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UMAファン ~ 未確認動物
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絶滅巨大アカマンボウ ~ メガランプリス
■絶滅巨大アカマンボウ ~ メガランプリス■
■Giant Opah (Megalampris keyesi)■


(控えめに見積もってもメガランプリスはこれぐらいはあったのでは)

~ アカマンボウ ~

今日の主役、絶滅巨大アカマンボウことメガランプリスの話をする前に、アカマンボウの話を少し。

アカマンボウ自体、少なくとも現時点では一般的にマイナーな存在と思われ、巨大アカマンボウを想像する以前にアカマンボウ自体、想像できないという人も多いかもしれません。赤いマンボウではありません、アカマンボウという名の魚です。

アカマンボウ、英語ではOpah (オーパゥ) ですが、ムーンフィッシュ (moonfish) などとも呼ばれるだけあって、(若干楕円形ではありますが) 満月のような丸っこいシルエットが特徴のとってもカラフルな深海魚です。(但し、マンボウなど丸っこいシルエットの他の魚もムーンフィッシュと呼ばれます)

そして、和名、アカマンボウと命名されるだけのことはあり、横からのシルエットが丸いだけではなく左右に極端に扁平で厚みがなく、そのあたりもマンボウ風の体型をしています。

体色は若干、個体差はあるものの、一般的に、うっすらと赤みがかったシルバーボディ全体にに白い斑点が散りばめられており、長くそして尖った各部のヒレは鮮やかな赤色、その派手な配色と個性的な体型が相まってその姿はかなりのインパクトです。

和名の通り、まさに一見すると「赤いマンボウ」といった感じですが、よ~く見ていくといわれるほどマンボウには似ておらず、実際、マンボウの仲間ではありません

アカマンボウは、シルエットこそまん丸ですが、アカマンボウ同様、シルバーボディに深紅のヒレをもつ面々、たとえばリュウグウノツカイとかアカナマダフリソデウオなんかと同じ仲間に属しており、上記の配色に加え、大きくまん丸の目、口先もやや長めなことなど、円盤状のシルエットを除けば確かによく似ています。

アカマンボウはリュウグウノツカイなどと同様、オキアミやイカなどを食べているようです。

~ 美味しい? ~


(マグロを思わせるアカマンボウの赤身)

日本ではあまり表だって食されませんが、テレビなどによるとアカマンボウの肉は赤身で、その切り身は見た目も味もマグロに似ているといわれており、ネギトロとしてマグロ肉に混入されたりしているとか。

ただ、少なくとも管理人はスーパー等で売っているネギトロの原材料にアカマンボウの名前を見たことはなく、本当に混入されているのかどうかは分かりません。

また、「アカマンボウ」の切り身は食べたことがない、と思っている人の中にも、もしかして「マンダイ」の切り身なら食べたことがある、っていう人はいないでしょうか?


(超厚切りアカマンボウのソテー、美味しそう)

実は「マンダイ」とはまさしく「アカマンボウ」そのもので、見知らぬ「アカマンボウ」の名ではあまり売り上げを期待できないため、鯛の名にあやかり、いかにも鯛の仲間です的「マンダイ」という名で売られているというわけです。もちろん前述の通り、鯛の仲間でも何でもありません。

ただし、正々堂々、「アカマンボウ」や「赤マンボウ」の名でも売られているようです。

このように、現時点では日本で人気のある食材とはいえませんが、ハワイではとっても人気の魚のようです。海外のアカマンボウの料理を見る限りたいへん美味そうです

ちなみにアカマンボウは狙って獲れる魚ではないらしく、他の魚とたまたま混獲されたものが市場に出回っているだけとのこと。しかし、漁獲量はかなり減っているようで、マグロの代替魚として奇跡的にアカマンボウブームが到来したとしても代替魚となるほど獲れないようです。


(けっこうまとまって水揚げされているアカマンボウさんたち)

ちなみに、海外のいろんな市場では一匹二匹ではなく、結構の数がまとまって売られているので、ある程度まとまって捕獲されているころが予想され、生態は分かりませんがそこそこの数で群れて泳いでいるのかもしれません。

~ メガランプリス ~



さて、大変ながいながい前置きとなりました。というのも今回の主役、メガランプリス (Megalampris keyes) の情報が異常に少いため、現世のアカマンボウの話でごまかしていたのです。

しかし悲しいかな、アカマンボウのことも大して分かっていません。諦めてメガランプリプスの話に入りましょう。

現世のアカマンボウは2種おり、一般的にアカマンボウという場合、巨大になる "Lampris guttatus" を指しますが、こちらのアカマンボウは最大で体長2メートル、体重270キロの巨体に成長するといわれています。

そんな大きいアカマンボウを見たことはないですが、図鑑などでもたいてい「体長2メートル」と記載されているので、かなり大きくなる魚であることは間違いありません。


(出荷待ちのアカマンボウ)

現世でもかなり大きくなるそんなアカマンボウの祖先には、もっともっと大きく成長するメガランプリスという種が生息していたようです。

ニュージーランドで2600万年前の地層から発見された巨大アカマンボウことメガランプリスの化石は、体のほんの一部分だけしか見つかっていませんが、推定される体長は現世アカマンボウの最大サイズの2倍、およそ4メートルにまで成長したと考えられています。

アカマンボウは、同じ仲間であるリュウグウノツカイのような細長い体型ではなく、円盤のような体型であるため、体長が2倍といっても横から見たボリュームは凄まじく大きく感じるはずです。

全身の骨格が見つかっているわけではないため、確実な大きさとは言い難いですが、現存するアカマンボウよりかなり大きかったことは確かなようです。

もっといえば、数少ないメガランプリスの化石です。たまたま見つかったものがメガランプリスの平均サイズであった保証もなく、大柄な方だったかもしれませんし、逆に小さい方だったかもしれません。もしかすると4メートルを遙かに超えて成長した可能性だって否定できません

絶滅巨大アカマンボウ、メガランプリスの体色を現時点では知る術はありません。しかしもし、現世のアカマンボウ同様の派手な配色だったとしたら?

金属光沢放つシルバーの美しいボディ、そのボディに映える鋭く尖った深紅のヒレ、4メートルもある圧倒的な巨躯にその美しい配色はもしかするとミスマッチだったかもしれません、しかし、そのミスマッチだからこそ、太古の海をゆらりゆらりと遊泳する姿は幻想的だったような気がします。

<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-854.html

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コメント
この記事へのコメント
アカマンボウ
 御無沙汰しております。ブログの更新、とても嬉しいです(^^)

 私は、アカマンボウの肉を食べたことがあります。以前、住んでいた場所の近くのスーパーに、なぜか、アカマンボウの肉が、よく売られていましたので。
 脂がのって、美味しい肉でしたよ。また、食べたいですが、数が減っているなら、無理に漁獲してはいけませんね(^^;
2014/03/17(月) 16:07:00 | URL | 松沢 千鶴 #-[ 編集]
Re: アカマンボウ
松沢さん、ずいぶんお久しぶりです!

僕は家でも外でもかなりお魚食べますが、一度も食べたことがないですね~、というか見たことがないです。珍しい魚は見つけ次第、率先して食べているんですけど。

>  御無沙汰しております。ブログの更新、とても嬉しいです(^^)
>
>  私は、アカマンボウの肉を食べたことがあります。以前、住んでいた場所の近くのスーパーに、なぜか、アカマンボウの肉が、よく売られていましたので。
>  脂がのって、美味しい肉でしたよ。また、食べたいですが、数が減っているなら、無理に漁獲してはいけませんね(^^;
2014/03/17(月) 16:54:24 | URL | ナム #-[ 編集]
エセマグロで有名なアカマンボウ、270キロにもなるとは想像もしてなかった( ̄へ ̄|||) すごい…。
2014/03/25(火) 07:35:59 | URL | 襾 #-[ 編集]
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