■Freakish Creature Spotted Near Panama City■
これはブログお休み中のとっても古~いネタです。みなさん既にご存じのネタと思いますので簡単に見ていきましょう。

~ 少年達と格闘 ~

2009年9月、パナマはセロアズール (Cerro Azul) のとある湖、14歳から16歳の4人の少年たちが湖畔で遊んでいると、滝の裏側にある洞窟の中から身長150センチ程度の奇妙な生物が突如這い出てきました。
後に少年の一人が「この怪物には見覚えがあったよ、トールキン (指輪物語の作者) の映画だけどね」とインタビューに答えたように「ロード・オブ・ザ・リング (指輪物語)」に登場したゴラムのような奇妙な姿をしています。

(これが宇宙人(?)と格闘した少年たち)
「怪物」は岩を登って少年達に向かって這い上がって来たといいます。迫ってくるこの怪物を見てパニック状態に陥った少年達は石を投げつけたり棒きれで殴ったりしてこの怪物を殺し、湖に投げ捨てました。
少年達は家に帰り親にこの話をしたところ、この話の真偽を確かめようと親たちは少年達を連れこの「現場」にやってきました。
湖に投げ捨てた怪物は岸に打ち上げられており、そのときに撮った写真というのが上記の写真となります。
~ モントーク系モンスター ~

(元祖モントーク・モンスター)
ロングアイランドのモントークで謎の生物の死骸が発見されてからというもの、「(一見したところでは) 特定できない謎の生物の死骸」を「モントーク系モンスター」とカテゴライズされるようになりました。
このパナマのセロアズールで発見された生物もパナマ版モントーク・モンスターと表現されたりしています。
見た目が見た目なので、怪物だの宇宙人だのゴラムだの言われています。
大の字に仰向けに倒れている生物。人間のように目は正面を向いていますが、かなり端のほうですので目はけっこう離れています。口から舌がだらりと出ており、口のすぐ上に鼻孔が確認できます。
また、耳のような突起は頭部のかなり後方についているように見えます。頭髪らしきもの、というか体も含め毛は一切確認できません。
次に体。前述の通り、体毛は一切確認できず、腹部がずいぶん膨れています。プロポーション的には四肢がとっても長いのが特徴です。
このまんまの姿が病気でも何でもない生前の姿だとすれば新種間違いないでしょう。少年達の言うように宇宙人でもいい感じですが、、、
~ その正体は? ~

(その後、白骨化したパナマモンスター)
得意の横道にそれます。
ヨーロッパの人々が航海の発達により世界各地に進出を始めた遠い昔、彼らは初めて地を踏んだ土地でヨーロッパでは見たこともない不思議な動物たちに遭遇しました。
ゴリラやオランウータンが未開の人類ではないかと伝えられたこともあれば、加工された足のないゴクラクチョウを見て、決して地に降りることのない鳥が実在すると信じられたりもしました。
イッカクの牙やサイの角は「ユニコーンの角」として高値で取引されたりもしました。
未知の大陸、未知の土地には見たことのない生物が住んでいても決して不思議ではないですが、土産話が伝言ゲームさながらに大げさになっていった結果でしょう。
要するに現物を見ることが出来なかったから、つまり当時、生きたまま動物を連れ帰ることが難しかったため、実際とはかけ離れた生物像が作られていきました。
~ パナマ・モンスター、その正体は? ~
「この動物は全く食事を摂らず、ただ風の吹く方向へ頭を向けて風から栄養を得ている」
「間抜けで、哀れで、虚弱で、欠陥があり、抑圧されていて、低脳で滑稽」
「一本の足を前に出すのに8~9分かかり、ある樹から他の樹へ長旅をしなければならないような場合には痩せてしまう」
これらはナマケモノをはじめてみた (観察した) ヨーロッパ人達の言葉です。しかも17世紀頃まで長らくこのようなことが信じられていたといいます。
おまけに「ナマケモノは人間の顔を持っている」と伝えられました。その結果として、あのリンネがナマケモノはヒトと近縁なのでは?と一時考えたといいます。
パナマ・モンスターに話を戻しましょう。
この怪物は詳しく調査される前に白骨化してしまい、その後この骨もどうなってしまったことやら現在となっては、特定することは不可能になってしまいました。
しかし長い四肢、大きなフック状のかぎ爪、頭部の特徴などを見た限り、発見当初より言われていた「毛のすべて抜け落ちたナマケモノの死骸」と考えて問題はないように思います。

(フック状のかぎ爪)
毛がすべて抜け落ちてしまった生物は本来の姿とあまりに違うためUMA騒ぎになることもあります。モントーク・モンスターの正体はおそらくアライグマ、テキサスのチュパカブラはコヨーテだったように。
パンダのあの特徴的な模様も毛がすべて抜け落ちてしまったら、よく知っているはずのパンダだって、パンダとはなかなか気づかないでしょう。
中世のヨーロッパ人にあと一歩で人間と間違えられそうになっていたナマケモノ。昔の人はバカだなぁ、なんて思ってはいけません。
当時と比べ飛躍的に知識があるはずのわれわれ現代人が「パナマ・モンスター」と呼び、宇宙人と間違えるぐらいなんですから。
<この記事のURL>
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