■ホモ・フロレシエンシス■
■Homo floresiensis■
~ 世界最小人類 ~
(LB1と呼ばれるホモ・フロレシエンシスの頭骨)
~ オラン・ペンデク ~
アメリカの ビッグフット やヒマラヤの イエティ (雪男) をはじめ、世界各国でいわゆる "獣人" と呼ばれるUMAの目撃情報があります。
概ね現生人類 (ホモ・サピエンス) よりも大柄に報告される傾向にありますが、現生人類とほとんど背丈の変わらないものやまれに小柄なものも報告される場合があります。
インドネシアの西スマトラ島で目撃される獣人、オラン・ペンデク はそんな数少ない小柄な獣人のひとつです。
(オラン・ペンデク)
目撃証言によれば、背丈は1メートルに満たないというものから、大きくてもせいぜい1.5メートルほどと獣人としては小柄で、オラン・ペンデクという言葉の意味も「(森に棲む) 小さい人」です。
既知のサルを見誤ったものであるとか、先住民族クブ族、ペナン族に対する蔑称 (べっしょう) であるとの見解が有力ですが、ここにきて新種のホモ属 (ヒト属) の生存説も可能性は極めて低いながら考えられるようになりました。
そのホモ属とはホモ・フロレシエンシス (ホモ・フローレシエンシス) です。
~ 実在したホビット族 ホモ・フロレシエンシス ~
(フローレス島)
ホモ・フロレシエンシスとは「フローレス島の固有の人類」という意味で、骨が発見されたフローレス島 (Flores islands) に由来します。ホモ・サピエンスとは直接的なつながりはなく、ネアンデルタール人同様、別系統で進化したホモ属です。
フローレス島はコモド・ドラゴン (コモドオオトカゲ) で有名なインドネシアのコモド島のすぐとなりにある島で、オラン・ペンデクの目撃されるスマトラ島とも地理的に比較的近い位置関係にあります。
ホモ・フロレシエンシスの骨は、このフローレス島にある、幅30メートル、高さ25メートル、奥行き40メートルのリャン・ブア洞窟 (Lian Bua Cave) で発見されました。あまり奥行きのない洞窟に感じるかもしれませんが、コウモリが棲むわけではなく、人間が棲むので丁度いいわけです。
(リャン・ブア洞窟 入り口)
(リャン・ブア洞窟 内部)
ホモ・フロレシエンシスの目を見張る特徴はその背丈で、わずかに1メートル足らずしかありません。
この体の小ささが、「ロード・オブ・ザ・リング (指輪物語)」の主人公、フロドたちで有名なホビット族にたとえられ、海外ではホモ・フロレシエンシスのことを「ホビッツ (Hobbits)」と呼ばれたりします。
~ 小柄といえども人類 ~
背丈も脳容量もチンパンジー程度というものの、チンパンジーよりも遙かに知能が高かった可能性が示唆されています。
ジャワ島とフローレス島は陸続きになったことがないため、泳ぎ切ったのでなければ、筏 (いかだ) など、なんらかの道具を駆使して渡ってきた可能性が考えられます。
流木などに捕まって流れ着いた可能性もありますが、種を保存できるほどの集団が偶発的に流れ着く可能性は低いように思われます。
(フロレシエンシスと他のホモ属との頭骨比較)
もっとも、体が小さくなったのはフローレス島に到着してからであり (注:島嶼性矮小化 [とうしょせいわいしょうか])、その後、再度他の島に渡った形跡が (現時点では) 見つかっていないことから、海を渡れたのは偶然だったのかもしれません。
また、ホモ・フロレシエンシスと直接的な因果関係を証明するものはありませんが、フローレス島には狩猟した形跡、火を使った形跡、多くの石器などが見つかっており、これらがフロレシエンシスのものであれば、非常に知能が高かったことになるでしょう。
わずか1万4000年~1万2000年前という、つい最近まで棲息していたことが分かっており、恐竜等の古生物生存説が当たり前のようにささやかれるUMAの世界では「オラン・ペンデク=ホモ・フロレシエンシス」説は格段に信憑性が高いといえます (あくまで「UMAの世界で」です)。
(ホモ・フロレシエンシス頭骨)
1万2000年前といえば、人類にもっとも近いと言われるホモ属、ネアンデルタール人でさえすでに絶滅していた時代です。
そんな最近までフローレス島というとても小さな島で、「ホビット」のような小柄な人類が、現生人類とは別に異なる文化を築いていたと聞くと不思議な気持ちになります。
※注:島嶼性矮小化 (島嶼化)
島に棲息するウサギより大きな動物は小型化し、それより小さな動物は大型化するという説。
(参考文献) 「われら以外の人類」(内村直之 著)
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学者によっては特殊な病気にかかったホモサピエンスに過ぎないとする人もいるようですが、UMAファンとしては亜人類説を支持したいと思います。
番組では、島民の「祖父母などが小さい人を目撃した」などという証言もあり、少なくとも最近まではそういう伝承が生きていたことをうかがわせていました。
ホモ属系、獣人系の記事は人気がないのであまり書いてなかったんですが、フロレシエンシスなら面白いかな?と思って書いてみました。
みなさんが興味あるなら獣人系の記事もうちょっと書きたいけど、たぶんこの記事も人気ないんだろうなー
連作が有るらしいですね。一度読んでみたい・・・
我々と異なる人類の亜流が未だどこかに
という仮定には強く惹きつけられます。
他の絶滅種に比べ環境の変化への適応
力は高かったであろう事を考えると一笑に
付し難いというのもその理由でしょう。
しかし実際存在したとしたら、観察や干渉
は難しいものになるんでしょうね。
同じヒトのインディオにさえ、絶滅寸前の
部族がいる事を考えると夢の瞬間の訪れを
彼らのために恐れざるを得ません。
ホモ・フロレシエンシス、まぁ、絶滅していなかった、なんて話はさすがに夢物語かもしれませんが、長い地球の歴史から考えると、ほんのわずか前に絶滅しただけですし、そう考えるとどこかジャングルの奥地で末裔が存在しているかも、って考えると楽しいですよね。
矮小な民族の話を思い出しました。
この村(中国政府は場所を明らかに
していない)の人の平均身長は有意に
低いそうです。
一説には古代にチベットに墜落した
UFOに乗っていた宇宙人(Dropa)の子孫
だとか。
矮小ドロッパなんて聞いたこともありませんでしたよ~ 宇宙人の正体説はどうか分かりませんが、今度調べてみまーす