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インカ帝国黄金の番人 チチカカオレスティア

■インカ帝国黄金の番人 チチカカオレスティア■
■Lake Titicaca orestia (Orestias cuvieri)■



~ チチカカ湖 ~



アステカがエルナン・コルテス率いるスペイン人の侵略を受け滅亡してまもなく、インカ帝国も同じくスペイン人、フランシスコ・ピサロの侵攻を受け滅亡しました。

ピサロはインカの皇帝、アタワルパを人質に取ると身代金として国中の金銀を要求し、また強奪の限りを尽くした後、アタワルパを殺害してしまいます。

伝説によれば、このときにスペイン人の手に渡った財宝は、実は僅かなもので、残りは聖なる湖、チチカカ湖の湖底深くに沈めたといわれています。



さて、このチチカカ湖、標高3800メートル以上という恐ろしく高いところに位置しながら南米最大の湖でもあります。

富士山よりも高い標高に海のように広がる巨大な湖が存在するのはとても不思議な光景です。この特異な環境のため、この湖固有の生物も少なくありません。

チチカカ湖に生息するもっとも有名な生物は、アフリカのゴライアスガエルに並ぶ巨大なカエル、チチカカミズガエルでしょう。

前述の通り、チチカカ湖が位置するのは3800メートル以上という高所であるため、空気中も水中も酸素濃度が低く、それに対処するためこのカエルはとてもユーモラスな姿をしています。

チチカカミズガエルは、まるでアコーディオンの蛇腹のように全身がだぶだぶの皮膚で覆われています。これは酸素を取り込む皮膚の表面積を大きくする工夫です。

チチカカミズガエルと比べるとちょっと地味な感じですが、今回紹介するのははチチカカオレスティア (Orestias cuvieri) です。

~ チチカカオレスティア ~



チチカカオレスティアはこの湖やボリビアの一部の淡水湖にのみ生息するオレスティアと呼ばれるカダヤシの一種です。

特にチチカカオレスティアはカダヤシとしては規格外の30センチ近くまで成長しました。

上向きの大きな口、体長の1/3近くを占める大きな頭部、不格好な姿をしていましたが魅力的な一面も持ち合わせていました。その色です。

体色は緑がかった黄金色、若魚の頃はウロコに黒い斑点が目立つものの成長と共に消え失せ、成魚になると文字通り鮮やかな黄金色に輝いたといいます。

インカの金銀財宝が湖底に眠るというチチカカ湖に、黄金色の魚が生息しているというのは偶然とはいえ、とても興味深いことです。

陳腐な言い回しをすれば、チチカカオレスティアはインカの財宝を守る「番人」、もしくは「財宝の化身」と表現できるかもしれません。

しかし、こういった話を耳にすることはありません。それは、チチカカオレスティアがとっくの昔に絶滅しているからです。

オレスティアとして最大にしてチチカカ湖でも大柄な魚のひとつであったチチカカオレスティア、我が世の春を謳歌していたこの黄金の魚に突如悲劇が訪れます。

1937年、アメリカ政府がレイクトラウト (Salvelinus namaycush) をチチカカ湖に放流したのです。

その意図は分かりませんが、少なくとも在来種を絶滅させようとして放流したとは思えません。おそらく成長が早く食用に向くレイクトラウトを現地の人に親善的な気持ちで放流したのでしょう。

体長にしてチチカカオレスティアの3倍以上に成長するレイクトラウト、閉ざされた湖に、在来種よりも遙かに大きくなる魚を放流すれば結果がどうなるかは火を見るよりも明らかです。

そしてチチカカオレスティアの悲劇は、レイク・トラウト同様、比較的深い水深を好むことで、その生息域までもがかち合ってしまったことにあります。

チチカカオレスティアは今まで見たこともない巨大な魚と熾烈な生存競争を強いられることになったのです。

~ チチカカオレスティアの敗北 ~


(チチカカオレスティアのフィギュア)

しかし、この生存競争は「熾烈な」と表現できるほどのものでもなかったようです。

レイクトラウトの放流から10年も経たないうちにチチカカオレスティアはほとんど見られなくなったからです。つまり、勝負にならなかったのです。

おそらく1940年代後半~1950年代の初め頃に絶滅もしくはそれに近い状態にあったと考えられます。

そして1962年、北米産レイクトラウトの完全勝利が正式に宣言されました。チチカカ湖で行われた大がかりな調査にも関わらず、チチカカオレスティアは1匹たりとも捕獲されることがなかったからです。

黄金色の魚は、レイクトラウトの放流から僅か10年あまりでチチカカ湖から、そして地球上から姿を消してしまったことになります。

インカの金銀財宝が湖底に眠るという伝説は果たして本当なのか、それは定かではありませんが、もしかするとそれは黄金に輝くチチカカオレスティアを指していたのかもしれません。

しかし、金銀財宝に目のくらんだ中世のスペイン人、そして後世に北米に渡ったかれらの子孫は、チチカカ湖に生息する固有の生物たち、そしてチチカカ湖そのものが世界的な財宝であることにまったく気付かなかったようです。

<参考文献・参考サイト>
失われた動物たち
The Extinction Website

<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-729.html

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コメント
この記事へのコメント
チチカカオレスティア…大雑把な神経の某国人民に代わって。
「申し訳無かった!!」
…人間て馬鹿だな…(泣)。
2009/05/31(日) 22:23:18 | URL | 宇宙厭人ゴリ #-[ 編集]
まーたアメ公ですか・・・
アメ公悪気はなかったとはいえ
これはまずいでしょう・・・
それにしてもチチカカオレスティアですかぁ
一度生着てる姿みてみたかったです・・・
生き残ってることを願います
2009/06/01(月) 21:13:10 | URL | どこかの国の誰かさん #-[ 編集]
一番上の画像はチチカカオレスティアの想像図でしょうか?
きれいな色の魚ですけれど、写真は残ってなさそうですしね。

ところで関係ありませんが、ピサロやコルテスは、本国スペインではどのように語り継がれているのでしょうねぇ?
略奪者?それとも英雄?
2009/06/01(月) 23:21:40 | URL | ボン #-[ 編集]
>宇宙厭人ゴリさん
ちなみにグレート湖だったかな、このチチカカ湖に連れてこられたレイクトラウトの故郷の湖ではレイクトラウトは外来種によって絶滅したそうです。悲しき人間に翻弄される動物たち。
2009/06/01(月) 23:57:58 | URL | ナム #-[ 編集]
>どこかの国の誰かさん
ま、日本も間接的に環境破壊をかなりしているのでアメリカを非難できる立場にはありませんが、やはり人の振り見て我が振り直せ、ですね。生き残っていたら見てみたいですね、ただ、絶滅したから、本物よりも美化して伝わっている可能性はあるでしょうね。
2009/06/02(火) 00:02:17 | URL | ナム #-[ 編集]
>ボンさん
そうですね、チチカカオレスティアの想像図ですが、他のオレスティアは絶滅したわけではないですから、伝聞と同属から推測した図ではないでしょうか。他のイラストも皆同じような感じですし。それに標本は残っていると思いますし。

上にも書きましたが、絶滅してしまっているので、ちょっとは美化、というか脚色されて伝わっている可能性はあると思います。

で、ピサロやコルテスが本国ではどうか、というと、僕もよく分かりません。英語サイトは日本語サイトとほとんど同じ、スパニッシュのWikiとかを読まないと分からないんじゃないですかね。
2009/06/02(火) 00:06:17 | URL | ナム #-[ 編集]
文化面でも自然でも..別のモノがやってくると今まで築き上げてきたものが一瞬にほろびますねぇ。 悲しい
2009/06/02(火) 05:29:54 | URL | かな #-[ 編集]
>かなさん
絶滅動物の話に人類の話が出てこないことはまず無いですからね。これは意図的ではないからまだマシなほうでしょうか。

コルテス、ピサロは学校で習うほどの人物なのかどうか。
2009/06/02(火) 06:41:58 | URL | ナム #-[ 編集]
写真が掲載されてなかった理由が最後にわかりました...いなくなっちゃったんすもんね...
2009/06/02(火) 22:24:02 | URL | ラル #-[ 編集]
ピサロとコルテスは本国スペインでは血も涙もない悪人としても有名だったみたいです。彼らが侵略したのもこれに功を成して本国を見返してやるつもりだったらしいです。しかし、侵略に成功してもスペインからは残忍な侵略者というマイナスイメージが強まっただけみたいです。
2009/06/02(火) 23:38:25 | URL | 名無し #-[ 編集]
>ラルさん
写真の一枚ぐらいは残っていると思うんですけど、見たことないですねー 見てみたいですよね。
2009/06/06(土) 11:36:53 | URL | ナム #-[ 編集]
>名無しさん
あーそうなんですか~勉強になりました。
2009/06/06(土) 11:43:37 | URL | ナム #-[ 編集]
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