■Green bomber (Swima bombiviridis)■
ブログお休み中にあった気になる記事第2弾。

~ 光るゴカイ ~
新種ではないですが、少し前に緑色に光る発光ゴカイ (Odontosyllis phosphorea) が話題になりました。
メキシコ・ペルー沖で確認される神秘的な光、このゴカイのメスがオスを誘引するために分泌する発光粘液が正体だそう。
オスを誘引するときだけではなく、卵もそして生まれた赤ちゃんも光るということで、これは天敵に対する一種の脅しと考えられています。
しかし、深海にはただ光るだけでなく、光る爆弾を投下する同じくゴカイの仲間がいるといいます。

~ 深海のテロリスト ~
今回、深海で発見されたゴカイ (ウミケムシ) たちは、グリーン・ボンバー (green bomber) なる刺激的な英名で総称されています。
bomber は「爆弾魔」とかそういった意味なので、より刺激的に訳せば「緑色の爆弾を持つテロリスト」といったような意味になります。
見つかった5種類のテロリストの1種には「スウィマ・ボンビヴィリディス (Swima bombiviridis)」という学名が与えられ、その意味は「泳ぐ緑色の爆弾」とこちらも刺激的です。
爆弾所持は人間社会において超危険人物、即逮捕に至る重罪ですが、自然界では身を守るためなら危険な方が断然お得です。
彼らの実力を見ていきましょう。
~ 爆弾の威力 ~
以前に紹介したことのある、自爆テロアリはその名に恥じぬ行動を見せます。自爆することにより、自らの命と引き替えに侵入を図る敵のアリたちを巻き添えにします。
一方、「緑色の爆弾テロリスト」たちの生息するのは深海。地上ならまだしも、水中で爆弾を使用するのはちょっと難しそうです。
いかにして爆弾を使用するのでしょう?
テロリストたちは頭部のすぐ後ろに緑色に輝く鶏の卵のようなやや楕円型の球体をたくさん持ち歩いています。

よく映画などでテロリストなどが胴体をぐるりと一周するようにダイナマイトを付けたりしているのを見ますが、グリーン・ボンバーは首の周りに取り付けるという過激さです。
さて、グリーン・ボンバー、敵に襲われると自慢の爆弾をその場に投下、数に限りがあるため1回の投下は1個か2個と若干セコいですが仕方がありません。
投下された爆弾は緑色に光り輝きます。真っ暗闇の中で緑色に輝く爆弾に捕食者は魅了され、その隙をついてグリーン・ボンバーはその場から姿をくらまします。
さて、緑の爆弾、その威力たるものは?
グリーン・ボンバーが逃げ去った後、爆弾に魅了され爆弾に寄り添う捕食者、その瞬間!ボンッ、捕食者を地獄の底へと、、、とはならず、待てど暮らせど何の変哲もありません。
暗黒の深海に、爆弾はまるでペリドットのように静かに輝き続けます。
宝石のようにただ輝き続けるだけ、グリーン・ボンバーは爆弾魔どころかオモチャの爆弾をおいて逃げていく「いたずらっ子」のようです。
ちなみに、グリーン・ボンバーの宝石プレゼント攻撃に引っかからず、そのまま追いかけ回すと、グリーン・ボンバーは刺激を受ける都度、1個2個と宝石を落としながら逃げていきます。
ヘンゼルとグレーテルのパンくず状態で、緑色の光る宝石の後を追っていくと、そこにはペリドットのネックレスをした「いたずらっ子」のグリーン・ボンバーがいることでしょう。
<参照サイト>
● National Geographic
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-746.html
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なんかナムさんの説明が粋ですごくかわいく思えますね(笑)
その爆弾を捕食者が食べても、別に身体に異変があったりするわけじゃないんですよね?だとしたら本当にいたずらっ子のようで、かわいいですね。
爆弾魔と言うよりオッチョコチョイの泥棒みたいですね^-^(盗んだ訳ではありませんが)
グリーン・ボンバーの行動を見る限り、いい人にしか見えません(笑)
ボムじゃなくてデコイでしたか。
命名された方、早とちりでしたねぇ。
そういえば同じくデコイの役割を果たすのはイカスミの方でしたか?
吐き出した直後凝固したと思いましたが。
深海なら光らなきゃいけない筈です、納得。
ペットに欲しいレベルだった・・・