■Waling Cactus (Diania cactiformis)■
~ 「真」歩くサボテン ~

サボテンが「歩く」という現象はご存じでしょうか?
ステノケレウス・エルカ (Stenocereus eruca, 入鹿) と呼ばれるメキシコのバハ・カリフォルニア・スル州に自生するサボテンは、「歩くサボテン (walking cactus)」とか「這い回る悪魔 (creeping devil)」と呼ばれています。
その姿を見れば「這い回る悪魔」と呼ばれる理由は容易に想像がつきます。
多くの見慣れたサボテンと異なり、ステノケレウス・エルカは地面から垂直にではなく地面を這いつくばったように細長く成長していくからで、まるで巨大なイモムシやケムシを彷彿させます。
では実際に「歩く」のかというと、歩くと言っても差し支えない程度には移動可能です。
このサボテンは成長するとその新しく成長した部分から地面に根を下ろしていきます。そして古い後ろの部分は死んでいきます。そのため結果的に前進しているように見えるというわけです。
このサボテンの移動最高速度は年間60センチ、しかしこれは環境が恵まれているときの話で、環境が整わない場合10年間で60センチと10分の1のスピードに落ちてしまうそうです。
~ 歩くサボテン ~

現世の「歩くサボテン」のあとは古代の「歩くサボテン」、ディアニア・カクティフォルミスです。
ディアニア・カクティフォルミスは中国の約5億2千万年前地層で発見された古生物で、その姿から「歩くサボテン」の異名を持ちます。
シダのような植物が化石化したようなあまり動物っぽくない体型をしていますが、文句なしの動物で、「カンブリア大爆発」時代の奇妙な動物たちの間でもトップクラスの奇妙な体型をしています。

体長はおよそ6センチ、10対の足を持つスレンダーな体型の生物です。
頭部側というか前方というか、とにかくこの動物の先端にはノズル状の「口」があります。
体が細い割に足は体以上に太く、よく見ると体節のようなものいくつもあり、丈夫そうなトゲで足全体が覆われています。体節がたくさんあるので足は柔軟に動きそうです。
足1本1本を見るとまるでサボテンのようであり、このことから「歩くサボテン」のニックネームが付けられました。種小名の「カクティフォルミス」は「サボテンのような体型」を意味します。
<カンブリア大爆発時代の奇妙な生物>
(オパビニア)
(ハルキゲニア)
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