■1954年、イギリスに現れた「歩くモミの実」■
■Walking fir-cone■
~ 歩くモミの実 ~
久々にクラシックなUMAネタを書こうかと思います。
1954年4月16日、イギリスの警官であるコンスタンブル・S. ビショップは、ケント州ラムズゲートにあるダンプトン公園で不思議な生き物に遭遇しました。
「そいつは、全身が鳥の羽みたいな柄で、鼻先 (吻) はとても長く、尾は短かった。大きなかぎ爪を持っていて、体長はシェパードほどもあったよ」
ビショップの目撃談はこれですべてです。
驚いたビショップは、無線で同僚を呼びましたが、同僚がビショップの元に到着した頃にはその動物の姿はありませんでした。
ビショップは、この動物を「歩くモミの実 (walking fir-cone) のようだった」と形容しました。
~ 正体は? ~
(この生き物をよーく見てみましょう
センザンコウの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
UMAの話には、意外にも警官がたびたび登場します。
先日、全米、というより世界を騒がせた「ジョージアのビッグフット」は元警官でしたし、信じがたいヒューマノイド系UMA、カエル男を目撃したのもオハイオ州の現職警官です。
職業柄、警官の目撃は信憑性が高い、という風潮がありますが、警察官でも嘘をつくことだってありますし、見間違うことだってあります。
そういうことから、一般人の目撃よりも信憑性が高い、とか、逆に低い、とかいったことはなく、警官も一般人もその信憑性は個別の問題ですから、特に区別する必要はないでしょう。
では、このラムズゲートでの目撃はどうでしょう?
エイリアンを見た、といった突拍子もない話ではなく、あくまで「奇妙な生物を見た」といったレベルです。
そして短い目撃談ながら、この内容から、ビショップは嘘をついているようには見えません。
~ センザンコウか? ~
(センザンコウの動画2
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
しっぽが短い、という点を除けば、これはまさしく管理人の大好きなセンザンコウそのものをです。
センザンコウは、先史時代から現代にタイムトラベルでもしてきたような独特で不思議な姿をした動物です。アフリカやアジアに棲息しています。
松ぼっくりのような形をした鱗 (うろこ) で全身が覆われており、ビショップが形容する「歩くモミの実」、といった風情です。
(甲冑(かっちゅう)のような見事な鱗)
鼻先も長く、大きなかぎ爪も持っています。ただし、センザンコウはとてもしっぽが長いので、ここが決定的に異なるという弱点もあります。
ただし、しっぽを丸めて歩いていたとか、怪我をしてしっぽが切れていた、という苦しいながら言い訳も可能です。
また、センザンコウのしっぽは胴体部分と同じく、大きな鱗で覆われており、とても太く見えるます。そのため、どこからしっぽなのかが区別がつかず、しっぽが短い、と錯覚した可能性もあります。なにせビショップ警官は腰を抜かすほどびっくりしていたのですから。
(センザンコウの長~い舌)
(アリやシロアリの入り組んだ巣の中も、
舌はそれ自体が生き物のように自由自在に動きます)
一番の問題は「センザンコウがどうしてイギリスのいるのか?」ですが、動物園から脱走したかもしれませんし、密輸して個人で飼っていたものが逃げ出したのかもしれませんし、可能性はいくらでもあるでしょう。
絶滅寸前ながら、アフリカの市場でふつうに売られている (もちろん食用) 映像を見たことがあります。また、その毛皮 (鱗) を目的に乱獲 (密猟) されており、保護がまったくうまくいっていない野生動物の一つといえます。
ちなみに、このトレードマークの鱗は、ダンゴムシのように体を丸めると逆立って凶器になります。この丸まる様子から、英名をパンゴリン (pangolin, 「丸まるもの」の意) といいます。
~ おまけ「歩く毛皮の円錐」 ~
このビショップの話をどこかで見たり聞いたり、もしくはなにかで読んだことがある、という人はかなりの通です。
管理人が知っているものでは、オカルト研究家、ジョン・A・キールの著書の一つ「不思議現象ファイル」にこの話が載っています。
ただし、この「不思議現象ファイル」では「歩く毛皮の円錐 (えんすい)」という奇妙なタイトルが付けられており、なにがなにやら読んでいてさっぱり分かりません。同じように思った人もいるのではないでしょうか?
実はこれ、訳者が原文の "fir-cone (モミの実)" を "fur-cone (毛皮の円錐)" と勘違いしたらしく、「歩く毛皮の円錐」と間違って訳してしまったようです。
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-668.html
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オオアリクイ説はいかがでしょうか?
「体長はシェパードほど」なのでかなり大型だったと思われます。
でも、モミの実には見えないかも。
「大きなホウキ」状態かな。
にしても、同僚が来たときには姿を消したようですが、ビショップさん、追いかけろ!!www
最初に見たのは漢方薬店のショーウィンドウの剥製でしたが、その異様な姿は子供心には衝撃でした。
同様のイメージがある動物にアルマジロがいますね。そういえば、今度の日曜の「ダーウィンが来た!」(NHK総合、19:30)で大アルマジロの特集をするようです。
http://www.nhk.or.jp/darwin/program/index.html
ビショップさんが目撃した生き物って、ペットとして飼われていたセンザンコウで、飼い主から尻尾を切られていた!とかあり得ませんか?尻尾切ったら大変なことになっちゃうのかな?本当に尻尾を除いたらセンザンコウそのものですもんね。
オオアリクイだと知っている人は笑っちゃう
見た当人はさぞ吃驚したでしょうが。
UMAネタは夢があって男心をくすぐりますねw
さて、最近話題になっている?アイルランドのノーム事件はどう思われますか?動画見た限りでは、嘘っぽいのですが・・・。
体色などもコメントしていたらもっと絞れるんですが、ビショップの発言だけだと、体がごつごつしたイメージが伝わってくるので、センザンコウかな、と思っただけです。というかセンザンコウの記事書きたかっただけです(笑)
武士のつける鎧のようで、本当にこんな体の生き物いるんだ~ってちょっと感動しました。
アルマジロももちろん候補ですが、モミの実のような体だとセンザンコウの鱗の方がより近いかな、と思ってます。
ま、僕も林とか歩いていてセンザンコウに出会ったら、しばし呆然としてしまうような気がします。知らない人だったらなおさらですよね。
あ、これ、アイルランドじゃなくて、アルゼンチンのノームのことですよね?
ちょっと笑っちゃうんですが、息抜きにはおもしろいので記事にしておきますね。
あるキャラクターがセンザンコウをペットにしていて云々、松ぼっくりみたいな云々。・・・・・・・センザンコウの存在は図鑑で知っていたが、大きな松ぼっくり=謎の動物・センザンコウというのはある意味、有名だったのか・・・。
もし、昼間に出くわしたなら絶対追いかけること間違いなしです。
あと。近所にある住宅展示場はイベントの度にさまざまな小動物も展示?されます。
ついにミツオビアルマジロが登場!!
翌日、知りました。
がーんっっ・・・・・・!!
ほー住宅展示場って人寄せにそういうこともするんですか~ それは知りませんでした。しかもマイナーな動物を。
センザンコウって、動きが遅そうで、でも逃げるときは意外に早足。森で見つけても逃げられちゃうかな?(笑)
・・・・
・・・
名前がっ!