■一夜にしてチュニジア砂漠に巨大な湖が現れる■
■Mysterious lake appears in Tunisian desert■



～ 奇跡の湖 ～



アフリカ最北端に位置するチュニジア共和国。

このチュニジアのガフサ地区にある砂漠に奇跡が起こりました。わずか一夜にして巨大な湖が出現したのです。

湖の深さは１０～１８メートルと深く、表面積は１ヘクタールもあります。決して水たまりのような代物ではありません。

実際のところ「巨大」というには少々弊害があるかもしれませんが、これが一夜にして出来たことを考えると巨大といっても過言ではないでしょう。

この湖は通りかかった羊飼いにより発見されましたが、砂漠のど真ん中に突如現れた湖はターコイズブルーに輝き、まさに砂漠の奇跡を思わせるものでした。


(砂漠のど真ん中に突如湖があるのが分かります)

この奇跡を知った地元の住民は「砂漠のビーチ」に殺到しました。かれらはこの湖を「ガフサの湖 (Lac de Gafsa)」と呼び奇跡を楽しんでいるのです。

湖がどうしてできあがったのか公式の見解は発表されていません、一説には地震活動に起因するという見方が出ており、地下水面の破壊により地表に地下水が押し上げられたと主張する地質学者もいます。

奇跡に沸く地元住民ですがチュニジア政府は強く警告します、この湖に入るべきではないと。

というのも、チュニジアは世界有数の鉱業国家で、この湖が出現した地域はリン酸塩が豊富で放射性残留物が残っており発ガン性物質で汚染されている可能性が高いからです。

しかし、放射性物質や発ガン性物質は目に見えるものではありません。政府の警告むなしく美しく輝く湖に疑いを持たない住民は水浴びをやめることはありませんでした。

しかし状況は変わりました、当初透明感のあるターコイズブルーに輝いていた湖はわずか数日もすると藻が大発生し緑色に濁りはじめたのです。



当然ながらこの事実はこの湖の水が循環していないということを意味します。しょせんは大きな水たまりでしかないのです。

そして湖が出現して３週間、いつまでも続くと思われた奇跡の楽園は何処へ。

楽園はどす黒く変色した死の湖へと変貌し、今では誰も近づかないようです。





＜参照サイト＞
●The Independent 
●Unexplained Mysteries 



＜この記事のURL＞  
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-985.html 

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