■小さな獣人 ~ アゴグウェ■
■Agogwe (Agogure, Agogue)■
~ 50年前のUMA ~
このイラストは約半世紀近くも前の「ポピュラー・サイエンス (Popular Science)」で取り上げられたUMA (未確認生物) の数々です。
みなさんはそれぞれが何を指しているか分かりますか?
オオカミのようなイラスト、これはアンデスオオカミ、その隣のクマはナンディベア、でっかいイモムシみたいなのはタッツェルヴルム、ライオンはムングゥ (ヌンダ)です。
続いてゴリラみたいなのはビッグフット、となりのイカはダイオウイカ、カンガルーを襲っているトラのような生物はクイーンズランドタイガー、そしてお隣が今回主役の謎の霊長類、アゴグウェです。
これらは1961年に掲載されたものですが、半世紀近くも経っているのにダイオウイカを除いていまだに「未確認」状態が続いています。
ダイオウイカが生きたまま捕獲されたのはつい最近のことですが、当時でもすでに砂浜に打ち上げられたりマッコウクジラの胃の中からたくさん見つかっており、当時からすでに「未確認生物」ではありません。
当時の子供達は、これらの生物たちのいずれかはきっと近い将来捕獲されるだろう、胸を躍らせながら本を読んでいたことは想像に難くありません。
50年後にはビッグフットやアンデスオオカミが動物園でふつうに見られる動物になっているに違いない、そう信じていた子供達もいたかもしれません。
そんな子供達も今では60を越え、初老を迎えているころです。彼らの夢がまったく実現していないことは周知の通りです。
50年後の現在、ふとこの記事を思い出し、「いまだに全部未確認かよ」とつっこみを入れている人もいるかもしれません。
~ 獣人のメッカ、アフリカ大陸 ~
さて、獣人といえばヒマラヤのイエティやアメリカのビッグフット、オーストラリアのヨーウィなどが有名ですが、もっとも多くの種類の獣人が目撃されている地域はアフリカ大陸です。
現生人類、ホモ・サピエンス以外のホモ属はすべて滅んでしまいましたが、今までに分かっているだけで20種類前後のホミニッド (ホモ属) たちがアフリカで誕生しています。
そういったことを考えれば、獣人がもし実在するのであれば、一番確率が高そうなのはアフリカではないか?と思う人も多いかもしれません。
アフリカではたくさんの獣人の目撃がありますが、その中でも、もっとも有名なのが東アフリカのタンザニアやモザンビークを中心に目撃されるアゴグウェと呼ばれる獣人です。
このアゴグウェの他にもカクンダカリ、キコンバ、ムラフ、ンゴロコ、セヒテ、ワトゥ・ワ・ミティ、カラノロ、、、と挙げていったらキリがないほどで、おそらくは同一の獣人が地方によって異なる名前 (地方名) で呼ばれているためと考えられています。
~ アゴグウェ ~
さて、アゴグウェですが、体長は0.9~1.5メートルとやや小柄、褐色の毛で全身が覆われており、非常に長い腕を持っているのが特徴です。
人間と同じ完全な二足歩行ができるといわれており、目撃証言によればサルを誤認したものではないといいます。
もっとも有名な目撃例のひとつがウィリアム・ヒッチェンズ (William Hitchens) によるものです。
1900年前後、東アフリカの植民地に出没する人食いライオンを一掃するよう国からの命を受けたヒッチェンズは、そのライオン狩りの際、不思議な生物に出くわしました。
それは濃い霧の立ちこめる森の中でのことです。濃い霧の中から突然「なにか」が現れました。
それはあっという間の出来事でした。霧の中から現れた「なにか」は反対の霧の中へと消えていってしまったからです。
その生物はよく人間に似ていましたが、身長は、当時その地域に住む成人のピグミー族 (正式な部族名は不明) などよりもさらに小柄であり、かつ全身が茶色い毛で覆われていたことにより、少なくとも既知の人類でないことは明白でした。
ヒッチェンズは地元のハンターにこの話をすると、それはこの地域に棲息する「アゴグウェ」と呼ばれる毛むくじゃらの小さな人間だということでした。
ヒッチェンズはその後もアゴグウェを見つけ出そうとしましたが、その努力は報われることなく2度とアゴグウェに遭遇することはなかったといいます。
~ もうひとつの目撃 ~
ヒッチェンズの願いは通じませんでしたが、カスバート・バーゴイン (Cuthbert Burgoyne) はヒッチェンズが追い求めた生物とおそらく同一のものを見たと確信しています。
ポルトガル領東アフリカの海岸線を妻と共にボートに乗って遊んでいたとき、ヒヒの群れが砂浜にエサを探しにやってきていたのを目撃しました。
カスバートは、かれらがカニや貝の類を捕まえて食べているのを双眼鏡を使って観察していました。
すると海岸近くの林からひょっこりと2匹の生物が現れました。
茶色い毛で覆われたその2匹は、完全な二足歩行をしていましたが、明らかに人間ではなかったといいます。
かなり離れていたため、正確な大きさは分からなかったといいますが、ヒヒと対比させて、だいたい1メートル前後ではないかと彼は推測しました。
2匹はまるでそのヒヒの仲間のように群れの中に加わりましたが、ヒヒたちは逃げようとしませんでした。明らかに2匹とヒヒの間には友好関係がしかれていたようです。
後日、アフリカで猛獣狩りを楽しんでいる友人にこの話をしたところ、友人もこの二足歩行する奇妙な生物に遭遇したことがあり、地元住民から決して彼らを撃ってはならない、と釘を刺されていたというのです。
~ その正体は ~
ヒッチェンズとカスバートの見た生物が同一かどうかは分かりません。しかし、小柄な獣人が目撃され続けているのは確かです。
未知・既知種のサルの誤認、毛皮をまとったピグミー族の誤認、そういったところが過去から続く冷静な意見です。
未確認動物学者、ベルナルド・ユーベルマンはこのアゴグウェの正体のひとつとしてアウストラロピテクスを挙げています。
アウストラロピテクスの中でも超有名なアウストラロピテクス・アファレンシスのルーシーの全身復元図を見たことがある人ならご存じかと思いますが、身長は1メートルをちょっと超すぐらい、その姿はいかにもアゴグウェ的です。
ただし、アウストラロピテクスが生き残っている確率は万に一つもあるのかどうか、、、
そういった厳しい現状から、ホモ・フロレシエンシスの発見に便乗し、閉ざされた孤島ではない、という不利な状況ではありますが、現生人類とは別の進化を遂げた矮小人類の生き残り、というのがUMA的にベストのような気がします。
上のイラストが描かれてから50年経っていますが、少なくともアゴグウェに関してはなんら進展はありません。
そしておそらく今から50年後、アゴグウェを取り巻く状況は今とさほど変わらないことが予測されます。
今から50年後、現在このアゴグウェの記事を読んでいる子供達は大人になりガッカリしているかもしれません、しかし、未来の子供達は、50年前、そして現在の子供達がそうであるように、胸躍らせて記事を読むことでしょう。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-727.html
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その時、どんなツッコミが入っているかも興味深い。
「UMAってwワロタw」とかなんでしょうか。
ゴリラも発見当初は凶暴・獰猛と思われてたみたいな感じで笑われてるんでしょうかねぇ(苦笑)
あんなかわいいコビトカバもUMA時代は恐るべき人食い怪物として伝えられていた過去が、、、UMA情報は昔から当てにならず(笑)
私は中国の野人ってかなり信じてるんです。古い文献にもしっかり残ってると聞きますし
昆虫以外の新発見の生物はそろそろネタ切れということでしょうか?
あ、昆虫の話がでたついでなので私が30ほど前に採取した正体不明の昆虫についてお話したいと思います。
田舎の沼でタイコウチを捕っていたのですがそのうちの一匹が明らかにデブでコオイムシ体型だったのです
が、しっぽに呼吸用の長い管があったのでコオイムシ、タガメではありません
個体差というには明らかに違いすぎるし
30年たった今でも何という昆虫だか分らないでいます
もうひとつ、自分としてはUMAだった透明で金色のカメムシの正体はジンガサハムシであることが最近判明しました
非常に深い内容の記事だと思いますp(^^)q
生きてる内に幾つか発見されると良いのですが、発見されずに存在だけが語り継がれていくのも、それはそれで良いのかもしれないですね(´ω`)
まぁ何十年先になるかわかりませんが・・・
気長に待ちましょうか・・・
焦っても獣人は出てきてくれませんし
でもわからないからこそ、
胸躍るものなんですけどね。