■新種のティラノサウルス ~ ピノキオ・レックス■
■Pinocchio rex (Qianzhousaurus sinensis)■
~ ピノキオ・レックス ~
近年、新種の化石ラッシュに沸く中国で、白亜紀末期の約6600万年前の地層からティラノサウルスに近縁の恐竜の化石が発掘されました。
正式な学名は "Qianzhousaurus sinensis" といい、キアンチョウサウルス・シネンシスと発声すればいいのでしょうか。分からないので間違っていたら後で訂正します。
特徴はティラノサウルスの仲間としては鼻先 (吻) が細く長めと言うことで、嘘をつくごとに鼻が伸びてしまうピノキオにあやかり、「ピノキオ・レックス (Pinocchio rex)」の愛称がつけられました。
体長はティラノサウルス・レックスよりはちょっと小柄ですが、それでも7.5~9メートルぐらいと推測されており十分大きいです。
ピノキオ・レックスのように鼻の長い化石は既にモンゴルで2体発見されているものの、それが新種であるのか、それとも単にティラノサウルスの若い個体であるため頭骨の形状が異なっているのか、分かっていませんでした。
今回発見された頭骨はそれらの化石の2倍はあるため、おそらく成体もしくは成体に近いものと推測されており、鼻の長いティラノサウルスが新種である可能性を強烈に示唆します。
~ トップ・プレデター ~
古生物学者のデビッド・バーナム (David Burnham) さんは、ピノキオ・レックスはティラノサウルス・レックスのように食物連鎖の頂点 (トップ・プレデター) に君臨していたというよりは、現世の魚食性のワニと似ており、そのような位置づけだったのではないか推測します。 つまり、トップ・プレデターではなかったという見解です。
バーナムさんが言っているのはインドガビアルのことだと思われ、スピノサウルスと同様の解釈をしているようです。
(インドガビアル)
いっぽう、同じく古生物学者のスティーブ・ブルサット (Steve Brusatte) さんは、興味ある見解ではあるが、ピノキオ・レックスの頭骨が現世の魚食性のワニのそれと形がちょっと似ているだけで解剖学的には相違点がありすぎると反論しており、ピノキオ・レックスを他のティラノサウルス類と同様、トップ・プレデターとして君臨したと推測しています。
童話に出てくるピノキオはいたずらっ子の憎めない存在ですが、ピノキオ・レックスはどうやらかなり怖い存在だったようです。
<参照サイト>
●LiveScience
●時事通信
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-898.html
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