■Congolese giant spider - J'ba FoFi■

~ 伝説の超巨大クモ ~
"1890年代、イギリス人宣教師、アーサー・サイムズは数人のポーターを引き連れウガンダのニアサ湖周辺をトレッキングしていた。
突如ポーター達は巨大な蜘蛛の巣に捕らわれた。瞬く間に巨大な蜘蛛が数匹現れたかと思うと、ポーター達に襲いかかり、咬みついて毒を注入した。
サイムズは拳銃で巨大蜘蛛たちを追い払ったが、襲われたポーター達の四肢は晴れ上がり、高熱を出して意識ももうろうとしていた。結局、ポーターたちは誰一人助からなかった"
モケーレ・ムベンベの故郷であり、UMA (未確認生物) が数多く目撃されるアフリカ大陸の中でも、その頻度が極めて高いコンゴ共和国。
この地には桁外れに大きい怪物蜘蛛が生息しているといいます。その名もチバ・フー・フィー (もしくはチバゥ・フー・フィー)。
冒頭のサイムズ達の話は、コンゴ共和国と地理的にも比較的近いウガンダ共和国での話ということもあり、遭遇した巨大グモはチバ・フー・フィーとの関連も示唆されています。
~ チバ・フー・フィー ~

まずは「チバ・フー・フィー」という名前。はずいぶん風変わりな名前ですが、これはバカ・ピグミー族 (Baka) の言語、馴染みのないバカ語のためで、その意味は「ジャイアント・スパイダー」とのこと。
チバ・フー・フィーを目撃した人々の証言から、この巨大グモの足を広げた大きさが4~5フィート (≒120~150センチ!) もあることが分かっています。
5フィート、つまり150センチです。チバ・フー・フィーに詳しいバカ・ピグミー族の平均身長ほどあるということになり、つまり自分たちの背丈ぐらいあるとの見解です。
チバ・フー・フィーはUMAとしては大変珍しく卵や幼生時代も分かっています。
卵はピーナッツのような形で、淡い黄色みがかった白色。幼生時代は全体としては黄色っぽく腹部のみ紫色、成長するに従って濃い茶色に変化し、体型は一般的なタランチュラをそのまま大きくしたようだとのこと。
大型のクモになると小鳥やネズミなど小型の脊椎動物さえ希に襲うことがありますが、基本は昆虫などの小さな生物です。が、チバ・フー・フィーはやはりスケールが大きく、鳥や小型のアンテロープなどを食べているとのこと。
でかいだけでなく、さらに猛毒を持っているとのことで人間だって殺すことが可能とのこと、なにせ150センチありますからね。8本の脚で押さえられて咬みつかれたらそりゃ終わりです。
~ チバ・フー・フィーの現実 ~
さて、今回はUMAなので厳しい現実から目を背けながら見ていきましょう。
タランチュラの体型をそのまま150センチのクモに当てはめると、おそらく脚を除いた体長でも70~80センチありそうです。
これはあまりに大きい。目を背けましょう。
取り敢えず、以前に紹介したでっかいので有名なタランチュラ、ゴライアスバードイーター (和名はルブロンオオツチグモのようですね) に登場してもらいましょう。あり得ないことですが、バードイーターのプロポーションを保ったままチバ・フー・フィーに当てはめてみます。
ゴライアスバードイーターの最大開脚長を30センチ、体重200グラムとして計算してみます。フィーちゃん (チバ・フー・フィー) はそれの5倍の体長なので、5の3乗倍で体重は125倍ということになります。25キロですね。
25キロを支える蜘蛛の巣を張れるはずもなく、そもそもこれだけ巨大なクモが蜘蛛の巣を張るとは思えません。冒頭のサイムズの話はチバ・フー・フィーではない、もしくは蜘蛛の巣と思ったのはなんか違うもんだったのでしょう。
さて、この25キロという体重、骨格を持たない節足動物としてかなり厳しい重さで、しかも水中生物ならまだしも陸上生物ということになると相当ヤバいです。皆さん一斉に目を背けましょう。
~ チバ・フー・フィーは存在する ~

以上のことは、チバ・フー・フィーが存在できないという意味ではなく、たぶん目撃証言がちょっと誇張されているだけと考えるのが無難な受け止め方です。
そもそも恐怖を感じたりするとその恐怖の対象は大きく感じたりするのは常ですし、後日談として人に話すときも誇張していいたくなるものです。なので、誇張されていると考えます。
開脚長5フィートではなく、3フィート (90センチ) ぐらいだとどうでしょう?クモとして1メートル、ギリギリUMAとしての体裁を保ちつつ、存在しても許してくれる限界ではないかと思います。

(ヤシガニ)
前述のゴライアスバードイーター最大サイズの3倍ですから、体重は27倍、5.4キロです。5キロオーバーでも陸上の節足動物としてはかなりの重さですがヤシガニなんかとどっこいどっこいで、これならいけるはずです。
ということで、「チバ・フー・フィーは1メートル前後もある巨大なクモ」というのが管理人の結論でございます。
~ チバ・フー・フィーの現在 ~

クモで開脚長1メートルあれば十分モンスターレベルですし、小さい、なんて残念がらないで下さい。
実際、現時点でバカ・ピグミー族以外でもっとも古い目撃証言は1938年のロイド家族のものですが、コンゴを訪れた際に車中から目撃した巨大なクモは3フィート近くあった、という心強い証言があります。
このUMAの存在を公表した未確認生物学者ウイリアム・ギボンズは現地調査の結果、以下のようなコメントを残しています。
"以前は驚くほどふつうに見受けられるクモだったようですが、森林伐採など深刻な環境破壊による影響でしょうか、現在で滅多に見られなくなってしまった存在のようです。この巨大蜘蛛が減少傾向にあるのは否定できませんが、絶滅してしまったわけではないと考えています"
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-769.html
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