■Golden lancehead viper (Bothrops insularis)■

~ 蛇の島 ~
2014年ワールドカップに沸くブラジル、そのブラジル最大の都市サンパウロから沖合へわずかに32キロのところにその島はあります。イーリャ・デ・ケマダ・グランデ島 (Ilha da Queimada Grande)、通称スネーク・アイランドです。
スネーク・アイランドはサンパウロの喧噪とはまったく無縁の無人島ですが、文字通り島中が蛇で埋め尽くされている恐ろしい島です。そのヘビの密度たるや1平方メートルあたり1匹とまでいわれています。

そしてこの島最強と謳われるヘビこそゴールデン・ランスヘッド・バイバー (Golden lancehead viper) です。
ゴールデン・ランスヘッドは最大クラスで1メートルを超す程度、平均サイズでは1メートルに遠く及ばず70センチほどにしか成長しないヘビです。しかし、体は太く体長以上のボリュームを感じさせます。
"ゴールデン" の名が示すとおり、体色は淡い黄色みを帯びた褐色をしています。ちなみにランスヘッドとは「槍 (やり) の頭」の意、本種を含むヤジリハブ属 (Bothrops) の頭部形状に由来します。
なんといってもゴールデン・ランスヘッド・バイパーの魅力?はその強力な毒です。

ゴールデン・ランスヘッドの生息するスネーク・アイランドは現在では無人島であり、また許可なくしては立ち入りが禁じられているため、このヘビによる咬傷事故の公式記録はありません。
しかし、南米に生息する同族の猛毒蛇、カイサカなどが致死性の毒を持つことから同程度の危険性を秘めていると考えられています。
このカイサカを含むヤジリハブ属による死亡事故が南米でもっとも多いヘビの咬傷事故といわれています。
ちなみに、ゴールデン・ランスヘッドによる咬傷事故の公式記録はないものの、当然ながら都市伝説めいた話はもちろんあります。
船が故障して意図せずスネークアイランドに流れ着いた漁師が、この島のヘビたちに咬まれまくり自らの血の海の中で死んでいた、
といったものや、

(かつて使われていた灯台)
ここにはかつて灯台の管理人として家族が住んでいたのですが、かれらの住居の窓からヘビが侵入しパニックを起こした家族は住居の外へ散り散りと逃げました。結局彼らはみな島の異なる場所で死体で発見された、といったものです。
さて、こんな小さな島にも関わらずヘビだらけ、食料が枯渇してしまうんじゃないかと思ってしまいますがそこはうまくできています。
ゴールデン・ランスヘッド・バイパーの主食はこの島に訪れる鳥。こんなヘビだらけの危険な島によくまぁ鳥たちがわざわざやってくるものだと関心してしまいますが、生息地を荒らしまくる人間が居ないことの方がよっぽど安全なのかもしれません。
<参照サイト>
●Mail Online
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-965.html
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蛇で埋め尽くされている島、という響きはワクワクしますね
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東風さん、こんにちは
毒がなければ僕もヘビはそこそこいけそうですが、毒が怖いなー、と(笑)
完全防備でなら確かに行ってみたいですね。