■Giant sea slug (Aplysia vaccaria)■

(アプリシア・バッカリア)
~ ナメクジ ~
ナメクジはああ見えてなかなか嗅覚が優れているようで、かなり離れたところにある食べ物にも素早く気づいて、歩みこそノロノロですが確実にやってきます。
カンカン照りだとさすがに好物があってもなかなかやってきませんが、雲行きが怪しかったり雨が降っているときなどは、いったい今までどこに隠れてたんだ!?ってなぐらい大挙して押し寄せてきます。
カタツムリから進化し殻を捨て、機動性に優れたすばらしいプロポーションを手に入れたにもかかわらず、逆に殻を捨てたことにより人間にはかなり嫌われています。
カタツムリもナメクジもやっていることはほとんど同じで庭の植物を食い荒らし、どちらも嫌われるかと思いきや、カタツムリは童謡になるなどある意味人気者、殻のあるなしであれほどまでに差別されるとはナメクジも思っても見なかったことでしょう。
で、嫌われている生き物は大きければ大きいほど嫌われるのが常で、ナメクジも例外ではありません。
今回はそんなナメクジの親戚であり、見た目はナメクジの王様、もしくはナメクジの怪物ともいえるアメフラシです。
~ アメフラシ ~
アメフラシは海に生息する巨大なナメクジ、といった感じで、日本近海のものでも、大きいものは30センチぐらいに成長するものもいます。
見たことある人なら分かると思いますが、姿がナメクジに似ているため、日頃見慣れたナメクジのイメージのせいで30センチなんてなくてもビックリするぐらい巨大に感じます。
さて、それではもっとも巨大なアメフラシはどれぐらいあるでしょう?
話はいつも通りちょっとそれて、ネス湖の怪物 (怪獣)、ネッシーの話をしましょう。
~ ネッシーはウミウシ? ~
ネッシーはご存じの通り、恐竜が跋扈 (ばっこ) していた時代に海を席巻していた代表的巨大海棲爬虫類のひとつ、プレシオサウルスの仲間が陸封され現在まで生き残ったもの、などといわれています。
ここのブログの特性上、それを否定するつもりは毛頭ありませんが、ネス湖が常に観光客の目にさらされ、四六時中webカメラによって監視されているにもかかわらず、爬虫類が水面に息継ぎのためにあがってこないのは非常に不自然な状況です。
恐竜時代の海棲爬虫類が生き残っているのは少々オーバーではないのか?ということから、より現実的に首の長い新種の (つまり未確認の) アザラシではないか?などというのもありますが、こちらにしてもやはり哺乳類である以上、水中に没したままでは窒息してしまいます。

(リトル・パイレーツ!アオミノウミウシ)
そういうわけで、ネッシーの正体は巨大なウミウシの可能性がある、というとてもおもしろい説もあります。
ネッシーの頭部には角のような突起が見られるともいわれていますが、これがウミウシの触角部分、ネッシーの背中にはコブがあるといわれていますが、これが1つであったり2つであったりいろいろですが、柔らかくやや不定形でもあるウミウシですから、コブの数も一定ではないのだ、などなど。
ウミウシの仲間がそんな水面近くを浮いだり泳いだりするのか、という指摘に対しても、スパニッシュダンサーの異名を持つ巨大なウミウシ、ミカドウミウシなどは活発に泳ぐことが出来ます。
アメフラシの仲間でもアプリシア・ブラシリアナ (Aplysia brasiliana) など泳ぎが上手なものもいます。

(優雅に泳ぐアメフラシ)
~ 世界最大のアメフラシ ~
さぁ無理矢理、ネッシーの正体は巨大なウミウシ (とかアメフラシ) ではないかという雰囲気を作ってきました。
それでは、世界一大きいと呼び声高いアメフラシの発表です。その巨大アメフラシの名は、アメリカのカリフォルニア沖からメキシコ湾にかけて生息する、アプリシア・バッカリア (Aplysia vaccaria) です。
かれらの体長は最大クラスのものになると80~100センチ!重さも10キロを軽々オーバーします。
個体によって淡色系の色が混ざっている場合もあるようですが、基本的に真っ黒。そのため、英名はクロアメフラシ (black sea hare) と呼ばれることが多いようです。世界最大サイズにしては味気ない英名ですね。

(フェイクであれ、一般的に抱かれるネッシーのイメージを
冷静に考えると、やはりウミウシは厳しい、、、)
ウミウシと比べると大柄なものが多いアメフラシの中でも、バッカリアの大きさは驚異的な大きさです。
さて、こういった巨大ウミウシ (とかアメフラシ)、未発見のもっともっと巨大なウミウシが存在すればネッシーと見間違うでしょうか?
実際、そういったウミウシを泳がせてみないとどう見えるか分かりませんが、ウミウシの仲間は海水にしか生息していません。
さらにこの1メートル級のアプリシア・バッカリアにしても泳ぐことはせず、これ以上大きなウミウシがいたとしても泳ぐ可能性は低いかもしれません。
仮に泳いだとしても、ウミウシやアメフラシの泳ぐ姿は、伝えられているネッシーを彷彿させる動きではありません。
また、上記ハードルをクリアするにしても、大きくなる割に寿命の短いアメフラシの仲間が数メートルにまで成長するというのもちょっと酷な気がします。
ですが、1メートル前後もあるウミウシやアメフラシが、ネス湖を体をくねらせながら泳いでいたならば、間違いなく怪物騒ぎになることでしょう。
<この記事のURL>
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昨日もおなじこといってた。ずーといてる。
おすしを毎日とどけてたんだっていいまさた。あのあとあうとはねえ
ウミウシ→キレイ
やっぱりカラーリングは大事だね


もし海水浴中に巨大アメフラシに遭遇して……あの紫色の墨のようなモノをまかれたひにゃ~……




すみません…妄想族なもので…

しかし、まさかなぁ…
びっくりです。
・色は肌色~茶色くらい
・先端が二又に分かれている
・ナメクジのような質感
・幅5mm~1cm、長さ3mほどでとにかく長い
これはなんていう生き物なんでしょうか
…そういやガキの頃、塩掛けて遊んでたな(苦笑)
しかし。
余りデカいのはご勘弁。
明けてしまいましたが、おめでとうございますww!(サイトを見るのが遅すぎました・・・)
なかなか更新が無かったので、お仕事の忙しさに、体調を崩されたのではないか?と心配しておりましたが一安心です。
今年もUMA・不思議生物の記事、楽しみにしています!
無理はなさらないでくださいね(^O^)ノシ
ゆっくり・マイペースで!
巨大アメフラシで、ムツゴロウ先生のエッセイ(『われら動物みな兄弟』)の一節を思い出したので書き込ませていただきます・・昔読んでアメフラシってとんでもない奴だと思っていました。
学生時代(1950年代)に油壷の実験所で試料採集のため舟で漕ぎ出したムツゴロウさん達は、海底に巨大アメフラシ発見。しかも真っ白。友人たちの期待にこたえてムツゴロウ先生は1月の海に素潜りしパンツを紫色にして採取に成功します。
「意気ようようと化けものを持ち帰ると、竹脇教授が、一目みるなりたった一言。
『ふつうのアメフラシだな』
それでも、水族館には入れてもらえた。長さ八十センチ。からだを伸ばすと、一メートルを越えた。わたしは、これは、いまだに関東一円の記録だろうと思っている」
でもウミウシはきれいなので熱帯魚ショップで売られ近縁のナメクジは駆除剤を撒かれたします。
人間が一番わがままなモンスターだな、こりゃ
巻貝の仲間だから煮れば美味しそう
食糧難でナメクジを奪い合う時代が来るかも知れませんね(笑)
この頃、更新が全くないのが心配です…
まさか過労死なんて…してませんよね?
サイトの更新は余裕がある時だけでいいので、生きてますよ~って事だけでも教えて欲しいです…(^ω^)
体を大事にして下さいね。
ナメクジにもちゃんと五感があるんですね。むやみに退治出来なくなっちゃうな!
また、拝見させて頂きますね。
あすかあきおの写真くらい
うさんくせ~♪
リンクされていましたので、こちらに
訪問させて頂きました。
不思議な生物ってイッパイいるんですね。
また、拝見させて頂きますね。
一般には知られていない不思議な生物って一杯いるんですね。
興味深く拝見しました。
また訪問させていただきます。
また、ぜひとも書かれて下さいね。良かったらですけど!?
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