■Hickory Horned Devil■

これもブログ休止中のネタです。
ヒッコリー・ホーンド・デビル (Hickory horned devil) は北米に生息するヤママユガの一種、リーガル・モス (Citheronia regalis) の幼虫です。 北米最大サイズの幼虫といわれています。
この蛾の和名はキモントラフヤママユのようですが、よく分からないのでそのままリーガル・モスと呼ぶことにします。
さて、リーガル・モスの幼虫ことヒッコリー・ホーンド・デビル、直訳すると「ヒッコリーの角の生えた悪魔」となります。
ヒッコリーはクルミ科の木の名前で、ヒッコリー・ホーンド・デビルがこの木の葉をよく食べているからです。ちなみに、ヒッコリー以外の葉も食べます。
「角の生えた悪魔」は一目瞭然、頭部のすぐ後ろには後方に湾曲したトゲだらけの大きな「角」が生えているからです。
つまり、ヒッコリー・ホーンド・デビルは「ヒッコリーの木によくたかっている角の生えた悪魔」といった意味です。

生まれてしばらくは黒っぽいですが脱皮を重ねるとグリーン系に変わっていきます。イモムシの色としてはスタンダードで珍しくもないライムグリーンですが、実はベースは綺麗な色をしていいるんですね。
頭部、そして「角」は派手なオレンジ色で先端は黒、このコントラストを美しく感じるか気持ち悪く感じるかは個人差があるでしょう。
大きな角以外にも体節ごとに体を囲むように短い黒いトゲが体全体を覆っており、こういったシルエットも「デビル」らしさを出しています。
さらに大きさも6インチというから約15センチ、このルックスにしてこの大きさ、迫力満点です。
但し、見た目とは裏腹に毒針で刺すでもなくかじるでもなく、人間には全く無害とのこと。気持ち悪いと感じなければ手に乗っけてもOKです。
さてリーガル・モス、インパクトのある子供 (幼虫) 時代ばかりがクローズアップされていますが、実は成虫も決して無視されるような存在ではありません。
成虫になると幼虫時代ほど体は細長くなく、典型的なゴロッとした体型になります。それでも羽を広げた大きさは大型のもので15センチを超えるそこそこ大きな蛾です。

他のヤママユガの仲間と同様、成虫は口がありませんから死ぬまで何も食べません (食べられません)。おそらくこの蛾も寿命は1週間とかせいぜい2週間ぐらいではないでしょうか。
若干個体差はあるものの、基本的にリーガル・モスの羽は青紫がかった薄いグレーを基調に上品なオレンジ色のラインが入り、それに薄い黄色の斑点がところどころにちりばめられており、なかなか美しい色合いです。
実際、英名のリーガル・モス (regal moth) とは「王の蛾 (蛾の王様)」みたいな意味で、大柄で気品ある姿から命名されています。
子供時代こそ人間に「デビル」なんて呼ばれてるリーガル・モスですが、成虫は残りわずかな一生を「王 (&女王)」として全うします。
<この記事のURL>
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