■懸賞金5万ドル、ペピン湖の怪物 ~ ペピー■
■Lake Pepin monster "Pepie"■
(ペピーのマスコットキャラ 意味が分かりません)
赤兜さんからのネタです。
まだ紹介していないUMAはたくさんありますが、このペピン湖のペピー、聞いたことさえありませんでした。
~ 懸賞金 $50,000 ~
ペピン湖はアメリカ、ウィスコンシン州とミネソタ州にまたがるとても細長い湖で、その湖の形状、表面積はネッシーのふるさと、ネス湖を彷彿とさせるものです。
そしてこのペピン湖には、ペピーなる愛称で呼ばれる「怪物」が棲息しているといいます。
決してメジャーな存在とはいえないペピーですが、現在、たいへんな注目を浴びています。
ペピーが目撃されたり、写真を撮られたわけではありません。
注目されている理由は、この湖に古くから伝わる謎の怪物、ペピーの存在を証明したら5万ドル (約500万円) が支払われることになったからです。
具体的には、ペピーの鮮明な写真の撮影に成功するか、もしくはペピーの体の一部、例えばヒレなどを採取することに成功すれば報奨金は支払われるということです。
まずはペピーとはいかなる生物なのか見ていきましょう。
~ ペピン湖のペピー ~
アメリカの先住民族、いわゆるネイティブの人々の言い伝えには多くの怪物たちが登場します。
ある程度の大きさを持った湖であれば、そのほとんどに湖底に棲息する怪物の言い伝えがあります。
アメリカの代表的なレイク・モンスター、シャンプレーン湖の チャンプ や獣人 ビッグフット (サスカッチ) も、もともとはネイティブの民間伝承に端を発したものです。
(チャンプといえばこの画像です)
ネイティブの言い伝えに登場するだけでは民間伝承の域は出ませんが、アメリカ大陸に移住してきたヨーロッパ人の目に触れたとき、その怪物たちはUMA (未確認生物) となります。
ペピン湖周辺に居住するネイティブたちの間にも、ペピン湖に棲息する「怪物」の話があり、1871年、その怪物は民間伝承からUMAとなりました。
ペピーは黒く巨大な生物で、一般的に シーサーペント (巨大なウミヘビ状の怪物) と呼ばれるタイプの生物と考えられており、湖底深くに棲息していると噂されています。
しかし、ペピーの知名度の低さからも想像できるように、決して目撃の多いUMAではなく、目撃の多くはネッシーブーム以降、つまりここ数十年のものが多いようです。
それもあり、もともとはシーサーペントタイプといわれていたペピーの姿は、ネッシー風、つまり首長竜タイプの目撃証言も存在します。
何かが泳いでいるような大きな波が立っていた、といったようなあまりはっきりとしない目撃証言が多い中、1987年、ペピン湖に友人と釣りに来ていたスティーヴ・レイモンド (Steve Raymond) の目撃証言は貴重なものです。
「はじめそれを見たとき、流木かと思ったんですが、そうではなかったんです。近づいてよく見てみると、水面から出ている部分だけで6メートルほどあるのが分かりました。体色は緑がかっており、一部は黄色でした」
~ 巨大な魚類か? ~
(アメリカカワカマスのフィッシング動画
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
さて、このペピー、正体はいったいなんでしょう?
目撃証言が少ない上に、シーサーペントタイプ、ネッシータイプとその姿も一定しておらず、あまりピンと来ません。
ペピン湖の形状はその長さも幅もネス湖に似ていることから、ネッシーと同種ではないか?なる記載も見られますが、決して説得力のあるものではありません。
基本的にはシーサーペントタイプ、滅多に目撃されることがないという点に注目すれば、細長い体型、息継ぎを必要としない (巨大な) 魚類が候補になるかと思います。
ペピー湖はフィッシングも盛んに行われている湖で、ブラックバスを始め、ノーザンパイク (カワカマス) やウォールアイ、パクー、そして チョウザメ など巨大な淡水魚が棲息しています。
単独の魚を見誤ったものであれば、巨大なパイクやウォールアイ、チョウザメの可能性が高いといえます。
ペピン湖の怪物に限らず、レイクモンスターの正体として登場するチョウザメは、その大きさ、ごつごつした背中など「怪物」候補の最有力といえます。
ただし、ペピン湖のチョウザメの生息数は少なく、また、あまり大型のものは存在していないともいわれています。
もともと目撃が少なかっただけに、ペピーに過度の期待をかけるのには酷というものでしょう。現時点では「未知の大型魚類」の可能性を探るのが、もっとも現実的かつ夢のある見方ではないでしょうか?
そもそもアメリカにおいてもほとんど無名と言っても過言ではないペピー、目撃が集中しているわけでもないのに、どうして今頃になって懸賞金がかけられたのでしょう?
これはいわゆる町興しの一環で、注目を集めることにより観光客を町に呼ぶためと思って間違いありません。
アメリカはもとより、日本にまでこの話が流れてきたことを考えると、ペピーの存在の有無にかかわらず、この町興しは大成功といえるでしょう。
(参考サイト)
KSTP.com
wcco.com
exciteニュース
<この記事のURL>
http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-638.html
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