■超巨大淡水エイ ~ ヒマンチュラ・チャオプラヤ■
■Giant ray in freshwater (Himantura chaophraya)■
(巨大淡水エイと人間の対比図)
~ 淡水エイ ~
サメとエイは似たような生きもので、エラ (鰓裂 - さいれつ) の開いている位置で区別します。
一般的に、というか少なくとも日本では、エイやサメといえば「海の生物」というイメージが強いと思いますが、実際にはそうではありません。
確かに、サメの仲間で淡水でも生息出来るのはオオメジロザメのみです。しかし、エイに至っては多くの種が淡水に適応しており、サメの仲間にはあまり見られない顕著な特徴となっています。
日本で淡水エイがあまり馴染みがないのは、そのほとんどが南米や東南アジアの河川に生息しており、日本には淡水エイが生息していないためです。
エイといえばマンタをはじめ、とても大きく成長するものがたくさんいます。
大きな群れでアサリなどの貝を食べてしまうことから、最近ではニュースにも頻繁に登場するナルトビエイなども実はなかなかの大きさ (1~1.5メートル) に成長します。
一方、淡水に生息するエイは比較的小型です。大きくても数十センチ程度ということで、日本では珍しいこともありペットとしても人気があります。
淡水エイは、そのほとんどが尾に毒針を持ち、またウチワのようにほとんど円形に近い輪郭をしているのが特徴です。基本的に川底にぺったりと張り付いており、あまり活動的ではありません。
~ 淡水エイは巨大になるか? ~
それでは、淡水エイの仲間に マンタ ような巨大なエイは存在しないのでしょうか?
川や湖などの淡水に生息する生物は、やはり海の生物と比べて小型なものが多いことは確かです。
とはいえ、海外の淡水に生息するピラルクやガーパイク、チョウザメ、ナマズなどの仲間は、淡水にも関わらず、日本では考えられない程の大きさまで成長するものがいます。
淡水エイでもっとも大きくなるもののひとつとして、アルゼンチンやウルグアイなど、南米の河川に生息するアハイア・グランディ (Ahaia Grandy, Potamotrygon brachyura) がいます。
(アハイア・グランディ)
最大体長は2メートルをオーバーするといわれ、本当に公式記録かどうか怪しいところですが、200キロ以上の個体が捕獲されたことがあるといわれています。
体は円盤型で全体に斑紋があり、体に比して極端に尾が短く、そのことから英名は 「ショートテイルド・リバー・スティングレイ (Short-tailed river stingray, 「短い尾の淡水エイ」)」といいます。
川にそんなでかいエイが生息しているとは本当に驚くばかりです。
ちなみに、ノコギリエイの方が全然大きくなりますが、ノコギリエイの場合、淡水にも入り込むことがある、という感じで、純粋に淡水に適応したエイではありませんから、こちらは除外して考えます。
で、アハイア・グランディなどまったく寄せ付けない、超巨大な淡水エイの噂があります。
そのエイに出会うには、何も地球の裏側の南米まで行く必要もありません。怪物エイは日本のご近所に生息しているからです。
~ アジア代表 ~
(ヒマンチュラ・チャオプラヤの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
南米の巨大淡水エイ、アハイア・グランディの大きさを軽く凌駕するといわれているのが、メコン川に生息するアジアの巨大淡水エイ、ヒマンチュラ・チャオプラヤ (Himantura chaophraya, 和名:メコンジャイアントタンスイエイ?) です。
メコン川が流れるカンボジアやベトナム、そしてタイでは、相次いでこの巨大な淡水エイが捕獲・撮影されています。
ヒマンチュラ・チャオプラヤは、ウチワのような円形の輪郭、ムチのように細長くのびた尾をしており、典型的な淡水エイの姿をしていますが大きさは半端ではなく、アハイア・グランディと同程度の2メートル以上に成長するといわれています。
しかし、この「2メートルオーバー」という表現は、ヒマンチュラ・チャオプラヤの真の実力を過小評価しているとの声もあります。
それではどれぐらいの大きさに成長するのでしょう?
~ お化け淡水エイ ~
(巨大淡水エイ with ハンフリーズさん)
ヒマンチュラ・チャオプラヤを捕獲し、ご満悦のリック・ハンフリーズ (Rick Humphreys) さんですが、この個体の体重は約22キロだそうです。
薄っぺらい体型なため、見た目よりもずいぶんと体重が軽いものです。
リック・ハンフリーズさんによれば、このヒマンチュラ・チャオプラヤはまだまだヒヨっコで、成長すればこの10倍になると言い切っています。つまり200キロをオーバーするというのです。
本当にそんなに大きくなるのでしょうか?
ヒマンチュラ・チャオプラヤが注目を浴びはじめてそれほど時は経っていません。それ故、この巨大淡水エイのことも分からないことだらけです。
そういうときはこの生物と慣れ親しんでいる地元住民の話を聞いた方が良さそうです。
絶滅危惧種の保護活動を行っている生物学者のゼブ・ホーガン (Zeb Hogan) さんが地元の漁師らからヒマンチュラ・チャオプラヤについて聞き込みを行うと、さらに驚くべき証言を耳にしました。
以前に、体の幅14フィート (4.2メートル)、体重1100ポンド (500キロ) のヒマンチュラ・チャオプラヤを捕獲したことがあるというのです。
ヒマンチュラ・チャオプラヤはほぼ円形の体をしていますから、体の直径が4.2メートルと考えて良いかと思います。
そこから導き出される尾を含めたヒマンチュラ・チャオプラヤの体長は、なんと7.62メートル、500キロ!(一番上の画像参照)
8メートル近い500キロ (600キロの噂もあります) の淡水エイ?さすがにそれは誇張しすぎでは?
体長も体重も、淡水魚の公式的な最大記録 (メコンオオナマズの2.7メートル、293キロ) を遙かにオーバーしています。
この淡水エイに限らず、メコンオオナマズやウェルズ (ヨーロッパオオナマズ) など、非公式記録ではバカでかいものが数多く存在します。
おそらく誇張されているものと考えられますが、過去には今の個体よりも大型のものが多かった可能性があります。環境破壊や乱獲による絶対数の減少が、近年の生物の大型化を阻んでいるとも考えられるからです。まだまだ成長途中であるにもかかわらず、捕らえられてしまう場合も多いことでしょう。
興味本位で大型のものほど狙われる現在では、エイに限らず、今後大きな生物が見られる可能性はますます減っていくことが容易に想像されます。
そういったことを考慮しても、いくら昔の記録とはいえ、8メートル、500キロの淡水エイというのは、あまり実感が沸く数字ではありません。
しかし、広大なメコン川を目にすると、ひょっとすると、、、と思わずにはいられなくなるのも、また事実です。
<参考サイト>
● Florida Museum of Natural History Ichthyology
● ARKive
● Gainsville.com
● Telegraph.co.uk
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-678.html
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リックさんが捕獲したヒマンチュラもかなりでかいのに、これがヒヨッコ…。
確かにメコンオオナマズとかもいるぐらいですし、ナムさんのおっしゃるように成長途中で捕獲されているというのもありますよね。火のないところに煙は立たぬ・・・。でも一番上の比較画像は信じがたいものがありますね。私見た瞬間、「あ、古代生物かな?」なんて思っちゃいましたよ(笑)
ま、これの大きさが本当の場合、淡水エイとして大きいのではなく、淡水の生物として一番大きいことになりますし、そりゃ怖いですって。
川で水遊びしてたら、ふら~って寄ってきたら、焦って溺れ死にますって(笑)
ちなみに絶滅種でもそんな大きな淡水エイの化石、見たことないです。いるのかなぁ~?
こんなの見たら心臓止まりそうです
でかい系面白い
コンビニでUMA本を見つけて買いました(;^_^A
はい、釣りしていてこんなのが浮いてきたら竿ごと投げて逃げそうです(笑)
とはいえ、巨大淡水エイのイメージはペット屋さんで打っているのとは大違いですよね。
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