■実在したホビット族の骨が、今度はパラオで■
■Ancient bones of small humans discovered■
(左より、現代人、パラオの小型人類、フロレシエンシス
National Geographic より)
~ ホモ・フロレシエンシス ~
以前 (2004年)、現世人類 (ホモ・サピエンス) とは別の進化をたどった非常に小型の人類、ホモ・フロレシエンシス (ホモ・フローレシエンシス) の骨が見つかりました。
その発見された骨から、ホモ・フロレシエンシスの身長は1メートルから、大きくても1.5メートルほどしかなかったことが分かっています。
ホモ・フロレシエンシスの発見は、小柄な未知の獣人「オラン・ペンデク」の正体ではないか、といったことや、「ロード・オブ・ザ・リング」の「ホビット族」が実在していた、などといった話題で大いに騒がれました。
そして、またも小型の人類の骨が発見されました。
~ つい最近まで ~
今回骨が見つかったのは、前回ホモ・フロレシエンスの見つかったフローレス島から、1600キロ以上北に位置するパラオの岩だらけの島です。
頭蓋骨を含む、少なくとも25体以上骨が2つの洞窟に分かれて発見されました。
ホモ・フロレシエンシスの身長は1メートル (最大1.5メートル) ほどといわれていますが、今回発見された「小柄なパラオのヒト」は1.2メートルほど、平均すればフロレシエンシスよりも若干大柄だということです。
パラオのヒトは、フロレシエンシスと似た特徴を持つことから、同系統である可能性も秘めますが、フロレシエンシスの脳容積がチンパンジーと同程度というのに対し、パラオのヒトはもう少し大きいとのこと。
ホモ・フロレシエンシスは今から1万2000年ほど前まで棲息していたと考えられていますが、今回見つかった骨は驚くべきことに、わずか3000年前から1400年前ということです。(注:900~2800年前という説もあり)
仮に、1400年前、ということであれば、日本では飛鳥時代にあたり、それほど最近までホモ・サピエンスとは別系統で進化した「ヒト」と時代を共にしてきたことになります。
~ 獣人の正体か? ~
フロレシエンシスに加え、今回の発見がなされたことにより、現生人類と異なる系統で進化したヒトが、世界中に進出していた (いる) 証拠になるでしょうか?
突然UMAの話で申し訳ないですが、これはUMA好き、特に獣人 (霊長類に似た特徴を持つ未確認生物) 好きの人々にはたまらない説でしょう。
獣人と聞けば「イエティ (ヒマラヤの雪男)」や「ビッグフット」「ヨーウィ」などと大柄なものを想像してしまいがちですが、世界中には人類より小柄な獣人も多数報告されています。
マレーシアのオラン・ペンデクはもちろんのこと、スリランカのニッタエウォ (Nittaewo)やマダガスカルのカラノロ、アフリカのアゴグウェなど小柄な獣人もたくさん目撃されています。
こういった小柄な獣人の目撃が、実は人類とは別に進化した人々のものであったとすれば大変興味深いものです。
~ 反論 ~
とはいっても、みながみなフロレシエンシスを「現生人類とは別系統」と認めているわけではなく、今回のパラオのヒトに関しても同様です。
単に現生人類が矮小化 (わいしょうか) したものにすぎないとする説や遺伝的な疾患 (小頭症) とする説も根強く、これら発見された小柄なヒトの研究はまだ始まったばかりです。
また、フロレシエンシスと今回発見されたパラオのヒトの関係も分かりません。近縁かもしれませんし、まったく関係ないかもしれません。
片方が現世人類とは別系統、もう片方が現生人類の矮小化や遺伝的疾患、もしくは両方とも現生人類の矮小化や遺伝的疾患とも考えられます。
小柄な獣人の正体として、ホモ・フロレシエンシスやパラオのヒトに飛びつきたくなりますが、もう少し待った方がよさそうです。
(参考サイト)
● International Herald Tribune
● National Geographic
● Mail & Guadian Online
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