■Dodo (Raphus cucullatus)■
~ ドードー ~

不思議の国のアリスにも登場する、その奇妙で愛らしい姿がとても印象的なドードー。
ドードーはハトの仲間と考えられていますが、その姿は見慣れたハトとはかけ離れており、樽のようにまるまると太ったからだに短い足、巨体に見合わぬ小さな羽、もちろん空を飛ぶことは出来ず、それどころか速く走ることさえままならなかったといいます。
オランダ人がドードーの楽園、モーリシャス島に足を踏み入れたのは1598年。
人間を知らないドードーは人間を見ても警戒することがなかったため、食用としていとも簡単に捕らえられました。
さらに人間が持ち込んだネズミや豚などに卵や雛を食い荒らされ、1681年、発見からわずか100年足らずでモーリシャス島のドードーは絶滅してしまいました。
~ いやらしい鳥 ~

ドードーの学名はラフス・ククラトゥス (Raphus cucullatus) といい直訳すると「カッコウによく似た縫い目のある鳥」となるそうで、現物のイメージとはかけ離れたものです。
その後、リンネがもう少し的を射た名前を、と思ったかどうか分かりませんがディドゥス・イネプトゥス (Didus ineptus)という学名をつけました。
このリンネの命名した属名「ディドゥス」は「ドードー」とか「ディードゥー」と聞こえるという鳴き声から来たという説や、ポルトガル語で「まぬけ」を意味する "duodo" をラテン語化したものといわれています。
そして種小名の「イネプトゥス」は「場違い」とか「愚かな」といった意味だそうで、もしかすると属名・種小名ともに「まぬけ」の意味だった可能性があります。
「学名は最初に命名したほうが優先される原則」に従いリンネのものは採用されませんでした。
で、これらの学名とは別にドードーは「いやらしい鳥」とも呼ばれていました。
こう呼ばれたのはドードーの肉が「調理すればするほどまずかった」からだといいます。
しかし、それに反して船乗りたちはドードーの肉を「美味い」といっていました。
長い船旅で満足な肉料理を食べることが出来なかった船乗りたちが久々の肉料理に歓喜し、美味い、といっただけかもしれませんが、その真偽は分かりません。
絶滅してしまった鳥です、いずれにしてもどちらが正しいことをいっているなんて分かりませんし、それを試す術もありません、、、いやそれがあるかもしれない、というのが今回の話題です。
~ 人工培養肉レシピ本 ~

なにも絶滅したドードーを再生して家禽化して肉を食べよう、などというのではありません。
ちょっと前に人工培養肉で作られたハンバーガーが話題になったのを覚えている人も多いでしょう。 動物を殺さずに肉を食べることが出来るという画期的な研究です。
100%研究室で培養された肉は研究コストの関係で、ハンバーガー1個あたり3000万円超というとんでもない価格になりますが、未来の食肉として脚光を浴びています。
この培養肉からヒントを得たのがチキン・ナゲットならぬドードーナゲット(dodo nuggets)です。
これは今秋発売になる培養肉を使ったレシピ本、「THE IN VITRO MEAT COOKBOOK」に登場するレシピのひとつです。
オックスフォード大学自然史博物館に保管されているドードーから採取したサンプルを用い組織再生および最新のDNA技術を用いてドードーの肉を培養し、ナゲットを作ってみようという発想なんですね。
上記の人工培養肉ですら牛肉の味をうまく表現できておらず、まして誰も味の分からないドードーの肉を再現するのは至難の業でしょうが、どんな味なのか是非試してみたい衝動に駆られます。
同様に、今話題の3Dプリンタを用いて恐竜の骨を再現し、その骨の周りに肉を培養して恐竜のモモ肉を再現、恐竜モモ肉のローストなんてアイデアもあるようです。

<参考書籍・参照サイト>
●世界動物発見史 (ヘルベルト・ヴェント著)
●Mail Online
●Yahooニュース
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-989.html
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生物から得ずに肉を作る、
このような発想が生まれるとは
今日は技術発達の進んだ時代だと改めて思えます
ですが、何故寄りによってドードーからの生成なんでしょう?
ドードーは一般人には不味いという話ですが
過去の動物を元に作られるのですから、その味が気になりますね
後、モーリシャスに漂流した飢えた船乗りもドードー肉を不味いって言ってたと聞いた様な…。若鳥はまずまずだったそうですけど。
味がちゃんとしてるなら食べてみたいですが、
人工肉ということを知ったうえで食べるのは、少し抵抗があるかもしれません…
ドードーの復活、自分も復活を願わんばかりですが残念ながら無理ではないでしょうか…
それが可能になる時が来たならば是非マンモスなんかも復活させて欲しいですね
その時には今の人類も未来の人類から研究対象にされてるかも
> ドードーの復活、自分も復活を願わんばかりですが残念ながら無理ではないでしょうか…
> それが可能になる時が来たならば是非マンモスなんかも復活させて欲しいですね
> その時には今の人類も未来の人類から研究対象にされてるかも
ドードーの生体を復活、はハードルが高すぎると思います、少なくとも現時点の科学力では不可能に近いと思います。マンモスの復興計画も90年代初期から今にも実現しそうなようにいわれていましたが、いまだにさっぱり、というか頓挫してますし。
が、単に細胞の増殖だけ、ということになればハードルもかなり下がるので、ドードーナゲット、不可能ではないと思いますよ!
「愚鳩(ぐきゅう)」
と呼ばれていたそうです。
つくづく「愚か」と呼ばれることに
縁のある鳥のようですね…。