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真・人食いナマズ - カンディル

■真・人食いナマズ - カンディル■
■Killer catfish (Vandellia cirrhosa)■


(ヴァンデリア亜科のカンディル)

~ 巨大ナマズと人食い伝説 ~

今までにいくつかの巨大ナマズを紹介してきました。

ヨーロッパ代表のヨーロッパオオナマズ (ウェルズ・キャットフィッシュ)、アジア代表のメコンオオナマズ、南米代表のピライーバ、かれらはその巨体ゆえ、人食いナマズとして語られることもあります。


(メコンオオナマズ)

そして、ついに人食いナマズが捕獲!といった衝撃的なニュースも時折届けられます。

ヨーロッパオオナマズには「殺し屋クノ」と呼ばれる伝説の人食いナマズがいますが、2003年、熱波による湖の水位低下により岸に打ち上げられて死んでいるのが見つかりました

これぞ人間を殺した人食いクノだ!と周囲は色めき立ちましたが、ヨーロッパオオナマズとしてはそれほど大きいとはいえないサイズ (1.5メートル) であり、ガセネタでした。

中国でも人食いナマズが捕まったとの報告がありました。巨大ナマズの腹を割くと、人体の一部も見つかったなどと報道されましたが、ナマズですらなく、ジンベエザメの子供でした。

このように、巨体かつ大口の巨大ナマズは、都市伝説にはもってこいの素材といえます。

しかし、真に恐ろしいナマズは、ウェルズのような巨大なものではなく、ナマズの中でもとっても小型なカンディルだといわれています。

~ カンディルとは? ~

さて、このカンディルと呼ばれるナマズですが、これはトリコミクテルス科セトプシス科の2つの科に属するナマズたちの総称で、かなり大雑把な呼び方です。

これらの科に属するナマズたちはすべて南米に棲息し、その中には、非常にどう猛でピラニアのように集団で襲いかかる種や、大型魚のエラなどに潜り込み血液を吸う寄生種などが存在します。

いずれの種もわりと小型で、体長は数センチから大型のものでも30センチほどしかありません。「人食い」と称されるには拍子抜けしてしまう大きさです。

一般的に「人食いナマズ」という言葉のイメージがしっくり来るのは、集団で襲うタイプで、そのどう猛な姿は「人食い」の名に恥じません。


(死魚に群がるどう猛なカンディル
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)

このタイプの仲間には学名に「カンディル (Hemicetopsis candiru)」の名を持つ、本家本元のカンディルも含まれ、いわゆる「人食いカンディル」の元祖です。

しかし、本家カンディルをさしおいてもっとも恐れられているのは、脊椎動物としては大変珍しい (唯一?) 寄生生活をおくるカンディルです。

~ 殺人ナマズ、寄生カンディル ~

本家カンディルたちを「人食いナマズ」というなら、寄生タイプのカンディルは「殺人ナマズ」と呼ぶのがふさわしいでしょう。

寄生性のカンディルたちは、一般的に思い描くナマズとはかけ離れた姿をしています。

体型はウナギのように細長くほぼ円筒形をしています。また、体が透き通っているものもあり、見ただけではナマズの仲間とは思わないでしょう。 ワームタイプのナマズです。


(えら蓋から侵入を試みるカンディル)

この寄生性カンディル、通常は魚のえら蓋から体内に入り込み、宿主 (寄生された魚) の血液を吸って生きています。

しかし、このナマズ、魚だけではなく、動物や人間の体内にまで侵入するといわれています。

しかもその侵入方法たるや、聞いただけでも激痛を感じる凄まじいものです。

~ カンディルの襲撃 ~

カンディルが棲息する川の中へ、水着も服も着用せずに入った場合、カンディルは人間の体内へと侵入を試みるといいます。

魚のようなえら蓋を持たない人間に寄生するにはどうするのでしょうか?

皮膚を食いちぎるのでしょうか?カンディルの歯は鋭く尖っていますが、仮に太ももなどに噛みつき、体内に侵入を試みようとした場合、いくらなんでも痛みで人間が気付きますから、手で払いのけるなど、体内への侵入を未然に防ぐことが出来そうです。

カンディルの侵入はもっとシンプルかつ、おそろしいものです。


(カンディルの人体寄生(侵入)再現動画
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)

肛門や尿道を通り体内へ侵入するというのです。アンモニア臭に反応して魚の体内に侵入するため、人間の尿にも反応するというわけです。

当然、カンディルの侵入は激痛が走りますが、気付いたときにはすでに手遅れだといいます。

激痛に気付いたとしても、カンディルのえら蓋まで侵入を許してしまうと、事実上、無傷での除去は不可能です。

というのも、カンディルのトゲ付きのえら蓋は返しの役割を果たすため、えら蓋を開くことによって逆流を妨げるからです。

カンディルの進行は一方通行であり、侵入したカンディルを除去する方法は手術しかないといわれています。

これらの話はおそらくかなり誇張されているものと思われます。

しかし、カンディル除去の際にショック死した人もいるといわれ、直接的ではないにしても「殺人カンディル」と呼ばれるのも頷けます。

~ 都市伝説 ~



寄生性のカンディルが尿道に侵入することから、かれらにまつわる都市伝説も存在します。

船上から放尿していると、その尿を伝ってカンディルが尿道に侵入するというのです。

とてもあり得そうになく、いわゆる都市伝説の域を出ない話ですが、それほどまでにカンディルは恐れられているとも解釈できます。

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