■幻のカサゴ ~ ナミダカサゴ■
■Rhinopias argoliba■
(ナミダカサゴの模式標本
新江ノ島水族館にて撮影)
~ 黄金のカサゴ捕獲 ~
記事によると、南伊勢町田曽浦沖1キロの地点で黄金食に身を包むオニオコゼが捕獲され、三重県の志摩マリンランドで展示されているそうです。
「展示水槽の前で黄金色にあやかり金運を呼び込もうと手を合わせる入館者も」いるそうです。
カサゴに向かって手を合わせる人はどうかと思うんですが、実際オニオコゼとは思えないほど明るく綺麗な体色をしています。
人間に捕まってしまったんですから、特別運のいいオニオコゼとは思えませんが、珍しい体色により食べられなかったことを考えると、運がいいといえば運のいいカサゴともいえます。不幸中の幸いといった感じですが。
オニオコゼはカサゴの仲間で、欧米ではメバルなどを含めカサゴの仲間はロックフィッシュ (岩のような魚, rockfish) と総称されます。
オニオコゼは海底の岩や砂の上にじっとしており、いわゆる岩に擬態しているといわれており、餌をとるにも天敵から身を守るにも大変重宝していると考えられています。
そういった考えで行くと、黄金のオニオコゼはまったく岩に見えず、この派手な体色は生きていく上で不利になるはずで、あまり長生きできそうにもありません。
しかし、今回捕獲された黄金のオニオコゼは体長が27センチオーバーと成魚としてもかなり大きな方です。
ハンディ (?) をものともせず、ここまで大きく育った黄金のオニオコゼは奇跡のオコゼといえますが、人間に捕まってしまったのは無念この上なかったことでしょう。
~ 幻のナミダカサゴ ~
今回は、地味なために紹介しづらかったナミダカサゴです。カサゴ系のニュースが入ったら紹介しようと思っていたのですが、そんなこと、なっかなかありませんのでお蔵入り寸前の代物です。
さて、この幻のカサゴといわれるナミダカサゴの標本は、現在、新江ノ島水族館に展示されています。ナミダカサゴの案内板を見てみましょう。
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世界で初めて見つかった「ナミダカサゴ」
この魚は、江ノ島水族館から新種として報告されたもので、模式標本は当館で大切に保管されています。
1971年(昭和46年)1月15日、伊豆海洋公園地先の水深50mのところで採取され、4ヶ月のあいだ旧江ノ島水族館で飼育展示されました。
眼から銀色(argon)の涙(liba)を流すカサゴと言う意味で、Rhinopias argoliba と命名されました。
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ナミダカサゴは、ボロカサゴという悲惨な名前を付けられたカサゴの仲間で、素人目にはそこら辺の赤い体色のボロカサゴの仲間と区別がつきませんが、上記の通り、たいへんな希少種です。
ボロカサゴにしてはボロボロじゃない (皮弁が少ない) ボロカサゴで、一滴 (ひとしずく) の銀の涙をほおに蓄えているのが一応特徴といえます。
(ボロカサゴの一種?)
ただし、その涙マークが必ずあるんだかないんだか怪しく、外見はニセボロカサゴとそっくりなんで、さっぱり区別できません。
★DIVE TO BLUE★ さんによると、ナミダカサゴの顎には皮弁がないのが外見的な判別基準だそうです。
なお、アクアリウム・フォトグラフさんのサイトでナミダカサゴの生きているときの写真を見ることが出来ます。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-692.html
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他のカサゴも見ました。交尾が面白かったです。
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。