■African fork-tailed drongo■

(クロオウチュウ)
~ ミーアキャット ~

アフリカのカラハリ砂漠に生息するミーアキャット、後肢だけで立ち上がり、前肢をぶらんとさせた姿はとても愛らしく人気があります。
ミーアキャットの多くは群れで地中に穴を掘って暮らしています。
イモムシや昆虫などから毒を持ったサソリまで小さな生き物であればほとんど何でも食べてしまいます。
そういうわけで、かなり食欲旺盛なため、ご飯探しに没頭していると敵 (タカなどの猛禽類) が近づいてきたことにも気付きません。すばしっこいですが、体重1キロにも満たないとっても小さな生き物ですから、逃げ遅れれば命取り、ひとたまりもありません。

そういうわけで、エサ探しタイムには誰かが見晴らしのいいところで見張りをしています。タカなどの来襲を察知するや、警戒音を発し群れ全体に危険を知らせます。それを聞いたミーアキャットたちは一目散に巣穴に戻ります。
群れで暮らす動物ならではの分業制、とてもいいシステムです。
ところが、この素晴らしい防衛システムを逆手に取るやっかいな鳥がいます。
~ ご飯泥棒 ~

(ミーアキャットを観察中)
その鳥の名はクロオウチュウ (African fork-tailed drongo)。特技は「鳴き真似」で、偽の警戒音を発することができます。これを使ってミーアキャットをはじめとする他の動物たちからご飯をくすねます。
方法は簡単、ミーアキャットの群れがよく見える場所にとまり、ミーアキャットが美味しそうなものを見つけたら、警戒音を発するだけです。
ミーアキャットたちは今見つけたばかりのエサを放り投げて一目散に巣穴に隠れます。
実際にはなんら天敵は近づいてきていません、クロオウチュウはミーアキャットが放棄したエサのところまでさっと飛んでいき、口にくわえて飛び去ってしまうというわけです。

(心なしか、だまされた後のミーアキャットはアホに見えます)
ただし、ミーアキャットもそんなお人好しではありません、何度か引っかかっているうちに、クロオウチュウの鳴き声は「オオカミ少年」と化し、逃げなくなってしまうそうです。
それで引き下がるクロオウチュウではありません。50以上もの声色 (こわいろ) を使い分けるクロオウチュウは、嘘がばれるといろいろな警戒音を試し、ミーアキャットがエサを放り投げて逃げ出す音を模索するようです。
結果としてクオオウチュウは全食事の約1/4を横取りでまかなっているということです。
それではミーアキャットにとって、クオオウチュウはただの泥棒かというと、どうもそうではないようです。
というのもかれらは本当に猛禽が近づいてきたときも警戒音を発してくれるので、ミーアキャットたちもちょっとは助かっているからです。当てにしているのでだまされちゃうというわけです。
<参照サイト>
●ナショナル・ジオグラフィック
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-899.html
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なんとなくみているだけで動物が好きになっちゃいそうです。
ミーアキャットほのぼのして可愛いです。
あてにしちゃってるなら餌をとられても憎めないですね。
ずっと更新していなかったので、溜まっていたネタを混ぜて更新していますが、忙しくなるとまた更新が滞るかもしれませんが、なるべく更新するようにしま~す。
これからもよろしくお願いします。