■flying squid■

~ 初の成功 ~

以前から一部のイカは空を「飛ぶ」ことが確認されており、実際、写真にもその姿は何度も納められています。
しかし、撮影された写真の絶対数は少なく決定的な動画も存在しないようです。そのため、その飛翔するメカニズムが推測の域を出ず、細かな点は謎となっていました。
ところが深海でのダイオウイカの撮影に続き、またも日本人、北海道大学研究者さんたちが世界初となる、イカが飛翔する連続写真の撮影に成功しました。
といっても撮影されたのは2011年7月25日と1年半ぐらい前のことで、飛翔メカニズムの解析を終え現在の発表に至ったようです。
~ トビイカ ~

撮影されたイカはトビイカをはじめとするアカイカの仲間と考えられ、船に驚いた体長20センチぐらいの若い個体100匹ほどが海上に飛び出しました。
海上に飛び出して着水するまでの時間は約3秒、距離にして30メートル「飛行」したそうです。
飛翔するイカは以下の4つの段階を持つとのことです。

~~~~~
1つ目は「飛び出し」で、水を勢いよく吐き出し水面から飛び出す段階。この段階では、ヒレを外套膜に巻き付け腕もたたみ水の抵抗を小さくする姿勢を取っており、飛び出す前に高速で遊泳し水面へ接近してきたことを示唆するものだという。
2つ目は「噴射」で、水を漏斗から噴射し続け空中でも加速し、さらに揚力を発生させるためにヒレと腕を広げるという行動。この際、腕の間にある保護膜を広げることで、腕とともに翼のような形を形成。空中の移動速度は8.8~11.2m/sに達するものと考えられるとする。
3つ目は「滑空」で、水の噴射を終え、腕とヒレを広げた状態を維持したまま滑空を開始する行動。揚力はヒレや腕と保護膜で作った翼で発生させており、進行方向に向かってやや持ち上がった姿勢(ピッチ・アップ)を取ることで、バランスを取っているほか、外套膜は緊張状態を保ち、体の前後(ヒレと腕)にかかる揚力に耐え空中姿勢を安定させていることが判明。
そして4つ目が「着水」で、ヒレを外套膜に巻き付け腕をたたみ、進行方向に対してやや下がった姿勢(ピッチ・ダウン)を取ることで、着水時の衝撃を小さくさせていることが分かった。
(マイナビニュースさんより抜粋)
~~~~~

ちなみにトビイカだけが空を飛べるわけではなく、同じアカイカの仲間、代表的なものではスルメイカなども空を飛ぶことが確認されています。
スルメイカは、元々命名された由来は異なるものの、現在では結果的に自らの食べられ方 (加工法) が正式和名となっちゃっている気の毒なイカですが、英名はカッコよくジャパニーズ・フライング・スクイッド (Japanese Flying Squid) といいます。
文字通り「日本の空飛ぶイカ」と認識されています。
いずれの種類のイカにしても、空を飛んでいるのが観察されたのは20センチ前後と若い個体のみで、おそらく空を飛べるのは体の軽い若い間だけと考えられており、空を飛ぶのは「若者の特権」のようです。
<参照サイト>
●マイナビニュースさん
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-841.html
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>> FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>> 面白サイトランキング
(関連)
■ 巨大生物リスト
■ 不思議な生物リスト
■ ダイオウイカの深海で泳ぐ姿の動画撮影に成功
■ ダイオウイカと格闘したマッコウクジラ、座礁する
■ 10メートル、450キロのコロッサル・スクイッド捕獲される
■ ダイオウイカと格闘したマッコウクジラ、座礁する
■ ダイオウイカより巨大、コロッサル・スクイッド
■ 350キロのコロッサル・スクイッド、公開解剖される
■ 生きているダイオウイカの"動画"撮影に成功
■ 生きているダイオウイカの撮影に初めて成功
■ ダイオウイカ VS マッコウクジラ
■ コロッサルスクイッド VS マッコウクジラ
■ 古代のダイオウイカ エンドセラス
■ 巨大ベレムナイト ~ メガテウシス・ギガンティア
■ 殺人イカ伝説 ~ レッドデビル
■ 新種の深海イカ オクトスクイッド
■ 学名「地獄の吸血イカ」 コウモリダコ
■ 殻付きタコ ~ タコブネ
■ ヘクトコチルス・オクトポディス
■ 佐渡で生きたままユウレイイカが水揚げされる
■ 珍種 サメハダホウズキイカ
■ 深海の巨大鮫 オンデンザメ
■ 深海の巨大鮫 カグラザメ
■ 深海の巨大鮫 ゴブリン・シャーク
■ UMA バハマの巨大頭足類 ルスカ
■ UMA クラーケン
■ UMA 淡水に頭足類?スクーカム
■ UMA 廃液にイカ? ~ スクイッド・モンスター
UMA一覧へ
トップページへ
不思議だ
> 船に驚くと海中深く潜るのではなくて、反対に海面上に飛びでてくるんですね
>
> 不思議だ
1830年に空を飛ぶという認識のもと、ラテン語で「鳥烏賊」を意味する学名で学術記載されていた事や、1981年の岩井光昭氏の撮影と東昭氏の空力解析はどこへ行ってしまったんでしょう?北大の論文概要を読んだ限りでは東昭研究と概略同内容としか思われませんでした。
岩井氏の画像より鮮明で東氏の解析より具体的だった、という事なのかもしうれませんが、それをもって「世界で初めて」の言葉を使うのはどうも釈然としません。ライトフライヤーより良く飛ぶ飛行機が出来たって、やっぱり「世界で初めて」の動力飛行はライト兄弟の成果ですよね?