■50億羽が絶滅 〜 リョコウバト Part 2■
■Passenger Pigeon■
50億羽が絶滅 〜 リョコウバト Part 1 の続きです。
〜 大量虐殺 〜
繁殖力の弱いリョコウバトは利率の悪い銀行に預けた貯蓄のようなもので、獲れば減る一方です。
19世紀初頭、オーデュボンがオハイオの空をリョコウバトの大群が飛び去っていく姿に感動をしてわずか数十年後、その数は取り返しが付かないほど激減していました。
1860年代以降、焦った各州でリョコウバトの保護に関する条例が次々に制定されましたが、その効果は全くなく、乱獲に歯止めをかけることはできませんでした。
1890年代に、わずかに残ったリョコウバトの群れもハンターの餌食となり次々と消えていきました。
1896年、リョコウバトは25万羽まで数を減らしました。
再度貯蓄に例えると分かりやすいかもしれません、50億円あった貯蓄がわずか1/20000の25万円に激減してしまったと考えれば、実感が沸くかと思います。
利率の悪い貯蓄ですから、ここで使う (獲る) のをやめたところで、再度50億円になることはもはやあり得ません。絶望的な数字です。
しかし、元の数に戻すのは無理でも、現状維持、そして少しずつ数を増やして行くにはギリギリ可能な数だったといえるかもしれません。
「50億羽を殺した移民たち」という悪名を後世に残さずに済んだかもしれません。
ところが、移民たちは最後の汚名返上のチャンスをふいにしました。
オハイオに集まった最後のリョコウバトの群れにハンターたちが大結集したのです。
そのとき、リョコウバト25万羽の群れの24万羽以上が殺されたといいます。残りは数千羽です、繁殖力の弱いリョコウバトに、もはや未来はありません。
(観光スポットにもなっているコウモリの群れが
出てくる洞窟の動画)
〜 最後のリョコウバト、マーサ 〜
19世紀虫にほぼ完膚無きまで虐殺されたリョコウバトですが、20世紀まで生き残った野生の個体3匹が生け捕りにされ動物園に展示されました。
唯一のメスの個体には、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンの妻の名が与えられました、マーサ (Martha) です。
1907年以降、野生のリョコウバトは目撃されておらず、動物園のオスの2匹も死んでしまうと、文字通り、マーサは「最後のリョコウバト」となりました。
かつて移民たちは、リョコウバトを見かければ鉛の弾を打ち込むか棒で殴り殺していましたが、最後となったマーサだけは大切に扱いました。
しかし、メスの個体が1匹だけ、絶滅を免れることは決してありません。
1914年の9月、最後の時が来ました。マーサは突如息を引き取り、止まり木からポトリと地面に落ちました。
マーサは氷漬けにされ、スミソニアン博物館に送られました。マーサは一般展示されず、彼女の入ったケースのラベルにはこう書かれています。
「リョコウバト最後の個体 成鳥、メス、1914年9月1日シンシナティ動物園にて死亡、年齢29歳」
〜 絶滅の原因 〜
「リョコウバトが絶滅した原因は?」
それほど難しい質問ではないような気がします。それどころか、ばかげた質問といってもいいかもしれません。
しかし、移民たち、そして移民の中の鳥類学者は絶滅の原因を「真剣」に考えました。絶滅の原因が分からないというのです。
そして、移民増加による環境破壊や営巣地を襲った天候不順をあげ、「乱獲」が直接的な原因ではなかったと結論づけました。
その考えはアメリカで今でも根強く残っているようです。
「リョコウバトの絶滅にはいくつかの要因が挙げられます。以前は (商業的な) 乱獲が主原因と考えられていましたが、現在では生息地の喪失が有力視されています」(英語版 Wikipedia より)
失笑を禁じ得ない見解ですが、特に批判をしたいわけではありませんのでこの辺でこの話はやめておきます。
直接的にしろ間接的にしろ、人類の活動がリョコウバトを絶滅させたことに変わりはありません。
ジョン・ジェームズ・オーデュボンによれば、リョコウバトの群れは3日間途切れることがなかったといいます。壮大な光景だったことは想像に難くありません。
その光景だけが取りざたされますが、オーデュボンはリョコウバトの群れが織りなす心地よい羽音についても記しています。
「絶え間ない羽ばたきの音は、わたしの心を和らげ、鎮めてくれるようだった」と。
その羽音は移民たちの心に響くことはなかったようです。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-674.html
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人間の汚い部分が鮮明に現れた出来事というか
リョコウバト=絶滅という形式は知っていたのですが、その原因と経緯についてはまったくの無知でしたので、今回記事を拝見して衝撃を受けております。
絶滅の経過も衝撃の一つですが、英語版Wikipediaの項も衝撃でした。
リョコウバト、フクロオオカミ、ニホンオオカミ。
彼らのような「人為的」絶滅動物がこれ以上増えないことを願っていますが、絶滅危惧種の長い長いリストを見ますと残念な結果は容易に予想が付きます。
せめてこれ以上生態環境を乱さないように、自分でできる努力はしていかないと強く感じました。
長文すみませんでした。
うーん、ま、リョコウバトに限ったことではないので、特にアメリカを悪く書く気は毛頭ないのですが、人間はずいぶんとひどいことをしているなー、と考えさせられる話ですよね。
そうそう、リョコウバトだけじゃなく、日本だとエゾオオカミ、ニホンオオカミ、ニホンカワウソなどなど、乱獲・虐殺(駆除)が発端になっているものも、とどめを刺したジステンバーや環境破壊のせいにしているのがありますよね、これも他の国から見ればやはりリョコウバトと同じような感想を持つかもしれません。
ということで、どこの国が悪い、とかじゃなく、もっと広い視野で自然を考えていきたいですね。
迫りくる食糧問題に打開策が見つからないだけで、これから先どれだけの生き物を絶滅に追い込むのでしょうか?
人間は地球上の生物にとって毒にしかならないのだろうか……
さすがに最近はこれだけ大規模な乱獲はないようですが、アフリカをはじめとする希少動物の密猟は続いています。もう少しなんとかならないものかと思うのですけどね。
というか…残った一羽を大事に保護しても遅いんだよ!!って感じです。マーサがどんな想いで囲いの中で生活し、仲間の死を見取り、そして死んでいったかと思うと辛いですね…。
ただ、感情的になりすぎてあまりに安易に保護したために、それが滅ることによって台頭してくる予定だった種が絶滅する可能性もあるし難しいところです。
ただ、故意に直接手を下して絶滅させたか、間接的に絶滅させたか、というと後者の方にすがりたくなるため、都合の良いデータを使って、そういうことにしちゃおうとしているんでしょう。
マーサは感動を喚ぶ話しに仕立て上げられていますが、とんでもないですよね。
イヤなことですが、そういった過去の過ちを認めて、同じことをしないようにみんなで注意していくことができれば良いんですが、現在もあまり変わりないのが悲しいところですね。
一人一人が、同じことを繰り返さないようにしなければならないのに、うまくいってないのが残念です。戦争と同じですね。
生物好きを自負している僕の個人的な感情でどうにかなる事ではないように、当時、そして現代に至っても、生き物に対する感覚というものは、なかなか芽生えないものなのでしょうか。
虫も似たような境遇におかれているので、虫好きな僕は今回の記事に大変興味を惹かれました。
絶滅していってしまった彼らを呼び戻す事は出来ません。同じ過ちを繰り返して欲しくない気持ちでいっぱいです。
少しでも人が生き物へ興味を持てば、小さなことでも大きく変わる、そんな気がします。
最後の一羽を見せ物にして、最後は動物園が金を儲けでおしまい、という救われることのない話です。
アメリカがこのハトをテーマに映画を作ったら、マーサを美化しきれい事で終わっちゃうかもしれませんね。
まーたとえばなんですが、日本に限っていえば、ウナギやマグロが絶滅の危機にあっても、そういった報道はありません。値上がりして心配ですね、みたいな報道しかありません。
虐待された動物や川にアザラシが紛れ込むと大騒ぎして助けてやれ的な報道をしますが、その一方で毎日犬・猫は殺傷処分されています。これについてはほとんど報道されませんし、興味を抱く人も動物のことが好きな一部の人だけです。ここら辺から見直さないと、野生動物の保護などほど遠い感じがするんですよね。
絶滅した原因は他にあるなんて逃避してたら、前進なんてできないのに、
確かに絶滅させてしまったのは自分たちのせいなんて思いたくは無いでしょうけど、
それを受け入れないとマーサや他のリョコウバトに失礼な気がしますね。
アメ公の変わりにリョコウバトに謝りましょうかね・・・。
ごめんなさい・・・。
人の振り見て我が振り直せ、日本人も気をつけたいですね。
アメリカでは、このような見解がある程度の支持を受けているということなのでしょうね…。
拙記事に、貴記事をリンクしましたことをお許しください。
ネズミなどを除いた大型哺乳類で
一番数が多いのは人間だそうです。
単純に考えて一番価値の無い動物
っすねw
ハァ〜
































































