ファングド・バード ~ 牙鳥

2007年11月14日07:06  UMA…ハ行 写真あり

■ファングド・バード ~ 牙鳥■
■Puerto Rican Fanged bird (Serpent-bird of Gurabo)■

~ チュパカブラとの意外な関係 ~


(牙を取ったらあの鳥では?)

~ 毒蛇の牙を持つ鳥 ~

現在知られている鳥類の中で毒を持っているのは、ニューギニアに棲息する ピトフーイ (ズグロモリモズ etc) の仲間 (の一部) のみです。

UMAの世界まで範囲を広めると、ひょっとすると毒を持っているかもしれないという鳥がもう一種います。プエルトリコの毒蛇に似た牙を持つ鳥、特に名前もないようなので、ファングド・バード、もしくはサーペント・バードと呼んでおきましょう。

ファングド・バードは目撃されただけではなく、捕獲されて写真にも撮られています。

~ 捕獲のいきさつ ~

1989年4月、夜釣りをしていたホルヘ・J. マーティン (Jorge J. Martin) と友人、オルティ・ヘルナンデス (Ortiz Hernandez) は、けたたましい鳴き声を耳にしました。

鳴き声のする方に明かりを向けると、そこには今まで見たこともないような生物が木の枝に止まっていました。それは明らかに鳥のようでしたが、その目は赤くランランと輝き、そして頭部はまるでヘビのようでした。

ホルヘたちは持っていたランタンの明かりを消すとその鳥は身動きがとれなくなり、とまっていた枝から転落してしまいました。

思いがけない状況に、かれらはその奇妙な鳥を捕獲するのに成功したというのです。

~ ファングド・バードとは ~

素手で野鳥を捕まえるなんてあまり聞かない話ですが、UMAが捕獲されることは滅多にないことですから、とりあえずかれらを賞賛しましょう。

ホルヘと共にファングド・バードを捕らえたオルティの義理の兄弟、マリアは、この鳥についてこう語っています。

「大きさは鳩か小さな雌鳥ぐらいで、まだ子供のようだったわ。頭には毛がなくて、むしろヒキガエルの皮膚といった感じ、ヘビのようにザラザラした感じともいえるわね。

口の中には2本の牙があって、足はニワトリみたいだったわ。まるで犬みたいに唸ってとても気味悪い声だったの」


さらに、ホルヘによれば、ある動物学者がファングド・バードを売ってくれるよう、懇願してきたといいます。

提示された金額は$1500 (≒18万円) だったそうで、新種の珍しい鳥にしては微妙な値段に感じますが、プエルトリコということを考えれば、かなり高い値段提示と思われます。

動物学者はファングド・バードを念入りに見たあと、この鳥はヨタカに似ているけど、かれらとはまた別な鳥だね、とコメントしたといいます。

これにて動物学者のお墨付きということになりますが、、、

~ 疑惑 ~

さて、このファングド・バード、1989年に捕獲されたのですから、もう20年近く経っていますし、牙のある鳥としてもっと有名になっていてもいいはずです。

しかし、鳥類図鑑などに加えられることもなく、鳥類の研究者たちが血眼 (ちまなこ) になって研究しているという話も聞きません。

まず気になるのは、ホルヘとその友人オルティ、そしてオルティの義理の兄弟マリアの三人のみが直接この鳥と関わっていることです。

友人・親戚関係にあるこの三人しか詳細なコメントを残していないというのはちょっと不自然です。

動物学者からのコメントもありますが、それが誰であるのか特定できず、ホルヘの話にのみ登場する人物です。この人は実在するのでしょうか?

~ フェイクか ~


(ヘスペロルニス)

現在、牙どころか歯のある鳥さえ存在しません。恐竜たちと共に絶滅した、巨大なペンギンのような姿をした海鳥、ヘスペロルニスは「歯のある鳥」として知られていますが、かれらにしてもクチバシに小さな歯が並んでいるだけです。

さて、ファングド・バードを見てみましょう。からだに見合わない大きな牙が二本、上あごからにょっきりと生えています。特にコメントされていないことから、牙以外の歯はないようです。

ファングド・バードの牙はかみ合わせ上、外側に向かって大きく湾曲し、さらに喉元のほうに傾いています。両方の牙がそっぽを向いているといえます。

口を開いても牙が喉元のほうに倒れたままですから、牙の先端を獲物に刺しこむには上下のアゴを180度近く開かなければなりません。開いたとしても牙が外に向いているのでうまく刺さるんでしょうか。

さらにいえば牙が長いだけでなく、かなりの太さですので、とんでもなくアゴの力が強くないと刺さるとは思えません。

牙を見た限り、あまり有効な武器としては使えないような感じです。

~ 偽装発覚 ~

このファングド・バード、研究される以前にメン・イン・ブラック (風の人たち) に持ち去られたとか、遺伝子操作の賜物だとか、UMA特有のおかしな噂があります。

牙の生えた鳥を、政府の機密機関やUFO機関が興味を示すのか一向に理解できませんが、実はこの手の話は創作されたものだったようです。

地元警察がホルヘ宅を捜査したところ、鳥はそこに保管されていました。通常のヨタカの口内に牙をくっつけ、おそらく頭部の羽毛をカットしただけの至極簡単なものだったようです。

ホルヘはプエルトリコで有名なUFO研究家であり、この鳥を使って一種の興行師のようなことをしていたようです。

~ チョタカブラスからチュパカブラへ ~


(チョタカブラス [ヨタカ] の動画
ヨタカは口を大きく開くことが出来るのがよく分かります
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)

意外なことにファングド・バードの話はこれで終わりではありません。プエルトリコ発のもっとも有名なUMA、チュパカブラ との共通点があるのです。

ホルヘはヨタカの一種に細工を施し、ファングド・バードをつくりあげましたが、このヨタカ、スペイン語で「チョタカブラス」と呼ばれるオオヨタカの一種です。

チョタカブラスのスペル (chotacabras) を見れば一目瞭然、チュパカブラ (chupacabra) と発音もスペルもそっくりです。

チュパカブラはスペイン語で「ヤギの血を吸うもの」という意ですが、そのことから英語で "goat sucker (ヤギを吸うもの)" と表現されることがあります。

一方、通常ヨタカは英語で、"nightjar" ですが、チュパカブラと同様、"goatsucker" とも呼ばれます。これはヨタカが「ヤギの乳を吸う」という迷信に由来するものです。

名前だけではありません。ファングド・バードとチュパカブラは、一見すると、一方は鳥、一方は二足歩行する獣であり姿は大きく異なるように感じます。

しかし、口からはみ出すほどの大きな牙をつけたその姿は、ヨタカが夜行性ということもあり、人々が寝静まった真夜中に家畜を襲う、といったことを想起させるかもしれません。

一説によれば、このチョタカブラス (オオヨタカ) に牙をつけたファングド・バードが原型となり、その後間もなく (1990年代) チュパカブラ伝説が誕生したともいわれています。

(参考サイト)
Marcianitos Verdes
forgetomori

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