■Hatzegopteryx thambema■

~ 3大翼竜 ~

現在発見されているもので、史上最大の翼竜といえば、やはりケツァルコアトルスの名を思い浮かべる人が多いかと思います。
アステカの神である有翼の蛇「ケツァルコアトル」の名を冠するこの翼竜は、翼を広げると10~12メートルという、一般的な学校の教室からはみ出してしまうほどとてつもない大きさをしています。
ケツァルコアトルスほどの知名度はないものの、大きさ的にはケツァルコアトルスに勝るとも劣らない翼竜が他にも発見されています。アランボウギアニア (Arambourgiania) と今回紹介するハツェゴプテリクスです。
ハツェゴプテリクスをみていきましょう。
~ 飛ぶには重すぎる? ~

アステカの神を名に持つケツァルコアトルスは名前の響きも神秘的ですが、ハツェゴプテリクスはどうでしょう?実は名前の由来は単純で、ルーマニアのハツェグ (Hateg) で発見されたからです。「ハツェグの翼(竜)」ですね。
翼を広げた大きさはケツァルコアトルスと同じかそれ以上の12メートル前後、ケツァルコアトルス同様、かなりの頭でっかちで、頭骨だけで3メートルあります。
ケツァルコアトルスと外見は似ており、(現時点では) 区別して書くほどの特筆すべき点は少ないようです。
ただし、見た目はにているものの、中身はちょっと違うようです。ハツェゴプテリクスはケツァルコアトルスより骨の中空度が低く、つまりがっしりとした骨格をしているという特徴があります。
さらに、頭でっかちのケツァルコアトルスの頭骨より更に大きくかなり頑強で、前述の骨の中空度の低さからも、体重がケツァルコアトルスより重かった可能性が示唆されています。
これらの事実は飛行の妨げになる可能性もありますが、逆に言えば、ケツァルコアトルスなどよりも陸上生活に、より適した体を持っていたとも考えられます。

「巨大翼竜は体重が重すぎて飛べなかった説」も相変わらず根強いですが、翼が退化傾向にないようなので、まったく飛べなかったとは考えにくいです。
翼を広げれば体の表面積に対して圧倒的に体重が軽いので、ちょっと風が吹けば空高く舞い上がりそうな気がします。ま、こればっかりは分かりませんけど。
ただし、前述の通り、ケツァルコアトルスなどと比べて骨の中空度が低く体重も重かったことから陸上で恐竜たちを襲って食べていた、という説はより説得力があるともいえます。

翼をたたんで「四つ足」で歩くハツェゴプテリクス、美味そうな獲物はいないかと物色する無表情の目。
体高は5メートル以上、そんな高さからハンマーのごとく振り下ろされる3メートルにも及ぶ巨大なツルハシを食らえば、ほとんどの恐竜はひとたまりもなかったかもしれません。
ところで、ハツェゴプテリクスはときどき「ハツェゴットプテリンクス」?と表記されている場合があります。これは、学名 "Hatzegopteryx" を、メディアかなんかがスペルを間違えて "Hatzegotpteryx" と発表してしまったのが広がったためのようです。
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