■Fire Ants Make Living Raft■

~ 洪水 ~
さて今年も梅雨に入りました。
連日降り続く雨は気が滅入りますが、かといってまったく降らないと水不足になってしまいます。
やはりこればっかりは仕方がありません、この季節は我慢して通勤・通学です。
適度の雨は我慢できるとして、洪水レベルとなると話は違ってきます。人家は浸水し、交通の麻痺、川は氾濫し、場合によっては水に飲まれ死者も出ます。
さて、話変わってアリの話に移りましょう。
蟻の巣は雨が降っても決して洪水にならないように工夫されているといいますが、万一洪水になってしまった場合、どうするのでしょう?
少なくともヒアリ (火蟻) の仲間は、巣が洪水になると筏 (いかだ) を作り上げることが知られています。
~ 蟻の巣が洪水? ~

(咬みあってイカダを作成)
殺人アリの一種、アカヒアリ、通称RIFA (Red Imported Fire Antの略、「リーファ」) は人間が咬まれた場合、希 (まれ) に死亡する場合がある恐ろしいアリです。
このアカヒアリも含むヒアリの仲間には、「殺人アリ」ということ以外にも変わった習性をもつことが知られています。
自分たちの巣が洪水になると、巣の中から卵やサナギなどをかき集め、筏に積み入れて脱出するのです。
洪水時に備え筏を巣の近くに用意しているとは立派な心構え、といいたいところですが、さすがにそこまでは出来ません。
ヒアリの筏は洪水になってから造られます、といっても筏作成用の小枝などを集める猶予などあるわけもなく、彼らは自ら手に手をつなぎ (お互いを咬みあって) 筏に変身するのです。
筏作成に必要とされる時間はわずかに2分。筏を作り上げると、彼らの未来を背負った女王アリ、卵そしてサナギが優先的に乗船させます。

(イカダがどこかの陸に接したら、下船開始です)
さすが社会性をもったアリたちです、自分たちの未来のために進んで筏となり、死して手を放さず筏としてまっとうする、犠牲の上の未来、、、
、、、のように見えますが、ここが凄いところ、筏となったアリたちは決して水死しないようになっているそうです。
筏がどこかの陸地に接するや、働き蟻たちは女王アリ、卵、サナギを上陸させ、あとは筏の解散、筏のアリたちも無事に上陸できるのです。
ただし、水死はしないものの「超」無防備なので、筏の部分は魚の格好の的になっているとか。

<参照サイト>
●National Geographic
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-943.html
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