■ハイギョ ~ アフリカハイギョ■
■African lungfish■
(アフリカハイギョの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
~ 淡水のシーラカンス ~
肉鰭類 (にくきるい) という陸上の生物を思わせる四肢をもつ魚の仲間には、総鰭類 (そうきるい) の シーラカンス ともうひとつ肺魚類がいます。
四肢のようなヒレだけでなく、見るからに「生きた化石」の名にふさわしい独特の姿をしています。
ハイギョは大きく分けてアフリカハイギョ (プロトプテルス属)、ミナミアメリカハイギョ (レピドシレン属)、オーストラリアハイギョ (ネオケラドトゥス属) に分けられますが、同系から分かれたといわれるアフリカハイギョとミナミアメリカハイギョは姿も若干似ています。
(上から、アフリカハイギョ、ミナミアメリカハイギョ、オーストラリアハイギョ
"Aquagenesis (Richard Ellis 著)" より)
今回は、ハイギョの中でも特にユニークな姿、生態をもつ、アフリカハイギョを紹介します。
アフリカハイギョはその名の通りアフリカ大陸に棲息するハイギョの仲間で、棲息地域によっていくつかの亜種に分けられます。
アフリカハイギョのもっとも顕著な特徴はそのヒレで、オーストラリアハイギョがシーラカンスを彷彿させる四肢のようなヒレを持つのに対し、鞭 (むち) のように伸びた細長いヒレを持ちます。
泥の上を鞭状のヒレではい回る姿はあまりに印象的で、知らない人が見たらUMA (未確認動物) と思っても不思議ではありません。
~ ノトブランキウス ~
ナイルパーチ の激増で問題になっているビクトリア湖などにも棲息する種もいるようですが、特に興味を引くのは雨季と乾季のある地域に棲息するアフリカハイギョです。
肺呼吸するといえど、体が乾燥してしまっては終わりで、ハイギョは水がなければ生きていけません。
アフリカに棲息するノトブランキウス (アフリカメダカ) の仲間は、雨期にのみ現れる小川に棲息します。
水があれば1年程度の寿命があるようですが、小川が流れているのは雨期のわずかに4ヶ月程度しかないため、孵化、交尾、そして産卵は、わずか4ヶ月という短い間に済ませます。
乾期が訪れ小川の水がなくなってしまうとノトブランキウスの成魚たちは死に絶えますが、水がなくなったその土地の地中にはノトブランキウスの卵が固い殻に守られ乾期を耐えることができます。
そして次の年の雨期が訪れるとともに、ノトブランキウスの赤ちゃんは一斉に孵化し、4ヶ月の短い一生をスタートさせるというわけです。
アフリカハイギョの体長は1メートル以上もあり、最大では2メートルを超える場合もあるといいます。
どう考えてもアフリカメダカのように短命とは思えません。寿命もかなり長いことが推測されます。
乾期の存在すす土地に棲息するアフリカハイギョたちはどうするのでしょう?
(オーストラリアハイギョ
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
~ 繭に入って耐える! ~
川に水がなくなり、水が干しあがってくると、アフリカハイギョたちは泥に穴を掘り地下へと避難します。
とはいってもノトブランキウスのように卵の殻に守られるわけではありませんし、あの大きな体を乾燥から守るのはおそろしく大変そうです。それに食事の問題もあります。
土に潜ったアフリカハイギョは繭 (まゆ) を作り、体をすっぽりとその中に収めます。頭部と尾が上に来るように体をUの字に折りたたみます。
この状態になると代謝が極端に落ち、必要とする酸素は通常の1/10にまで落ち、つまりは休眠状態に入ります。
この繭を作って休眠する能力が、アフリカハイギョの乾期に耐えうる秘密です。
雨期の訪れとともに水位が上がると、アフリカハイギョは休眠状態から解放されます。
休眠から通常の状態に戻るまでは瞬く間だといいます。というのも、肺呼吸しかできないアフリカハイギョは水面に上がって呼吸をしないと溺れ死んでしまうからです。
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TVで最後の繭作る奴のことやってました~
アフリカの民家(日干し煉瓦)で大雨の日に
寝てたらなぜか布団に肺魚がいたそうです
どうやら日干し煉瓦の中にその繭がはいってたらしく
雨でそれが復活したらしいです。
保存食に使ってたとかいないとか~
もう全然と言っていいぐらいテレビみないので、さっぱりそういうの知らないんですよねぇ
日干し煉瓦の中からハイギョが出てきたら、そりゃびっくりしますねー
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最近熱帯魚屋さんまわりをして驚いたのですが、ブラックゴーストと次いで憧れてた南米肺魚レピドシレンが幼魚で3千円なんですねぇ(◎-◎;)!!昔は何10万もしていたのに驚きましたよ!!
そぉいえば最近ホームセンターで両生類みたいな肺魚を初めて見ました!!調べてはっきりしたものの名前を忘れました^^;エラの辺りがアホロートルとかみたいになってる子ですゞ・・)ゞ思わず電話で写真をたくさん撮りましたがやはり肺魚は魅力がいっぱいですねぇ
以前「石炭ガエル」の項目の時に、中国にある「石の中の魚」の伝説は、繭から甦った肺魚が元になったのではないかという憶測を書いたのですが(普通は石の中から見つかる魚の化石が元になっているとされています)、そのようなエピソードを伺うと、意外に自説のようなこともありうるかもなどと思ってしまいます。
それにしても肺魚はなかなか魅力的な生き物だと思います。なんとなく姿とか皮膚の様子からドジョウを連想してしまうのですが、よく考えたらドジョウも鰓による呼吸だけでなく、空気を口から吸って呼吸するという行動を取ることがあるみたいなので、あと数万年も立てば肺魚みたいな生物に進化するかもしれないなどと妄想してしまいます。
たまたまミミックオクトパスのとき見たことがありましたよー 情報どうもです。
ぼくは魚系を買うのが下手なので、かわいそうなので飼わないことにしていますが、けっこー好きなのがアロワナで、飼ってみたいなーとは思っているんですよ。でも高いし、死んじゃったらかわいそうだから現時点では飼う予定はありませんけどね。
むかーし、アフリカハイギョを見たとき、なんだこれはっ!ってかなりびっくりしたのを覚えています。一番迫力があるのはやっぱオーストラリアハイギョだと思いますが、ヒレがムチのようなアフリカハイギョは奇妙さではナンバー1ですよね。
えらのあたりがアホロートルっぽいやつって、ミナミアメリカハイギョの赤ちゃんですかね?ミナミアメリカハイギョってハラビレもアホロートルのえらみたいですよね。