■ビッグフット■
■Bigfoot■
~ アメリカ版イエティ ~
(おなじみ"パターソンフィルム"
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
ビッグフットとはアメリカ、カナダで目撃される巨大な獣人 (霊長類の特徴を持つ未確認生物) です。
世界の至る所で獣人の目撃が報告されますが、ヒマラヤの雪男ことイエティ (Yeti) と並び、ビッグフットはもっとも有名な獣人ということができます。
ビッグフットは、アメリカのロッキー山脈を中心に、北アメリカ大陸全土で目撃されると言っても過言ではありませんが、特にアメリカ北部、そしてカナダに目撃が集中します。
身長は、2メートルから3メートル、中には4メートルなどという目撃情報も含まれますが、2.1~2.4メートル (7~8 ft.) というのが一般的なところです。
ビッグフット (bigfoot = 大足) という名前は、発見された足跡があまりに大きかったためにつけられたもので、その大きさは40センチもありました。
サスカッチ (Sasquatch) と呼ばれることもありますが、これはネイティブカナディアンが従来呼んでいたビッグフットの呼称で、本当はこちらのほうがオリジナルの名前といえます。現在でも、カナダで目撃されるビッグフットはサスカッチ、アメリカのものはビッグフットと分ける場合もあります。
~ パターソン・フィルム ~
ビッグフットを一躍有名にしたのが通称 「パターソン・フィルム (Patterson film)」 と呼ばれるビッグフットが山にに向かって歩きながら、後ろを振り向く動画です。
ビッグフットといえばこの映像であり、ほとんどの方はテレビなどで見た経験があるかと思います。
パターソン・フィルムとは、ロジャー・パターソン (Roger Patterson) と ロバート・ギムリン (ボブ・ギムリン, Robert Gimlin) によって撮影されたビデオで、撮影者の一人であるロジャー・パターソンの名前にちなんでこう呼ばれます。
ただし、二人の名前を冠し、「パターソン・ギムリン・フィルム」 と呼ばれることもあります。
当初「パターソン・フィルム」を解析した生体力学の専門家ダンスコイは「人間が努力しても出来るものでないだろう」という肯定的な意見を発したことから、ビッグフットの実存は疑いのないものと信じられました。
しかしその後、霊長類学者ジョン・ネイピア (John Napier) が「パターソン・フィルム」を分析して語った内容は、ダンスコイとはまったくの反対の言葉でした。
「上半身はサルに似ている。しかし、下半身は人間的である。このような雑種が自然界に存在するとは考えられない。パターソン・フィルムに写っている動物には多くの矛盾があり、分析に耐えうるものではない。おそらくサルの毛皮を着た人間だろう」
そして1999年、ネイピアのコメントを証明するかのように、「パターソン・フィルム」を最新のコンピュータで分析した結果、背中にファスナーらしきものが見つかった、という情報が世界に流れました。
ただし、古いビデオで映像も粗く、その分析結果はすべての人が納得できるようなものではありませんでした。
~ ビッグフットの正体は? ~
パターソンフィルムの他にも、多くの動画や写真が撮影されており、また、映像だけでなく、ビッグフットの糞や体毛といわれるものも採取されています。
このように、たいへん目撃の多いビッグフットですが、いまだに決定的な証拠は得られていません。(ですからUMA (未確認動物) であるわけで、当然といえば当然なのですが)
さて、それではビッグフットの正体はいったいなんでしょう?実はビッグフットは、他の獣人たちと異なり、決定的に不利な条件があります。
というのは、北米大陸には大型の類人猿が今はもちろんのこと、過去にも棲息していた痕跡がありません。つまり化石等も見つかっていないということです。
他地域で目撃される獣人たちの正体が、たとえそれが無茶な説であっても、ギガントピテクス生存説なり、オランウータンやゴリラの誤認などいわれるのに対し、ビッグフットの正体になるものが存在しません。
~ ギガントピテクス・アメリカヌス ~
正体になるものが存在しないというのは、UMAとしては大変不利です。
しかし、正体のひとつとしてギガントピテクスが挙げられる場合があります。ギガントピテクスは3メートル前後あったと考えられている、史上もっとも巨大な類人猿です。
ギガントピテクスは、巨大なゴリラのような風貌をしていたと考えられており、まさにビッグフットにはうってつけの生物です。
この説が苦しいのは、とっくに絶滅しているということよりも、今まで発見されたギガントピテクスの骨が中国やベトナムなどアジアの一部でしか発見されていないことです。
しかし、オーストラリア版のビッグフット、ヨウィーの正体にも、(オーストラリアに渡った痕跡がないものの) ギガントピテクスが候補として挙げられるように、アメリカにも渡ったと仮定して、それを正体とするのはギリギリ許されるでしょう。
オーストラリアの未確認動物学者、レックス・ギルロイは、ギガントピテクスはオーストラリアに渡ったものと仮定して、勝手に ギガントピテクス・オーストラリス (Gigantopithecus australis) と種小名をつけています。
ビッグフットの正体もギガントピテクスとするならば、さしずめ正体は ギガントピテクス・アメリカヌス (Gigantopithecus americanus) といったところでしょうか。まだ誰も提唱していませんが。
~ クマの誤認? ~
カナダ・アメリカ全土から報告されるビッグフットですが、前述の通り、そのほとんどはカナダ、アメリカ北部という、非常に気温の低い地域に集中しています。
ヒマラヤの雪男ことイエティが過酷な環境である雪山で目撃されたことから、「獣人 = 雪山」という図式が成り立っていますが、本来、類人猿が棲息するにはあまりに過酷すぎる地域です。
そしてこのようなビッグフットの目撃多発地帯は、クロクマやハイイログマ (グリズリー) の棲息地ともだぶります。後肢二本で立ち上がるクマたちの姿は、ビッグフットと誤認させるには十分です。
おそらくは、こういったクマたちを誤認したものも目撃情報の中には含まれていることでしょう。
それではすべてがクマの誤認でしょうか?
信憑性はともかく、現在でも目撃が続いているのは確かなことです。そして現在ではビデオカメラの普及により、第2のパターソン・フィルムといえるようなものもぞくぞく撮影されています。
その多くはフェイク (作り物) でしょう。しかし、白人たちがアメリカ大陸に訪れる前から、原住民たちはビッグフットをサスカッチと呼び恐れてました。
現時点ではそれが「なに」なのかは分かりません。目撃が続く限り、定説を覆すような、驚くべき発見がアメリカからもたらされる可能性はまだ残されているでしょう。
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