■生きた化石 ポリプテルス■
■Polypterus■
~ UMAの名前を持つ魚 ~
(ポリプテルスの動画
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
~ ナポレオンのエジプト遠征の副産物 ~
チョコQのフィギュアになったり、オンライン釣りゲームの釣魚に加えられたりして、なかなか知名度もアップしてきたと思われるポリプテルスを紹介します。
大きな鱗 (うろこ) はまるでガーパイクの一種のようであり、足のような鰭 (ひれ) はシーラカンスやハイギョ (特にオーストラリアハイギョ) のようです。
また、やや細長い体型は雷魚やナマズに似ていますし、アホロートル (ウーパールーパー) などの両生類さえ彷彿させます。
この不思議な魚がはじめてヨーロッパに知れ渡ったのは、ナポレオンのエジプト遠征がきっかけです。
ナポレオン・ボナパルトによる18世紀末のエジプト遠征に将校として同行した動物学者ジョフロワ・ド・サン=ティレール (Geoffroy Saint-Hilaire) こそ、このポリプテルスの発見者なのです。
~ ポリプテルス ~
ポリプテルスは10種以上が知られていますが、すべてアフリカの淡水 (と汽水域) に棲息しています。
指摘されなくてもついつい目がいってしまう奇妙な背びれをしていますが、ポリプテルスの特徴はこの背びれにあります。
ふつう目にする魚は、いくつかの鰭条 (きじょう - 背びれを支えるトゲのような骨) にまたがって膜を張り、ひとつもしくはふたつの大きな背びれを形成します。
一方、ポリプテルスの場合、膜は鰭条にまたがらず、鰭条ひとつにつき、ひとつの背びれを形成し、そのため小さな背びれがずらりと背中に並んでいます。
「ポリプテルス」というこの名 (学名) も、ずばり「たくさんのヒレ」という意味です。
また、ポリプテルスはシーラカンスやハイギョのような四肢のようなヒレを持っていますが、かれらのような肉鰭類 (にくきるい) ではなく、ふだん見慣れている魚たち、条鰭類 (じょうきるい) の仲間に分類されます。
ただし、肉鰭類と条鰭類の共通祖先からもっとも最初に分岐した条鰭類、つまりもっとも原始的な条鰭類のひとつと考えられており、生きた化石とも呼ばれています。ちなみに、分岐の古い順に並べると、ポリプテルス → チョウザメ → ガーパイク → アミア → 真骨類 といわれています。
~ ポリプテルスとモケーレ・ムベンベ ~
(モケーレ・ムベンベ)
ところで、アフリカではとても多くのUMA (未確認生物) が目撃されていますが、その中でももっとも有名なUMAのひとつに モケーレ・ムベンベ がいます。
モケーレ・ムベンベはコンゴのテレ湖付近で目撃される竜脚類タイプのUMAですが、ポリプテルスの中にそのモケーレ・ムベンベの名を冠した、ポリプテルス・モケレンベンベ (Polypterus mokelembembe) という種が存在します。
モケーレ・ムベンベとは、現地語で「川をせき止めるもの」という意味だといわれていますが、もちろんポリプテルス・モケレンベンベはそれほど大きな体をしているわけではなく、かといって竜脚類じみた特異な姿をしているというわけでもありません。
本家モケーレ・ムベンベの目撃多発地帯、コンゴ共和国にあるコンゴ川を主な棲息場所としていることにちなんで、この名が付けられたといいます。
UMAの名前が学名に付いている魚というのも、なかなか珍しいといえるでしょう。
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