■Deepstaria enigmatica■

(下の動画から想像された謎の生物の全体像)
~ 謎の深海生物 ~
以前にちょっと話題になったので知っている人も多いと思いますが、得体の知れない巨大なシート状の物体が深海を漂う動画があります。
生物なのかどうかすら分からない薄いシート上の「物体」。巨大なクラゲではないか、クジラの胎盤ではないか、いや、これは生物ではなく漁網が漂っているだけなのではないか、など多くの憶測を呼びました。
上記に挙げた有力候補の一つ、巨大クラゲ、ディープスタリア・エニグマティカ (Deepstaria enigmatica) が今回の主役です。
~ ディープスタリア・エニグマティカ ~

ディープスタリア・エニグマティカが発見されたのは、やはり深海生物ということもあってか、かなり最近の1966年。
生息域は南極付近のかなりの深海で、傘の直径は60センチ前後まで成長します。
特徴の一つとなっている傘全体に刻まれる六角形状の模様は、栄養を全身に行き渡らせる人間でいう血管、クラゲだと水管とかいうやつのようです。
ビニールシート風物体の正体がディープスタリア・エニグマティカと発表された後も六角形の模様以外それほど共通点があるとは思えず、実は疑ってかかっていました。
が、ディープスタリアの生殖器のスケッチが残されており、それと動画内で確認できる謎の器官が似ていることからディープスタリアなんだ、とやっとこ納得したわけです。

(生殖器とおぼしき部分)

(生殖器のスケッチ)
~ 捕食 ~
触手がないのでどうやってご飯を食べているのか?傘の素材も薄手で弱そうですし、捕まえる術がなさそうに見えます。
秘密はこの袋状の体型にあり、この袋を一時的に解放して獲物を内部に取り込み袋の口を閉じます。
あとは何もする必要がありません。獲物が逃げようとクラゲの内側に体をぶつけることにより、クラゲの毒針がばんばん刺さり弱ってしまったところを食べるということのようです。
ただ大きさなんですが、対象物の大きさも分からないので皆目見当がつきませんが、動画内ではかなり大きい印象を受けます。傘の直径が60センチどころか優に1メートルを超しているんじゃないか?という気さえしてきます。

ディープスタリアクラゲには現在2種確認されており、1種がディープスタリア・エニグマティカ、もう1種がディープスタリア・レティキュルム (Deepstaria reticulum)
今回のディープスタリアは傘の透明度が低く、なんか既知の種よりも大きそう、なので3種目のディープスタリアならおもしろいな、と。
<ディープスタリア(2種)の動画>
<参照サイト>
●The Daily Blender
●Deep Sea News
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-833.html
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