■人間に寄生する ヒトヒフバエ■
■Human botfly (Dermatobia hominis)■
(背中からヒトヒフバエの幼虫摘出動画 グロ注意
この画像は摘出したヒトヒフバエの幼虫
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
~ 人体寄生蝿 ~
今回はヒトヒフバエです。テレビとかにもときたま出ているのでご存じかと思います。
正直、ちょっとというか、すんごく気持ち悪いのですが、このハエの姿が気持ち悪いというわけではありません。別に気持ちよくもないですが。
学名 (Dermatobia hominis) も英名 (Human bot fly) も、そして和名も示すとおり、このハエは人間に寄生するハエです。
ヒトヒフバエは中南米の熱帯地域に生息するハエの仲間で、感染するのは成体のハエではなく、幼虫、つまりウジのほうです。
大人になったハエは、通常見慣れている「ふつうのハエ」ほど人間を煩わせることもなく、森林に生活拠点を置きます。
~ 寄生の方法 ~
さて、ヒトヒフバエの幼虫は人間の皮下に潜り込むわけですが、どうやって潜り込むのでしょう。
人体に潜り込む方法は、カイチュウなどのように食物を通すのがスマートな方法ですが、ヒトヒフバエは内臓に寄生するわけではありませんのでこの方法は使えません。
皮下に潜り込んで肉を食べるわけですから、皮膚に穴を開けるのがベストです。皮膚に穴を開け、そこから親バエが卵を産み付ける、もしくは人体の傷を見つけそこに産み付ける、ここら辺がベストな方法に感じます。
ところが最初に書いたとおり、ヒトヒフバエの成体、つまりハエの状態ではそれほど人の目に触れないといいます。つまり、人間の傷を探している風でもないということになります。
産卵の時期だけ人間の周りをうろちょろし、牙で皮膚を傷つけたり、卵管を直接皮膚に差し込んだりする方法が考えられますが、このハエ、人体に傷を付ける器官を持っていません。
ではどうやって子供たちを人間の皮下に潜り込ませるのでしょう?
~ 賢い寄生方法 ~
ヒトヒフバエは自ら人間に近づくことなく子供たちを人体内に送り込みます。
ヒトヒフバエが利用するのは、メスのカ (蚊) やサシバエなど、人類を吸血する他の昆虫たちです。ヒトヒフバエのメスは、カやサシバエを見つけると捕まえて体の表面に卵を貼り付けるように産み付けます。
卵をくっつけられたそれらの昆虫たちが人間の血を吸いに近づくとヒトヒフバエの幼虫は卵から孵化し、カやサシバエが開けてくれた穴からまんまと人間の体内に侵入するというわけです。
こういった方法で寄生する昆虫は多いですが、人間に寄生するのがちと厄介です。
~ つまみ出せるか ~
(こちらもヒトヒフバエ摘出動画 グロ注意
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
さて、見事にウジに寄生されてしまった宿主、人間ですが、これがまたなかなか気付きません。
ウジが侵入した箇所がすぐ化膿して腫れてくれれば気付くものの、実際、皮膚がコブ状に腫れるまでに最低でも1ヶ月以上かかります。
勇気のある人ならば、患部を自ら切開し、ウジの除去を敢行したくなる衝動に駆られるかもしれませんが、この勇気は裏目に出る可能性が大であり推奨されておりません。
というのも、ちっこいウジですから、切開中にウジもろとも切り刻んでしまったり、つまみ上げるときに潰してしまったりする可能性が非常に高く、その場合、ウジの体液が血液に混入し、運が悪いと敗血症を起こしかねないといわれているからです。
敗血症はご存じの通り、恐ろしい病気で死亡する可能性もあります。ウジの除去程度で死ぬのは誰しも勘弁でしょう。
~ おびき寄せてみる ~
さて、困りました。どうしましょう。
患部に生肉だのベーコンだのをくっつけておき、内部のウジをおびき寄せる作戦というのがあるようです。
いかにももっともらしい作戦に感じますが、生きている人間の肉、つまりこれ以上ないほど新鮮な肉を食って豪勢な生活を送っているウジが、果たして死肉におびきよせられるものでしょうか。
一番良い方法は以下の方法だそうです。
皮膚表面に近いところにウジがのんびりと暮らし、ときおり皮膚がグニョグニョと動く光景を目にして平静でいられる人はかなり少ないかと思われます。
しかし、希に激痛に見舞われるともいわれるものの、たいていの場合ちょっとうずく程度であり、その見た目とは裏腹にこのウジの寄生はそれほど深刻ではないといいます。
このウジは人体内で十分育つと、サナギになる前に体内から勝手に出て行ってくれます。通常であれば、目立った体調不良も見受けられないことでしょう。
というわけで、ちょっと変わったペットを飼っている、ぐらいのおおらかな気持ちで、そのままほったらかして我慢するのがベストといわれています。
ふつうに無理ですが。病院に行きましょう。
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これはエグイです><。
虫が体内に寄生してるって言うときついけど~
ちょっと大きめなニキビができたと思えばいいのかな?
知らないで寄生されてたら自分なら絶対潰していますね。。;
YouTubeの画像をすんごくちっちゃく表示させて確認して、アップしました。いやー、こいつはかなり厳しい生き物です。かれらに罪はないですが。
ちなみに、潰してもふつうは問題ないっぽいみたいですけど、最悪、敗血症になる、みたいな感じだと思います。
ハエといえば、『モンゴルには人の眼球に向かって卵を噴射して産み付けるハエがいる』って知り合いからきいたのですが、ほんとでしょうか…!?
でもヒトヒフバエも負けず劣らずエグいですねι個人的にはカタツムリのアレが一番ですが… このサイトをみて初めて知る事ばかり、これからも楽しく拝見させていただきます☆
うーん、それかどうかはっきりしないですが、
>モンゴルには人の眼球に向かって卵を噴射して
それっぽいやつを、チラリと見て、おえーっと思って見られなかったヤツがあります(笑)
こんなブログしていながら、グロいのは超苦手で、需要があるから仕方なく書いているだけ(←偉いでしょ)なので、そいつの正体ははっきりしておりません。
また是非遊びに来てくださ~い
タダで寄生した上に貸主の肉を食うとは
厚かましいにも程がありますね(そういう問題?)
さなぎになる前に体内から出て行くって・・・どうやって?
やっぱり食い破って出てくるのかな・・・。
(((( ;゚Д゚)))痛そう・・・。
気持ち悪いです。あんなのがぐにょぐにょと体の中で動いていると思うとゾッとします。なんでわざわざ人間に寄生するんだ!おのれヒトヒフバエめ…
ところで、傷の治療方法で傷の腐敗したを蛆に食わせたら綺麗に傷が治るなんて事があるらしいですが、この蛆さんも人がうまい事利用する事は出来ませんか。利用出来たら出来たで今度は乱獲→レッドリストは嫌ですが。
蛆療法はちゃんと医療用の蛆を使っているそうで、ゴミ箱やらのをそのまま傷口にやるのはヤバそうです。((((((((^_^;)
とはいえ、これは気持ち的に耐えられないですねー
ウシバエも記事にする予定ですが、グロ系は少し期間をおいてのアップになりますので、しばらく先の予定です。
あと医療用のスポイトで吸い上げちゃうとかいう方法もあるみたいです。
でもまー寄生虫はどの生物にもとりつきますからね。人間は手を使えるので、けっこう寄生が難しいと思うんですが、よくまぁ絶滅せずにがんばってますよね。
あーそうですね、ウジに殺菌をしてもらう治療法がありますよね。あれは見た目的にはかなりキツイですが、背に腹は代えられない状況、戦時中とかはかなり効果があるそうですね。
ウジ治療わ凍傷とかで壊死した細胞をウジに食べさせるってので~(ほっとくと腐っちゃうから)
治療で使われるウジの場合壊死した細胞以外わ食べないのに対してヒフバエわ生体を傷つけて成長するので治療にわ使えないと自分わ思います。。
壊死した細胞に頭突っ込んで口から酵素?を出して溶かしてすする・・・
ウジ治療わ古くからあるらしく
映画グラディエーターでもその場面が出てきてるんですよ
壊死した細胞に頭突っ込んで口から酵素?を出して溶かしてすする・・・
正直きついです^^;
長々としつれい。。;
虫がいて、やはり人間に寄生し、人体から
出て行くときに激痛を伴うそうですが、
このハエはそれよりはましそうですね。
サボテンです。
…いやあぁぁぁぁ!!
無理無理無理ぃ!!
まじですか!?
映画とかどっきりとか合成とかじゃないんですか!?
ヤバい…精神的ブラクラですよ…
体に害がないなら最後まで観察したいですね。
あの残飯によってくるようなイエバエ系の種類ですかね、役に立つのは。
グラディエーター、見たけどちゃんと見てないので(←なんだよそれ)、その場面は知りません。かなり苦手なシーンですナー
ギニアワーム、知らなかったので調べてみました。メジナ虫っていうんですね。ヒトヒフバエよりかなりたちが悪いですねー 今度記事にしよっーーっと。
情報どうもですっ!
うーーーっすごいですねー(笑)
無理っす、僕にはできません。虫は嫌いじゃないですが、体の中に飼うのはちょっと厳しすぎます、、、
幼虫が意外と大きくて…おわーああああああいやー
はい、でっかいですよね、形もマヨネーズの容器みたいでボリュームあるし。あんなんと寝食共にしたくないです。
このハエを見ると少年期に見た映画を思い出します。
南米で起きた航空機墜落から奇跡的に生還した少女の実話再現物で、指輪を使い蛆を自ら抉り取るシーンがありました。
タイトルを覚えていれば良かったのですがなにぶん昔の事で(苦笑)
それではまた。
ドキュメント系みたいなので、グロいシーンを強調するつもりはないのでしょうが、おそらくそのシーンが出てきたら目を閉じることでしょう(←弱虫)
早速ですが
とももさんのおっしゃってるのって〔フェノミナン〕(うろ覚え)って映画だった気が…
間違ってたらすいません
またちょこちょこ寄らせてもらいます。
長文失礼しました。
フェノミナンでしたかー もう忘れちゃったのでまた見てみようかなー ジェニファー・コネリーのやつですよね?
また遊びにきてくださーい
タイトル忘れましたが、蛆虫のくだりは結構グロくて、マトモに見れませんでした(>_<。)
フェノミナンじゃないです。失礼しました。
映画のタイトルがわかったのでご報告を。
「奇跡の詩」(1974・伊)だそうです。
販売用ソフトにはなってないようです。
いい映画(正しい意味で)だったのに
残念です。
それではまた。
とももさんときーこさんのやりとりが、ちとうけました(笑)
「奇跡の詩」とはタイトルからしてずいぶんと名作そうな響きですね、「確実に」未見です。確かにレンタルにもないようです。
そんなことしなくていいから!(良心)
ジャイアントビネガロンもヒトヒフバエに感染されてたな
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