■巨大ライオン アメリカン・ライオン■
■American lion (Panthera leo atrox)■
~ バーバリライオン ~
百獣の王、ライオン。ライオンといえばアフリカ大陸を思い浮かべますが、かつてアフリカ北部にはバーバリライオン (Barbary lion, Panthera leo leo) という大きなライオンが広く棲息していました。
しかし、皮肉なことにその堂々たる体格が徒 (あだ) となりました。
といっても体が大きくて餌に困ったとかいうことではなく、人間に目をつけられてしまったのです。
紀元前、アフリカに進出したヨーロッパ人たちは、立派なたてがみを蓄えた一際大きなライオンを目の当たりにし驚愕します。
当時、ヨーロッパにもヨーロッパライオンが棲息していましたが、バーバリライオンはかれらより一回り大きく、体長3メートル以上あったといわれています。
これほど見栄えのする動物を、当時の権力者たちが放っておくはずがありません。
一度に数百という単位で捕獲されたバーバリライオンたちは、ヨーロッパに運ばれ凱旋パレードに連れ回されます。
パレードが終わると、また故郷のアフリカに帰してもらえるのであればいいのですがそんなことはあり得ません。
パレードも終わり、用済みとなったバーバリライオンたちは競技場に放たれ、剣闘士たちの餌食となっていきます。競技場を生きて出ることはありませんでした。
その後もハンティングの対象となり、その数は減る一方でした。これほどの迫害を受けたにもかかわらず、20世紀を過ぎても細々と生き残っていたバーバリライオンですが1922年、最後のバーバリライオンもライフルで撃ち殺されました。
1920年代までに絶滅したというのが定説ですが、その後、バーバリライオンと思われる個体が発見され、現在繁殖が行われています。ただしミックスの可能性があります。
~ インドライオン ~
(インドライオンの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
インドといえばトラ、しかし、インドにもライオンが棲息していることはなぜか日本ではあまり知られていません。
人為的にアフリカから連れてきたライオンが繁殖しているわけではなく、正真正銘のインドのライオンです。
和名はインドライオンですが、英名はアジアライオン (Asiatic lion, Panthera leo persica)、一般的にアフリカのライオンより一回り小柄で、森林に単独で暮らしているのが特徴です。
アフリカ、ヨーロッパ、インド、かつては広い地域に棲息していたライオンですがアメリカはどうでしょう?
~ 北米のライオン ~
国土の大きさもあり、非常にUMAの目撃が多いアメリカですが、ビッグフット や チャンプ (シャンプレーン湖の水棲獣) といったいかにもUMAらしいものから、絶滅種と考えられる生物の目撃までその種類も豊富です。
そんな中、アメリカでは「謎の猫科動物」の目撃も意外に多く報告されています。
得体の知れない巨大な猫科の動物を見た、といったものや、その姿は見ていないものの「謎の足跡」を発見したといったものもあります。
比較的最近 (2006年) でも、大きな足跡が点々と庭に残されているのが発見され、その正体を巡り巨大な肉食動物の存在が期待されています。
(庭に残された謎の足跡)
中には「たてがみを生やした猫科の動物だった」という明らかにオスライオンを彷彿させるものもあります。
動物園やサーカスから逃げ出したライオンでも見たのでしょうか?
ライオンが脱走でもしたら大騒ぎになりますから、ふつうに考えてあまりありそうにもありません。ただし、本当に北米の自然下でライオンを見たというのであれば、脱走したライオンの可能性が一番高いといえます。
ではもし、脱走したライオンじゃないとしたら?
~ アメリカン・ライオン ~
(ローレン・コールマンの描くアメリカン・ライオン
黒いほうがアメリカン・ライオン)
そもそも北米にライオンは棲息していません。
しかし、かつて北米にライオンが棲息していたことは分かっています。
北米・南米に棲息するピューマの別名がアメリカライオンでややこしいのですが、いわゆる本当のアメリカのライオンのことで、ここではアメリカン・ライオン (Panthera leo atrox) と呼ぶことにします。
このアメリカン・ライオン、バーバリライオンよりもさらに大きかったといわれ、体長は3.5メートル、体重は300キロ以上と見積もられています。
ただし、バーバリライオンと同程度かそれ以下という記載もあるので、絶滅種ということもあり上の数字は誇張されている可能性もあります。
(アメリカン・ライオンの骨格標本)
取り敢えず「でかい」というイメージがあり、学名の "Panthera leo atrox" の意味も「残虐なライオン」とか「恐ろしいライオン」といった意味です。
大きさはともかく、北米にライオンが棲息していたことがここでは重要です。
バーバリライオンと異なり、とっくに (1万年前) 絶滅はしているのですが、ここはUMAの正体として定番の「実は絶滅していなかった説」があるからです。
ミネソタの未確認動物学者、マーク・ホール、そしてローレン・コールマンは頻繁に起きる巨大な猫科の目撃事件は、アメリカン・ライオンが生き残っている可能性を示唆するものである、と主張しています。
寒冷な気候にも強く比較的単独行動をしたとも考えられるアメリカン・ライオン、ビッグフットなどよりは可能性は高いでしょう。
<参考文献>
● Cryptozoology A to Z (Loren Coleman & Jerome Clark)
● 失われた動物たち
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-661.html
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調べても分からなかったので。
おそらくキタユウレイクラゲのことだと思います。傘の部分の大きさはそれほどでもありませんが、触手がとても長くなるときがあり、最長で40メートル以上の記録があるようです。
ですから大げさにいうと、触手が広がっている場合、傘の部分から半径40メートル、つまり直径80メートルが危険範囲となります。
一応うちのブログでも話題だけ載せています。
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-118.html
80mってありえないぐらいの生き物がいるなんて…
勉強になりました。
ありがとうございました。
触手だけが糸みたいになが~いだけです。
体は大丈夫です、風邪も引いていないですし。ちょっと疲れがw
コメントは気軽にしてくださ~い
バーバリライオンの話は、ほかの人類に絶滅させられた動物同様、かなり悲しいものです。一応、バーバリライオンの亜種といわれるものが存在しますが、本当かどうかよく分かりません。YouTubeにもでてますよ。
インドライオンは1900年前半には絶滅寸前でしたが、保護・繁殖に成功して現在に至ります。
なお、カエルしか食べない「カエルライオン」なる話もあります。
あの図体で蛙だけ食べるとなると、ずいぶんとエサ取りが忙しそうですね。(笑)
なんでもモロッコの王様の私的動物園で数十体が飼われていたそうな。
40年近く前の話だけど。
何故か絶滅したはずのフクロオオカミも載ってたな。