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UMAファン 〜 未確認動物
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敵地で爆発 〜 自爆テロアリ

■敵地で爆発 〜 自爆テロアリ■
■Suicide Bombing Ant (Camponotus saundersi)■


(これはジバクアリじゃないです)

〜 勤勉で凶暴? 〜

イソップ童話「アリとキリギリス」を出すまでもなく、アリといえば「働き者」「勤勉」といった善良なイメージを持つ人が多いかと思います。

昆虫に善良だの極悪だのそんな概念は通用しませんが、あくまで一般的なイメージはそんな感じでしょう。が、それと同時に、アリはもっとも好戦的な生物です。

アリやハチの膜翅目 (まくしもく) の多くは女王アリや女王バチを頂点に大きな集団で生活を営む社会性を発達させたものが多いですが、この集団の強みを利用して狩りも行います。

つまりエサを探しに行くにしても縄張りを争うにしても集団での行動が目立ちます。

グンタイアリ (軍隊アリ) の仲間などは数十万という大群で昆虫をはじめとする無脊椎動物はもちろんのこと、ヘビやトカゲといった爬虫類から繋がれた家畜まで、彼らの進路にあるものはすべて殺されてしまうといいます。

果ては人間の赤ちゃんまでも殺されてしまう、などという都市伝説じみた噂まであります。グンタイアリの凶暴さはおそらくだいぶ誇張されているものと思われますが、そう思わせるだけの大群をなすことは確かです。


(グンタイアリ)

そんなアリたちと比べれば、カブトムシやクワガタムシが樹液をめぐる縄張り争いはかわいいものです。かれらは相手を放り投げることはあっても、命を奪うまではしません。

〜 アリ大爆発 〜

さて、アリとしては大型の種類のオオアリ属の仲間には、そんな中でも非常に奇妙かつ衝撃的な方法で巣を守ります。

そのアリはマレーシアに棲息しており学名は "Camponotus saundersi"、和名は分からないので「ジバクアリ」とでも呼んでおきます。UMAではありません。実在するアリです。

このアリは「自爆テロアリ」とか「歩く爆弾」などといった物騒な名前でしばしば呼ばれます。アリが爆発するのでしょうか?

ジバクアリの兵隊アリは自分の体長ほどもある巨大な大顎腺 (おおあごせん) を持っており、ここには粘着性の毒液がたっぷりと入っています。

この巨大な大顎腺こそ彼らの爆弾です。多くのアリが防衛手段として毒液を吐きかけたり、ハチと同様に毒針で刺したりしますがジバクアリは爆弾をそのようには使いません。

ジバクアリは敵に囲まれたり、押さえ込まれたりすると腹部の筋肉を収縮させることにより大顎腺を破裂、つまり爆発させて自分の周りを囲む敵兵に粘着性の毒液をまき散らします。

大顎腺を破裂させたジバクアリは絶命してしまいますが、自分の命と引き替えに多くの敵兵を道連れにします。まさにアリの世界の自爆テロといえるでしょう。

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