■Goliath grouper (Epinephelus itajara)■

(328kgのゴリアテグルーパー)
~ ゴリアテグルーパー ~
ゴリアテ・グルーパー (イタヤラ, Epinephelus itajara) は、ジャイアント・グルーパー (タマカイ, Epinephelus lanceolatus) と並び大物の多いハタの仲間としても、もっとも巨大になる種です。
ゴリアテとは旧約聖書に出てくる巨人の名で、英語圏では巨大生物の名に「巨大」さを象徴するこの「ゴリアテ」を冠するのはご存じのことでしょう。(ゴライアス・ガエル, ゴライアス・バード・イーターetc)
英語発音すると「ゴライアス」なので、ゴリアテ・グルーパーではなくゴライアス・グルーパーとなります。しかし、日本ではゴリアテ・グルーパーの呼び方が一般的 (?) な感じがするのでここではゴリアテ・グルーパーで統一します。
ゴリアテ・グルーパーはフロリダからブラジルにかけての沿岸部、比較的浅い海に生息します。
~ 殺人魚? ~

(これぐらい大きなゴリアテ・グルーパーの目撃がありますが、、、)
世界中から寄せられるモンスター目撃情報を検証するアメリカのテレビ番組、モンスタークエスト (MonsterQuest) でも「Gigantic Killer Fish (殺人巨大魚)」のひとつとしてゴリアテ・グルーパーが登場します。
かなり古い記録かつめぼしい物的証拠もないことから信憑性については「?」といったところですが、今から100年以上も前の1895年、1500ポンド (≒680キロ) のゴリアテグルーパーが捕獲されたとの記事がニューヨーク・タイムズに掲載されたといいます。
日本でも巨大なハタは人間を丸飲みする、などという噂がありますが、ゴリアテ・グルーパーも当然のように人食い伝説があります。実際のところ、本当にそんな事実があるのかは分かりません。
とはいえ、300キロオーバーでも信じられないような大きさをしていますので、本当に680キロもあるゴリアテ・グルーパーが存在するようでしたら人間を襲っても不思議ではないような気がします。
モンスタークエストによれば、1950年代、フロリダキーズの橋から飛び込みをして遊んだ少年がゴリアテ・グルーパーによって殺されたといいます。
~ 絶滅寸前 ~

巨大ナマズ同様、その巨体が釣り人の心を魅了してやまず、さらに繁殖期には群れてしまう習性が徒 (あだ) となり、あまりに釣られまくったため20世紀末には絶滅寸前まで数を減らしたといいます。
さらに悪いことにゴリアテ・グルーパーの幼魚が生息するマングローブ帯が、環境破壊・開発によって消失したり、縮小傾向にあることも数が激減した原因の一つに挙げられています。
1500ポンドはオーバーにしろ、最近では大きな個体は滅多に見られなくなったといいますが、上記のような理由により数を減らしてしまったのが原因です。
現在では完全に保護されており、少しずつですが個体数を戻しつつあるといい、ゴリアテ・グルーパーの未来にわずかながら光が差しはじめてきたといえます。
とはいってもすぐに以前のような巨大なゴリアテ・グルーパーが見られるわけではありません。
というのもゴリアテ・グルーパーは成長が遅いといい、つまり300キロオーバー級に成長するには恐ろしいほどの時間を必要とするからです。
とはいってもこれから先、順調に数を増やしていけば、100年前の1500ポンドのゴリアテ・グルーパーに勝るとも劣らない成魚が現れるかもしれません。
<参照サイト>
● MonsterQuest
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-792.html
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しかも、リュウグウノツカイとかと違って、本当に丸呑みできてしまえるってところがまた恐ろしいですね。
実は数年前からのファンです。
この度の、ナムさんのブログ復帰とコメ欄開放に嬉しくなり、思わず初めての書き込みをしてしまいました。
これからも、益々のご活躍をお祈り申し上げます。
厳しい残暑が続きますが、どうぞご自愛下さいませ。