■セロ・カリペウモのヴィルコ・モンスター■
■Santa Filomena Viluco monster■
(ダーウィンズ・プラネットに登場するダッガーリスト
ちょっとチュパカブラ風です)
~ 恐竜カンガルー? ~
チリのアタカマ砂漠を通る道路で "まるで恐竜のような" 巨大なカンガルーに似た生物が多くのドライバーによって目撃されています。
目撃者によればその生物は体長が2メートル以上もあったといい、カンガルーのようにピョンピョンと後肢2本で飛び跳ねていたといいます。
かつて世界中、そして南米にも有袋類は数多く棲息していましたが、現在ではオーストラリアやニュージーランド、パプアニューギニアを除けば残っているのはオポッサムのみです。
(イチゴを食べるオポッサム)
オポッサムの仲間は決してからだが大きい動物ではありませんし見た目はネズミといった感じですから、とても2メートル大のカンガルーと誤認するとは思えません。
カンガルーは二足歩行し、尾が長いため、見方によればラプトルなど、小型獣脚類のシルエットに似ていないともいえません。「恐竜を彷彿とさせ、かつカンガルーに似ている」というのは、つまり大型のカンガルーの誤認を彷彿させます。
2メートルというのはちょっと大げさにしても、動物園やサーカスなどから脱走した現世有袋類最大のアカカンガルーが誤認候補として筆頭に挙げられます。
チリはのんびりしていそうですし、カンガルーが脱走してもそれほどニュースにならないかもしれません。
が、この未知の巨大カンガルー (らしき生物)、脱走したカンガルーよりももっと興味を惹く未確認生物、ヴィルコ・モンスターと考えるのがUMAファン的には楽しいでしょう。
~ ヴィルコ・モンスター ~
ヴィルコ・モンスター (ビルコ・モンスター) とは、チリの山岳部に位置するセロ・カリペウモ (Cerro Cullipeumo) の廃坑に棲みついているといわれるUMAです。
セロ・カリペウモの町のひとつ、ヴィルコ (Viluco) ではじめて目撃されたことからこの名があります。
初めて目撃したのはバスのベテラン運転手、ホアン・ベリオス (Juan Berrios) さんです。
2004年1月5日、ベリオスさんがバスの運転中、70メートルほど前方に奇妙な生物を確認しました。いったん草むらに隠れてしまいましたが、その生物は再び突如バスの前方に姿を現しました。
あまりのことに、ベリオスさんは危うくハンドル操作を誤るほどだったといいます。
ベリオスさんの目撃情報によれば、ヴィルコ・モンスターはカンガルーのような体つきをしており、カンガルー同様、後肢二本で飛び跳ねるように移動します。動きは極めて俊敏、後肢が非常に発達していると考えられています。
体高は1.5メートルほど、鼻面はどう猛なオオカミに似ており、背中にはヤマアラシのようなタテガミ、ガラガラのような尻尾を持っていました。
獲物を襲って間もなかったのでしょうか、ヴィルコ・モンスターの口からは鮮血がたれていたといいます。肉を食べるカンガルー?
今から2000万年ほど前のオーストラリア大陸には、肉食のカンガルー、エカルタデタが実際に存在していましたが、ヴィルコ・モンスターは南米版のエカルタデタでしょうか?
しかし、エカルタデタは現在のカンガルーとは姿がちょっと異なり、実際に遭遇してもあまりカンガルーとは結びつかないかもしれません。
~ 廃坑 ~
ペルーは南米最大の金産出国ということもあり、数多くの金鉱があり、小さな集落であるセロ・カリペウモでも例外ではありません。
セロ・カリペウモは、現在でも細々と金の採掘は続いていますが、以前ほどではなく、1950年代以降、すでに廃坑となってしまった金鉱も多く、そうした廃坑がヴィルコ・モンスターの巣窟になっているというのです。
この地に住む老人、ドン・ラモンの話によると「(怪物は) 坂を駆け上がり、炭坑の中に消えていったのを見たことがある。これは今始まったことじゃなく、何年も何年もずっと前から続いていることなんだ」
ヴィルコ・モンスターに好奇心を抱き、山中に分け入ったものの中には帰ってこないものも何人もいるといわれ、おそらくはヴィルコ・モンスターの餌食になったものと老人たちは考えています。
また、ヴィルコ・モンスターに襲われたものと考えられる野ウサギも発見されており、このウサギの首筋には穴がひとつだけ空いている以外、目立った外傷はなく、そこから血を吸われたものといわれています。
~ チュパカブラ ~
さて、ここまで読んで、UMAファンであればやはり気になることがあるでしょう。
発達した後肢で二足歩行し、犠牲になった動物の体には血を吸った穴を残す、そして目撃されるのは南米、この特徴を兼ね備えたUMAといえば、そう、チュパカブラです。
当然、ヴィルコ・モンスターはチュパカブラとの関連を指摘されています。
というより、チュパカブラとの差別化が難しいほどヴィルコ・モンスターとチュパカブラの目撃情報は似通っています。
チュパカブラ自体、よく分かっていないのですから、同一なのか、そうでないのかを判別するのは難しいのですが、尾の有無から一応別種と考えてもいいかと思います。
ただし、チュパカブラは (少なくとも目立った) 尾を持たないことになっていますが、目撃情報を元にしたイラストなどを見ると、非常にバランスが悪く、むしろ尾があった方が自然な体型をしていることから、チュパカブラに尾があっても何ら不思議ではありません。
そういったことを考慮すると同一の可能性も否めないことも確かですが、取り敢えず別種として考えるとして、イメージ的には「尾のあるチュパカブラ」といった感じかと思います。
~ 正体は? ~
(ヴェロキラプトル)
さて、正体はなんでしょうか?チュパカブラがそうであるように、現世の動物に似たようなものが見あたりません。
チュパカブラに至っては、絶滅した生物をひっくるめても似ているものがいないという有様ですが、ヴィルコ・モンスターは尾がある分、幾ばくか考える余地がありそうです。
現実的なところではもちろん動物園等から脱走したカンガルー、UMA的には小型獣脚類生存説、恐竜はさすがに敷居が高すぎるとすれば、飛べない巨鳥、フォルスラコス (Phorusrhacos) やティタニス (Titanis) などの生存説が無難なところでしょうか?
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「カンガルーの様な未知の捕食生物」と言ったらチュパカブラ又は最近テレビで紹介された「メテペック・モンスター」辺りが当てはまりますかね。でもやはり恐竜の生き残りだとしたら大発見ですね!
海外ドラマ「プライミーバル」のような事が起きてるなら有り得るのかもしれませんねo(^o^)o
尻尾が生えて
機動力up!!(当社比)
…なんでしょうかねぇ…
そうですねぇ、恐竜の生き残り説はさすがにちょっとなんですが、夢のある説ですよね。絶滅鳥類だったらギリギリ有りかなあ、なんて思ってます。
メテベックモンスターは宇宙人系の扱いのようですが、気が向いたら紹介してみますね。
むぅ・・・・・・・。
そうですね、正体が分からないといろいろと想像を巡らして、怖い方向に行ってしまう傾向がありますからね。いままでも正体が分かると伝説とは全然違う動物だったりすることが多いですけどね。