■Masturus lanceolatus & Masturus oxyuropterus■

(舵ビレの長い「ヤリマンボウ」)
今回は、発声する際はくれぐれも区切るところに気をつけたいヤリマンボウとトンガリヤリマンボウです。
刺激的な名前ですが、ヤリ (槍) + マンボウ で「ヤリマンボウ」、トンガリ (尖り) + ヤリマンボウで「トンガリヤリマンボウ」ということになります。 プロパティは通常目にするマンボウとほとんど同じで最大体長は3メートルオーバーという巨大魚です。
マンボウは尾びれがなく、尾びれがあるべき部分に背びれと尻びれが部分的にくっついてできた舵びれ (かじびれ) が形成されていますが、通常のマンボウはこの舵びれが餃子みたいな形になっています。
ヤリマンボウとトンガリヤリマンボウはこの舵びれの中央部分が後方に伸びて尖 (とんが) っているのでこの名前があります。 体の形も通常のマンボウより若干面長な傾向があります。
ただし、ヤリマンボウとトンガリヤリマンボウは実は同じ種類ではないか、ともいわれており現時点では結論も出ていないため、これ以後、全部「ヤリマンボウ」で統一します。捕獲される数が少なく研究が進んでいないともいわれています。
ちなみにヤリマンボウは英語で "Sharptail mola"、つまり「尖り尾のマンボウ」と呼ばれます。トンガリのほうは英名分かりません。
さてヤリマンボウですが、スキューバダイビング等で数多くの動画や写真が撮られているにも関わらずほとんど目にすることがありません。おそらくみなさんもあまり目にしたことはないでしょう。世界中の暖かい海に生息しているといわれていながら、この現実、本当に世界中にいるのでしょうか。

(ROVで撮影された深海でのヤリマンボウ (マンボウは深海魚です))
そう思っていつも動画を見ていたのですが、ROVで撮影された深海の映像にヤリマンボウがたまたま映っていました。おお、珍しいもん見っけた~と喜んで見ていたのですが、それどころではない動画が多数存在していました。
~ マンボウ in Tiwan ~
台湾の人が投稿するマンボウの動画に映っているのは、通常のマンボウではなくそのほとんどヤリマンボウなのです。そして、どうやら台湾のほうではヤリマンボウのことを通常のマンボウと思っているようです。

(マンボウ (ヤリマンボウ) 250匹大漁の台湾のニュース)

(次から次へとヤリマンボウが、、、)
で、日本のように混獲で偶然にマンボウを水揚げしているのではなく狙って大量にヤリマンボウを水揚げしており、このことから台湾付近の海域にはヤリマンボウの巣ともいうべき海域が存在しているようです。
ただ、世界的に見てあまり数が多いとは思えないヤリマンボウが、台湾では何も知らずに食べられまくっているようで (見た目がほとんど同じなので仕方がないですが)、ヤリマンボウの未来に一抹の不安を感じずにはいられません。
とはいえ、台湾の専門家にはマンボウ漁獲制限をするべきと主張している人たちもいるようです (ヤリマンボウだからではなく、マンボウ自体の数があまり多くないためと思われます)。是非とも数の少ない (と思われる) ヤリマンボウを救って欲しいものです。

(やはりこれもヤリマンボウ)

(これもMola mola(マンボウ)とテロップがでていますが、間違いなくSharptail mola(ヤリマンボウ)のようです)
さあ、誰か!それはふつうのマンボウじゃないですよ、と台湾の人たちに教えてあげてくださいな。
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