■New species of killer jellyfish■

(キーシンギア・ギガス)
~ イルカンジ・クラゲ ~
海水浴の季節となると、怖いのはクラゲです。
キロネックス・フレッケリに並ぶ猛毒殺人クラゲ、イルカンジクラゲの新種が2種発見されました。(イルカンジクラゲの詳細は過去記事でどうぞ)
イルカンジクラゲはオーストラリア北部の海岸全域に生息する猛毒クラゲで、クラゲの名はこのクラゲの存在を昔から知るオーストラリアの先住民族、イルカンジ部族に由来します。
今回発見された2種も、もちろんオーストラリアの海です。
「海には小さく、目に見えない怪物が棲んでいる」というイルカンジ族伝承の正体こそイルカンジクラゲです。
イルカンジクラゲの傘の大きさは5ミリからせいぜい数センチ、他のクラゲ同様半透明であり、大きさも色も水に同化してしまい、まさに「見えざる怪物」となります。
イルカンジクラゲに刺された場合、イルカンジ症候群を発症し、場合によっては命を落とす場合があります。
~ キーシンギア・ギガス ~
今回発見された2種のうちのひとつ、まずはキーシンギア・ギガス (Keesingia gigas)。
キーシンギアはイルカンジクラゲの新しい属で、ジョン・キーシング博士 (Dr. John Keesing) の名にちなみます。
また、種小名の "gigas" を見ても分かるとおり、このクラゲはイルカンジクラゲの仲間としては規格外の50センチというとてつもなく巨大な傘を持ちます。
キーシンギアはもはや「見えざる怪物」ではありません。
現在まで2件の刺傷事故が報告されており、そのうち1件は重度のイルカンジ症候群を引き起こしたそう。
~ マロ・ベラ ~

(マロ・ベラ)
もう一種はマロ・ベラ (Malo bella)、傘の大きさは2センチ弱とイルカンジクラゲの中では普通サイズですが、マロ属の中では最小の種になります。
刺傷事故は報告されていないものの、ポテンシャル的には非常に強い毒を有しているとのこと。
マロ・ベラは典型的な「見えざる」イルカンジクラゲのため、刺されてもなにに刺されたか分からないため、報告がないだけかもしれません。
ちなみに種小名のベラ (bella) は、ベル状 (bell) の傘、美しさ (beautiful)、そして発見された場所の近くにある島、モンテベロ諸島 (Montebello Islands) にちなんでいるとのこと。
<参照サイト>
●SciーNews.com
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-993.html
気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>> FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>> 面白サイトランキング
(関連)
■ 不思議な生物
■ 殺人クラゲ ~ イルカンジクラゲ
■ 殺人クラゲ ~ キロネックス・フレッケリ
■ 殺人電気クラゲ ~ カツオノエボシ
■ カツオノカンムリ、天文学的大量座礁
■ 水鳥を頭から貪り食うイソギンチャク
■ 殺人巻貝 ~ アンボイナガイ
■ 巨大クラゲ ~ スティギオメデューサ・ギガンティア
■ 巨大クラゲ ~ ディープスタリア・エニグマティカ
■ 真・毒ガニ スベスベマンジュウガニ
■ 美しき猛毒ダコ ~ ヒョウモンダコ
■ 猛毒蛙 ~ モウドクフキヤガエル
■ 毒鳥ピトフーイ
■ 最強毒グモ ~ クロドクシボグモ
■ セアカゴケグモ猛毒伝説は本当か?
■ 敵地で爆発 ~ 自爆テロアリ
■ 洪水になったらイカダで脱出 ~ ヒアリのイカダ
■ 巨大クラゲ Part I
■ 巨大クラゲ Part II
■ 謎の殺人巨大クラゲ
■ オオグチボヤ & 新種の肉食ボヤ
■ ゴゾ島の未確認スライム・フィッシュ
■ エルーセラ島の謎のぷよぷよ生物
■ 海賊!アオミノウミウシ
■ クリオネの新種 ~ ヒョウタンハダカカメガイ
■ マンドラゴラ(実在する悪魔の植物) Part I
■ マンドラゴラ (実在する悪魔の植物) Part II
■ 猛毒植物 ストロファンツス
UMA一覧へ
トップページへ
確かですね、かなり以前から目撃例はあったもののちゃんとしたサンプルが捕獲されていなかったので、やっとこ新種として記載されたものだったような気がします。
の記事はコメント欄がなくなっていますが廃止にしたのでしょうか?それともミス?
ちょっと忙しい&体調あまりよくないので、たまに記事書くだけで精一杯のため、少しの間、コメント欄なくしてます。そのうち元に戻しますね。
画像を見る限りだと、触手が見当たらない(葉状体はあるが、その先から伸びているように見えない)けれど、どうやって刺すんだろう?とても興味深いです。
マロ・ベラの方は、重篤なイルカンジ症候群を引き起こすキンギやマキシマと同属なので、刺されると死ぬかもしれませんね。こんなに小さいのになんと恐ろしい…
> 画像を見る限りだと、触手が見当たらない(葉状体はあるが、その先から伸びているように見えない)けれど、どうやって刺すんだろう?とても興味深いです。
>
> マロ・ベラの方は、重篤なイルカンジ症候群を引き起こすキンギやマキシマと同属なので、刺されると死ぬかもしれませんね。こんなに小さいのになんと恐ろしい…
このキーシンギア、本当にないんですよ触手が、でも刺すんです。不思議なイルカンジなんですよ。