び出してきたのです。触手はわたしの体を打ちつけ、吸盤で胸に張り付きました。
触手はわたしを持ち上げ水の中への引きずり込みました。水中でわたしが眼にしたのは巨大なイカでした。そいつの目は巨大で、まるで人間のようで、そして奇妙な美しさを秘めていました。
そいつはなにかをクチバシ状の口でかみ砕いているのに気付きました、そう、わたしの愛犬サムです。かわいそうなサム、、、
次はわたしがヤツの餌食になる番だ、絶望的な気分になりました、が、そのときわたしの手を何かがかすめました。それはライン (釣り糸) でした、ヤツの口にはわたしのフックが引っかかったままだったのです。
わたしはラインで輪を作ると触手に巻き付け力一杯引っ張りました。骨のないそいつの腕はすっぱりと切れ落ちました。
それに驚いた巨大イカはわたしに墨を吐きかけると、そのまま遠くへと逃げていったのです。
わたしは勝利したのです!生き残ったのです!
-----
もうですね、読んでてばかばかしくなってきます、、、(笑)
この話はほとんどウソだらけの記事だけで構成されてるタブロイド誌、ウィークリー・ワールド・ニュース (Weekly World News) に掲載されていたもの。
この話も全部ウソでしょう。
〜 ダイオウイカと互角!? 〜
(中世のヨーロッパでは、カスザメやマンタ、そしてダイオウイカ
などを海に住む司祭(シービショップ)と考えました)
生きているダイオウイカが撮影されたり、巨大なコロッサル・スクイッド (ダイオウホウズキイカ) が捕獲されたりしていますが、上記のように人間を襲ったといった「確かな」事例はありません。
そんな中、人間を襲う巨大イカが現れるとしたら、無茶と知りながらもニュウドウイカ (Moroteuthis robusta) をその候補として挙げたいと思います。
ニュウドウイカはダイオウイカクラスの外套2メートル以上に成長することがある巨大イカです。
ダイオウイカ、コロッサル・スクイッド同様、深海に生息しており、あまり目にすることは出来ませんが、それでも時たまダイバーなどに生きた状態で撮影されています。
外套に比べ腕はあまり長くないため、魚雷のような外套部分がとても印象的です。
(アメリカオオアカイカの動画
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
交尾が終わり役目を終えた証拠でしょうか、撮影されるニュウドウイカはたいてい触腕が欠損しており、元気は全くありません。
ダイオウイカ、コロッサル・スクイッド同様、生きているといっても瀕死の状態で見つかることには変わりありませんが、ニュウドウイカは上記2種よりも遙かに生きた状態で撮影されています。
もちろん人間を襲うなどといったレベルではなく、「生きている」というより「死んでいない」といったほうが適切です。
しかし、生きている状態で発見される回数が多いことから、そのうち比較的元気なニュウドウイカが人間に襲いかかる、といったこともあり得ないとは言い切れませんよっ!気をつけてっ!(笑)
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■インカ帝国黄金の番人 チチカカオレスティア■
■Lake Titicaca orestia (Orestias cuvieri)■
〜 チチカカ湖 〜
アステカがエルナン・コルテス率いるスペイン人の侵略を受け滅亡してまもなく、インカ帝国も同じくスペイン人、フランシスコ・ピサロの侵攻を受け滅亡しました。
ピサロはインカの皇帝、アタワルパを人質に取ると身代金として国中の金銀を要求し、また強奪の限りを尽くした後、アタワルパを殺害してしまいます。
伝説によれば、このときにスペイン人の手に渡った財宝は、実は僅かなもので、残りは聖なる湖、チチカカ湖の湖底深くに沈めたといわれています。
さて、このチチカカ湖、標高3800メートル以上という恐ろしく高いところに位置しながら南米最大の湖でもあります。
富士山よりも高い標高に海のように広がる巨大な湖が存在するのはとても不思議な光景です。この特異な環境のため、この湖固有の生物も少なくありません。
チチカカ湖に生息するもっとも有名な生物は、アフリカのゴライアスガエルに並ぶ巨大なカエル、チチカカミズガエルでしょう。
前述の通り、チチカカ湖が位置するのは3800メートル以上という高所であるため、空気中も水中も酸素濃度が低く、それに対処するためこのカエルはとてもユーモラスな姿をしています。
チチカカミズガエルは、まるでアコーディオンの蛇腹のように全身がだぶだぶの皮膚で覆われています。これは酸素を取り込む皮膚の表面積を大きくする工夫です。
チチカカミズガエルと比べるとちょっと地味な感じですが、今回紹介するのははチチカカオレスティア (Orestias cuvieri) です。
〜 チチカカオレスティア 〜
チチカカオレスティアはこの湖やボリビアの一部の淡水湖にのみ生息するオレスティアと呼ばれるカダヤシの一種です。
特にチチカカオレスティアはカダヤシとしては規格外の30センチ近くまで成長しました。
上向きの大きな口、体長の1/3近くを占める大きな頭部、不格好な姿をしていましたが魅力的な一面も持ち合わせていました。その色です。
体色は緑がかった黄金色、若魚の頃はウロコに黒い斑点が目立つものの成長と共に消え失せ、成魚になると文字通り鮮やかな黄金色に輝いたといいます。
インカの金銀財宝が湖底に眠るというチチカカ湖に、黄金色の魚が生息しているというのは偶然とはいえ、とても興味深いことです。
陳腐な言い回しをすれば、チチカカオレスティアはインカの財宝を守る「番人」、もしくは「財宝の化身」と表現できるかもしれません。
しかし、こういった話を耳にすることはありません。それは、チチカカオレスティアがとっくの昔に絶滅しているからです。
オレスティアとして最大にしてチチカカ湖でも大柄な魚のひとつであったチチカカオレスティア、我が世の春を謳歌していたこの黄金の魚に突如悲劇が訪れます。
1937年、アメリカ政府がレイクトラウト (Salvelinus namaycush) をチチカカ湖に放流したのです。
その意図は分かりませんが、少なくとも在来種を絶滅させようとして放流したとは思えません。おそらく成長が早く食用に向くレイクトラウトを現地の人に親善的な気持ちで放流したのでしょう。
体長にしてチチカカオレスティアの3倍以上に成長するレイクトラウト、閉ざされた湖に、在来種よりも遙かに大きくなる魚を放流すれば結果がどうなるかは火を見るよりも明らかです。
そしてチチカカオレスティアの悲劇は、レイク・トラウト同様、比較的深い水深を好むことで、その生息域までもがかち合ってしまったことにあります。
チチカカオレスティアは今まで見たこともない巨大な魚と熾烈な生存競争を強いられることになったのです。
〜 チチカカオレスティアの敗北 〜
(チチカカオレスティアのフィギュア)
しかし、この生存競争は「熾烈な」と表現できるほどのものでもなかったようです。
レイクトラウトの放流から10年も経たないうちにチチカカオレスティアはほとんど見られなくなったからです。つまり、勝負にならなかったのです。
おそらく1940年代後半〜1950年代の初め頃に絶滅もしくはそれに近い状態にあったと考えられます。
そして1962年、北米産レイクトラウトの完全勝利が正式に宣言されました。チチカカ湖で行われた大がかりな調査にも関わらず、チチカカオレスティアは1匹たりとも捕獲されることがなかったからです。
黄金色の魚は、レイクトラウトの放流から僅か10年あまりでチチカカ湖から、そして地球上から姿を消してしまったことになります。
インカの金銀財宝が湖底に眠るという伝説は果たして本当なのか、それは定かではありませんが、もしかするとそれは黄金に輝くチチカカオレスティアを指していたのかもしれません。
しかし、金銀財宝に目のくらんだ中世のスペイン人、そして後世に北米に渡ったかれらの子孫は、チチカカ湖に生息する固有の生物たち、そしてチチカカ湖そのものが世界的な財宝であることにまったく気付かなかったようです。
<参考文献・参考サイト>
● 失われた動物たち
● The Extinction Website
<この記事のURL>
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■小さな獣人 〜 アゴグウェ■
■Agogwe (Agogure, Agogue)■
〜 50年前のUMA 〜
このイラストは約半世紀近くも前の「ポピュラー・サイエンス (Popular Science)」で取り上げられたUMA (未確認生物) の数々です。
みなさんはそれぞれが何を指しているか分かりますか?
オオカミのようなイラスト、これはアンデスオオカミ、その隣のクマはナンディベア、でっかいイモムシみたいなのはタッツェルヴルム、ライオンはムングゥ (ヌンダ)です。
続いてゴリラみたいなのはビッグフット、となりのイカはダイオウイカ、カンガルーを襲っているトラのような生物はクイーンズランドタイガー、そしてお隣が今回主役の謎の霊長類、アゴグウェです。
これらは1961年に掲載されたものですが、半世紀近くも経っているのにダイオウイカを除いていまだに「未確認」状態が続いています。
ダイオウイカが生きたまま捕獲されたのはつい最近のことですが、当時でもすでに砂浜に打ち上げられたりマッコウクジラの胃の中からたくさん見つかっており、当時からすでに「未確認生物」ではありません。
当時の子供達は、これらの生物たちのいずれかはきっと近い将来捕獲されるだろう、胸を躍らせながら本を読んでいたことは想像に難くありません。
50年後にはビッグフットやアンデスオオカミが動物園でふつうに見られる動物になっているに違いない、そう信じていた子供達もいたかもしれません。
そんな子供達も今では60を越え、初老を迎えているころです。彼らの夢がまったく実現していないことは周知の通りです。
50年後の現在、ふとこの記事を思い出し、「いまだに全部未確認かよ」とつっこみを入れている人もいるかもしれません。
〜 獣人のメッカ、アフリカ大陸 〜
さて、獣人といえばヒマラヤのイエティやアメリカのビッグフット、オーストラリアのヨーウィなどが有名ですが、もっとも多くの種類の獣人が目撃されている地域はアフリカ大陸です。
現生人類、ホモ・サピエンス以外のホモ属はすべて滅んでしまいましたが、今までに分かっているだけで20種類前後のホミニッド (ホモ属) たちがアフリカで誕生しています。
そういったことを考えれば、獣人がもし実在するのであれば、一番確率が高そうなのはアフリカではないか?と思う人も多いかもしれません。
アフリカではたくさんの獣人の目撃がありますが、その中でも、もっとも有名なのが東アフリカのタンザニアやモザンビークを中心に目撃されるアゴグウェと呼ばれる獣人です。
このアゴグウェの他にもカクンダカリ、キコンバ、ムラフ、ンゴロコ、セヒテ、ワトゥ・ワ・ミティ、カラノロ、、、と挙げていったらキリがないほどで、おそらくは同一の獣人が地方によって異なる名前 (地方名) で呼ばれているためと考えられています。
〜 アゴグウェ 〜
さて、アゴグウェですが、体長は0.9〜1.5メートルとやや小柄、褐色の毛で全身が覆われており、非常に長い腕を持っているのが特徴です。
人間と同じ完全な二足歩行ができるといわれており、目撃証言によればサルを誤認したものではないといいます。
もっとも有名な目撃例のひとつがウィリアム・ヒッチェンズ (William Hitchens) によるものです。
1900年前後、東アフリカの植民地に出没する人食いライオンを一掃するよう国からの命を受けたヒッチェンズは、そのライオン狩りの際、不思議な生物に出くわしました。
それは濃い霧の立ちこめる森の中でのことです。濃い霧の中から突然「なにか」が現れました。
それはあっという間の出来事でした。霧の中から現れた「なにか」は反対の霧の中へと消えていってしまったからです。
その生物はよく人間に似ていましたが、身長は、当時その地域に住む成人のピグミー族 (正式な部族名は不明) などよりもさらに小柄であり、かつ全身が茶色い毛で覆われていたことにより、少なくとも既知の人類でないことは明白でした。
ヒッチェンズは地元のハンターにこの話をすると、それはこの地域に棲息する「アゴグウェ」と呼ばれる毛むくじゃらの小さな人間だということでした。
ヒッチェンズはその後もアゴグウェを見つけ出そうとしましたが、その努力は報われることなく2度とアゴグウェに遭遇することはなかったといいます。
〜 もうひとつの目撃 〜
ヒッチェンズの願いは通じませんでしたが、カスバート・バーゴイン (Cuthbert Burgoyne) はヒッチェンズが追い求めた生物とおそらく同一のものを見たと確信しています。
ポルトガル領東アフリカの海岸線を妻と共にボートに乗って遊んでいたとき、ヒヒの群れが砂浜にエサを探しにやってきていたのを目撃しました。
カスバートは、かれらがカニや貝の類を捕まえて食べているのを双眼鏡を使って観察していました。
すると海岸近くの林からひょっこりと2匹の生物が現れました。
茶色い毛で覆われたその2匹は、完全な二足歩行をしていましたが、明らかに人間ではなかったといいます。
かなり離れていたため、正確な大きさは分からなかったといいますが、ヒヒと対比させて、だいたい1メートル前後ではないかと彼は推測しました。
2匹はまるでそのヒヒの仲間のように群れの中に加わりましたが、ヒヒたちは逃げようとしませんでした。明らかに2匹とヒヒの間には友好関係がしかれていたようです。
後日、アフリカで猛獣狩りを楽しんでいる友人にこの話をしたところ、友人もこの二足歩行する奇妙な生物に遭遇したことがあり、地元住民から決して彼らを撃ってはならない、と釘を刺されていたというのです。
〜 その正体は 〜
ヒッチェンズとカスバートの見た生物が同一かどうかは分かりません。しかし、小柄な獣人が目撃され続けているのは確かです。
未知・既知種のサルの誤認、毛皮をまとったピグミー族の誤認、そういったところが過去から続く冷静な意見です。
未確認動物学者、ベルナルド・ユーベルマンはこのアゴグウェの正体のひとつとしてアウストラロピテクスを挙げています。
アウストラロピテクスの中でも超有名なアウストラロピテクス・アファレンシスのルーシーの全身復元図を見たことがある人ならご存じかと思いますが、身長は1メートルをちょっと超すぐらい、その姿はいかにもアゴグウェ的です。
ただし、アウストラロピテクスが生き残っている確率は万に一つもあるのかどうか、、、
そういった厳しい現状から、ホモ・フロレシエンシスの発見に便乗し、閉ざされた孤島ではない、という不利な状況ではありますが、現生人類とは別の進化を遂げた矮小人類の生き残り、というのがUMA的にベストのような気がします。
上のイラストが描かれてから50年経っていますが、少なくともアゴグウェに関してはなんら進展はありません。
そしておそらく今から50年後、アゴグウェを取り巻く状況は今とさほど変わらないことが予測されます。
今から50年後、現在このアゴグウェの記事を読んでいる子供達は大人になりガッカリしているかもしれません、しかし、未来の子供達は、50年前、そして現在の子供達がそうであるように、胸躍らせて記事を読むことでしょう。
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■メダカを自殺させる ユーハプロルキス■
■Euhaplorchis californiensis■
〜 ユーハプロルキス 〜
今回の寄生生物は、吸虫の一種、ユーハプロルキス・カリフォルニエンシス (Euhaplorchis californiensis)。
レウコクロリディウム (閲覧:グロ大注意) とタイプ的には似た生活史を送る寄生虫です。レウコクロリディウムと似ている部分はさらっと流してみていきましょう。
ユーハプロルキスのスタート地点はレウコクロリディウムと同じく鳥、ここで卵を大量に生産し、鳥の糞に混ぜて鳥の体外に脱出させます。
まずはここが運の分かれ道、水辺に糞が落下しないとこの時点でユーハプロルキスの子供たちはアウト、糞は干からびて中の卵は全滅です。
見事水辺に落下した鳥の糞だけが次のステージに行くチャンスが与えられます。
次は吸虫御用達の巻貝の出番です。水辺に落下した鳥の糞は、巻貝の一種 (Cerithidea californica) に食べられるのを待ちます。他の巻貝、魚などに食べられると、やはりここでアウトです。
巻貝の体内に見事入り込むことが出来た卵はさっそく孵化し、尻尾が二またに分かれた泳ぐことが得意なケルカリア幼生となります。
レウコクロリディウムですと、ここで再度鳥に食べられてしまえばライフサイクル完了ですが、ユーハプロルキスはもう一段階、中間宿主を経なければなりません。
ケルカリア幼生は巻貝から毎日毎日大量に放出されますが、今度はカダヤシの一種、カリフォルニアカダヤシ (California killifish, Fundulus parvipinnis) の体内に侵入しなければいけません。
タイトルはイメージがわきやすいようにメダカと書きましたが、メダカではなくカダヤシです。カダヤシはメダカとまったく別種ですが、小型のものはメダカと姿が似ており、カリフォルニアカダヤシもでっかいメダカみたいなイメージだと思ってください。
おそらくケルカリアの寿命は1日程度と考えられますから、いくら泳ぎに適しているからだとはいえ遊泳力の弱いケルカリアにとって、これはかなり過酷な試練となります。
しかし、そのほとんどは無駄死にしてしまいますが、数で勝負のケルカリアです、運良くカダヤシにたどり着けるものもその中にはたくさんいます。
さああと一歩です。
〜 カダヤシの自殺 〜
カダヤシに辿り着くまでもかなり大変ですが、そうはいっても水の中だけ、今度は空を舞う鳥の胃の中に移動するわけですから、かなり難易度が高いといえます。
ケルカリア幼生のように自分で泳ぎ回るといった、積極的な行動も取ることはできませんし、レウコクロリディウムが宿主 (カタツムリ) にするように、触角部分に大挙してネオンライトさながらに目立つ方法をとらせるのもまた難しいといわざるを得ません。
例えばカダヤシの体の一部をレウコクロリディウムがするように、とても目立つようにしたとしても、鳥が食べる前に他の大型の魚たちの餌食になるだけです。
方針を変えて、鳥に食べてもらうように、カダヤシを水から飛び出させ自殺させる、という手もあるかもしれません。
イルカやクジラをはじめ、砂浜に大挙して群れが座礁してしまう場合があります。
この方法で、カダヤシの感覚器官をいじくって岸辺にダイブさせ、鳥に食べてもらう、というのはどうでしょう?
しかし、これはあまり現実的な方法ではありません。岸と水面に段差があったりすれば飛び出ること自体難しいですし、運良く飛び出ても草むらに紛れ込んで鳥から見えなくなったりするかもしれません。
そういった行動を出来ないにもかかわらず、寄生されたカダヤシは非常に高確率で鳥に補食されていることが分かっています。
どんな寄生マジックを使っているのでしょう?
〜 40倍の食べられやすさ! 〜
(カリフォルニアカダヤシ)
ユーハプロルキスに寄生されたカダヤシが、どうして鳥に食べられやすいのか?それを研究したのは生物学者ケヴィン・ラファーティと彼の生徒、キモ・モリスのふたりです。
カリフォルニアカダヤシはユーハプロルキスに寄生されているものと、そうでないものは見た目上、まったく区別がつかないといいます。
寄生されていても健康状態が損なわれるということもなく、特に動きが鈍くなっている、などといったこともないようです。
そこでキモ・モリスは寄生されたカリフォルニアカダヤシとそうでないものを水槽に分け何か違いがないものかにらめっこしました。
カリフォルニアカダヤシはジグザグに泳いだり、水面近くで腹を見せて泳いだり、水面に向かって突進したり、といった「不規則行動」をとることが分かりました。
この行動は明らかに鳥に狙われやすい行動です、しかし、これは寄生されていても、されてなくてもする行動で、特にこれが寄生されたカダヤシが食べられやすい原因とはいえません。
しかし、意外なことが分かりました、その頻度です。寄生されたカダヤシは、寄生されていないカダヤシに比べ、この不規則な動きを4倍多くすることが分かりました。
4倍不規則な動きをするのだから4倍食べられやすい?とんでもありません、4倍不規則な動きをするカダヤシの食べられる確率は30〜40倍にまで跳ね上がっていたことが分かりました。ユーハプロルキスはカダヤシを自殺させていたのです。
どうしてでしょう?
まず考えられるのは、ラファーティとモリスが鳥には不規則に見える動きを見逃していたということが考えられます。鳥と人間の眼は異なりますし、鳥の獲物を見つける能力は凄まじいことも分かっています。
また、「不規則行動」と一色単にされていますが、そういった不規則行動の中でも「水面に向かって突進」などはもっとも目立ち、もっとも鳥の胃の中に収まる確率の高い行動のひとつとも考えられます。
それ故、不規則行動のそれぞれの動きについても、個別に増加数を検討しなければいけないかもしれません。
また、そういった不規則な動きをする魚は鳥にマークされやすいとも考えられます。
学校でも職場で構いません。朝礼や集会などで、他の人よりも4倍多くうなづく、4倍多くおしゃべりする、4倍多くあいさつをする、などなど奇異な行動をとってみましょう。壇上から見下ろした先生なり上司なり、彼らの目には他の人よりあなたが4倍どころではなく、とんでもなく目につくはずです。
鳥にしても、変な動きをしている魚が群れの中で、かつ「ある一定の場所を離れず泳いでいれば」他の魚より目につきやすくなるのは明白です。ただし、目立った行動をする場所が完全にランダムな場合、捕食される確率は4倍程度に落ち着くことでしょう。
その場合、そういった不規則的な動きは「見つけやすい」というだけではなくプラスαがあるとも考えられます。
鳥にとってそういった不規則的な動きを多くする魚は、弱っていることを意味している、つまり「捕まえやすい」というメッセージになっている可能性もあります。
実際の所、カダヤシの不規則行動とこの異常に食べられやすいという因果関係ははっきり証明されたものではありません。しかし、カダヤシの不規則行動が捕食されやすさに関係していることは間違いないでしょう。
ただひとつはっきりしているのは、ユーハプロルキスの水中から空中への一番難しそうな最後の旅路は、彼らの生活史の中でもっとも容易にやり遂げているということです。
<参照サイト・文献>
● New Scientist
● パラサイト・レックス (カール・ジンマー著)
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■ペルーの枝人間、ケベスマンの謎が明かされる!?■
■Quives man■
〜 枝人間、覚えていますか? 〜
(ノイズ処理をして鮮明にしたケベスマン)
覚えていますか?ケベスマン。UMA風にいうとケベス男、全然意味分かりませんね。
巡礼に来ていたある人物のビデオに「偶然」映り込んでいたといわれる、ほっそ〜い植物の茎のような、もしくは木の枝のような「生物」
謎の生物の鑑定・検証をするのは動物学者と相場は決まっているものですが、ペルーでは、UFO研究家が鑑定をします。
それはなぜかといえば、ペルーに限らず南米はいまだに、いや、いまだにという言い方は失礼ですが、とにかく現在でもUFO人気は凄まじく、へんてこりんな生き物はUFOと関連づけられ、つまり「宇宙人」として扱われるからです。
で、実際、ケベスマンもその例外に漏れることなく、ペルーではUMAではなく宇宙人として扱われています。
さて、ケベスマンは南米が支持する宇宙人なのか?それともUMA (未確認静物) なのか?それとも?
〜 待機するケベスマン 〜
YouTubeにアップされていますが、このビデオを当初より詳しく検証している海外のUFO、UMA系サイト、forgetomori さんを参考にさせて頂きました。
ちなみに、forgetomoriさんはうちのブログが日本語サイトにも関わらず、以前からリンク集に入れてくれている非常にありがたいサイトさんです。みなさんも遊びに行ってください。
さて、それではケベスマンを見ていきましょう。
こういったUMA系の話に続編があるときは、UMA好きの方々にとってたいてい良い話ではありません。今回はどうでしょう?
個人的には、撮影者たちが3人以上でグルになり、ケベスマンのハリボテを右側の草むらから操作しているだけのフェイク・フィルムの可能性が高いのではないか?と考えましたが、これはまったくの的はずれのようです。
フェイクではありません、これは朗報です。
ケベスマンは被写体の人物が画面中奥に来る以前に、すでに被写体の後方で待機しているように見える、と以前の記事で書きましたが、これがまったくの逆で被写体の前、というかカメラのかなり近くで待機しているようです。
(不鮮明ですが、すでに待機しているケベスマン)
注意力が足りなかったのですが、ケベスマンは被写体の人物が左から右へ移動し始めたときにはすでに画面に映り込んでいるのです。
ケベスマンは誰か早く気付いてくれといわんばかりに、とっくに画面の右端で待機していたのです。
〜 ケベスマンの正体は? 〜
結論から先に言うと、ケベスマンは待機しているどころか撮影中、一歩も動いていません。
どういうことでしょう?
微動だにしないケベスマン、しかし、撮影者から近い位置に待機するケベスマンは、視差によりカメラが僅かに左にずれただけで、ケベスマンが中央から右側に移動したように見えるのです。
そう、ケベスマンの正体は撮影者 (カメラ) から近い位置にある、草木の先端部分だったのです。
いやいやいやいや、ケベスマンは被写体の後ろっしょ?人物の後ろから画面右側に移動しているんだからその説はおかしいでしょ?とお思いの方もおられるかもしれません。
そうです、問題はケベスマンがどうして被写体の人物の後ろから出てきたように見えるのか?ということです。
撮影者の近くにある草木の枝が正体であるというのであれば、決して被写体の後ろに隠れるはずがありません。常に被写体の前方に位置していなければなりません。
UFO研究家はこの点を強調し、ケベスマンは決してフェイクでもなければ草木の先端でもない、と主張しています。
しかし、常に前方にあり続けなければならない撮影者近くの草木の先端ですが、画質が著しく悪いことと草木が前方過ぎてフォーカスが合っていないことによりかなり不鮮明なため、被写体の前に重なったときに後ろに回り込んでしまったように錯覚しているだけのようです。
これは被写体の顔の部分にぼかしが入っていない加工前の若干画質の良いビデオが入手されたことにより、検証可能です。ケベスマンは人物の前にいます。
(ケベスマンが人物の前に来ているのが分かります)
(上の画像に、さらにケベスマンからつながる草木を分かりやすく表示)
(コントラストをはっきりさせて)
(草木の部分を明瞭に)
そして、モノクロに近いコントラストを強調させた画像処理によって動画を見てみると、ケベスマンの下の部分、つまり草木の下の部分も一緒に動いていることが分かります。
ということで、やはり続編は残念な結果になってしまいました。
ケベスマンの検証動画はこちらからどうぞ。長いですが、5分過ぎあたりから見れば分かります。
<参考サイト>
● forgetomori
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■The Dog found mummified bigfoot jaw■
〜 謎の頭骨 〜
うちのサイトの50倍ぐらい精力的な奇想天外生物図鑑カラパイアさんが取り上げていた記事です。
1年ぐらい前のニュースなので、知っている人も多いものと思いますが、怠け者の管理人は知りませんでしたので、今更ながら取り上げてみようかと思います。
さて、アメリカ、ワシントン州のエルクに住むウッドさん宅に、「それ」は突然舞い込んで来ました。
ウッドさんファミリーは犬を数匹飼っており、小動物の死体やらなにやら、かれらが家に持ち帰ってくることは日常茶飯事の出来事だといいます。
(ウッド母子)
そしてある日曜日のこと、ウッド家のキュートな長女エタニティ (Eternity) ちゃんがいつもどおり庭いじりをしている際、何かに躓 (つまづ) きました。
近寄ってみてみると、それは何かの頭骨であることに気付きました。頭骨といっても、鼻と顎の部分しかない妙なものでしたが、ウッド家のワンちゃんたちがどこからか拾ってきたものであることは明白した。
早速、エタニティちゃんは彼女のお母さん、ヘザー (Heather) さんを呼んで、この妙ちくりんな飼い犬の土産物を見せました。
ヘザーさんは言います。
「最初は赤ん坊のオオカミのものかしら、って思ったんだけど、見ているうちに、もしかしてこれってサスカッチ (ビッグフット) のもの?って思えてきたの」
果たしてこの気の毒な生物の遺骸は、アメリカで大人気のUMA、ビッグフットのものなのでしょうか?
〜 鑑定 〜
(とても小さいことが分かります)
さて、口の周辺だけですが、黒っぽい毛、飛び出した犬歯など、小さいながら人気のビッグフットを思わせます。
ちと小さすぎるのではないか?との意見もあるかもしれません。
しかし、ちっちゃくったって問題ないでしょう、ビッグフットの子供かもしれませんからね。
ビッグフットは、未知の巨大霊長類であるわけですから、頭骨もやはり霊長類的なものであるはず (べき) です。
長い吻 (ふん, 鼻先) と前の方の歯しか見えませんが、そういう目で見てみると「霊長類」的な動物のものに見えてきます。
捕まっていないのですからビッグフットを定義するのは難しいですが、まずそれが霊長類のものであって、かつ未発見のもの (種)、と判明すれば、ビッグフットと見なしてもいいかと思います。
さて、それでは見てみましょう。
と、一見して上下の犬歯の間の歯、つまり前歯 (門歯) がとんがっていることに気付きます。人間のものとはえらい違いです。さらに言えば犬歯から後ろもとんがっています。
人間はもちろん、霊長類は前歯、犬歯、そして奥歯 (小臼歯、大臼歯) とそれぞれの部位で歯の形が顕著に異なるのが特徴です。
この動物の歯は大きさが異なるだけで、どの歯も似たり寄ったりの形をしており、霊長類のものではないことが分かります。つまりビッグフットのものとはなりえないのです。
ではこの動物はいったい何なのか、というとよく分かりませんが、この歯を鑑定した獣医、マシュー・シュミット (Matthew Schmidt) さんによれば、「犬」のものだということです。
(マシュー・シュミットさんの速攻鑑定)
ウッドさんの家では「犬」との鑑定が出た後でもこの顎を大事に保管しており、世界最大のオークションサイト、eBayに出品する意思もあるとのこと。しかも100万ドル (約1億円) で、高すぎ。(笑)
ビッグフットではないことは明白であるので、ミシガン・ドッグマン (ミシガン州の犬と人間のハイブリッドUMA) ならぬワシントン・ドッグマンで出品してみるのもいいかもしれません。
100ドルぐらいだったら売れるかもしれませんからね。
<参照>
● 奇想天外生物図鑑カラパイア
● KXLY.com
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