■Andean Wolf■

(アンデスオオカミ)
~ 未確認動物 ~
本来、UMA (未確認動物) とは、あくまで見つかっていない動物の話であり、オカルトテイストなものを含みません。一般的に同列で語られることが多い、超常現象、心霊現象、UFOや宇宙人などとは異なるカテゴリーに属し、実際は地味なものです。
ボルネオで発見された新種の肉食動物 や深海の ミズヒキイカ などはビデオに収められていますが、現時点 (2007年9月現在) では捕獲されておらず、これこそ本当のUMAといえます。
日本語の「未確認動物」という語感は、「新種の動物 (生物)」のみを指しているように感じますが、未確認動物に対応する海外の言葉 "cryptid" の原意は、「隠されたもの (動物)」であり、すでに絶滅した考えられている動物が目撃された場合も含みます。
UMAの代表といえるネッシーが首長竜、モケーレ・ムベンベが竜脚類、ビッグフットが化石人類等の生き残りといわれていることから、古生物もUMAに含まれていることが分かるかと思います。
古生物の生き残りとは敷居が高いですが、絶滅したと思われていた生物が目撃されたりすれば、やはりそれはUMAです。
アンデスオオカミは、まさにそういったUMAのひとつといえますが、決定的に異なるのは、「誰もアンデスオオカミを知らない」という点です。

(ハイイロオオカミ [タイリクオオカミ]のスライドショー
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
~ 日本の狼 ~
かつて日本にもオオカミが棲息していました。 日本のオオカミの歴史は、迫害の歴史と言っても過言ではないでしょう。
北海道に棲息していたエゾオオカミは、もともと個体数がそれほど多くなかった上、家畜を襲うということから国が懸賞金付きで駆除を奨励したことから絶滅してしまいました (1896年?)。
また、ニホンオオカミの絶滅に虐殺はあまり関係ないとの説もありますが、狂犬病をおそれ、こちらもエゾオオカミ同様、懸賞金付きでニホンオオカミの駆除が奨励されており、個体数を一気に減らす結果を招きました。狂犬病の流行後も虐殺は続いており、ジステンバーの蔓延と重なりあえなく絶滅したと考えられます。
1905年に絶滅したと考えられているニホンオオカミですが、現在に至るまで、時折目撃したとの情報が寄せられることがあります。現在、ニホンオオカミは日本のUMAのひとつになっているというわけです。
~ 誰も知らないアンデスオオカミ ~
前置きが長くなりましたが、アンデスオオカミを見ていきましょう。
アンデスオオカミは、毛皮 (生皮) と頭骨のみが知られるオオカミで、話の発端はドイツ人の動物商、ローレンツ・ハーゲンベック (Lorenz Hagenbeck) がアルゼンチンのブエノスアイレスで1枚の謎の毛皮を手に入れたことから始まりです。
この謎の毛皮を売っていた毛皮商人によれば、これはチリのアンデスに棲息するオオカミのものだというのです。
同じくドイツ人のインゴ・クルムビーゲル (Ingo Krumbiegel) 博士は、この謎の毛皮を鑑定し、タテガミオオカミもしくは野犬の雑種ではないか、と当初考えていました。

(タテガミオオカミの動画
※ 画像をクリックするとYouTubeに飛びます)
しかし、アンデス産の謎の (犬科の) 頭骨をコレクションから発見したことにより、この「ハーゲンベックの謎の毛皮」と「アンデス産の謎の頭骨」を結びつけました。
頭骨はオオカミのものとしては非常に大きく、30センチ以上もあったといいます。タテガミオオカミは南米に棲息するオオカミですが、体長は1メートルを超す程度であり、とても頭骨だけで30センチはありません。
このことから、クルムビーゲル博士は、新種のオオカミの存在を確信し、アンデスオオカミ (学名: Dasycyon hagenbecki) と命名し発表しました。
毛皮を手に入れたローレンツ・ハーゲンベックの名を冠してハーゲンベック・ウルフ (ハーゲンベックオオカミ) とも呼ばれます。
ただし、その姿を見た人はいません。毛皮と頭骨 (その関連性を裏付けるものはありませんが) のみが存在する謎のオオカミです。
~ その正体は ~
アンデスオオカミと命名された後も、このオオカミを目にした人は現れませんでした。ハーゲンベックが毛皮商人から手に入れたときにはすでに絶滅寸前、もしくは絶滅していたとも考えられます。
しかし、1960年、アンデスオオカミの毛皮はおそらくシェパードのものである、との新たな見解が示されました。近年進歩の著しいDNA鑑定によっても毛皮はシェパードのものである、との結論が出たともいいます。
頭骨を調べればもっとなにかが分かる可能性があったのですが、世界大戦の喧噪のさなか、その頭骨は永遠に失われてしまったといいます。
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しかしこのサイトは素晴らしいですね。毎日寄らしてもらいますが実に楽しい。川崎さんのサイトに比肩しますね。
いつも遊びに来てくれているとのこと、どうもありがとうございます。
そうですね、UMAの規定はいちおう「存在が確認されているものの学術的に認められていない~」みたいなのがありますよね。
カンガルーなど、オーストラリア以外で発見されれば、もちろんUMAですし。
川崎さんのブログは僕もファンです。あのイラストのうまさといったら絶品ですよね。
いつも楽しみに拝見させて頂いてます
先日、YouTubeで『ネッシーのジャンプ』なるものを見ました
これについては、どのようにお考えでしょうか??
やはり限りなく怪しい(作り物的な)ものなのでしょうか??
はは、あの動画ですね。画質も悪いですし、一瞬だけですからフェイクと決めつけることは出来ませんが、四肢 (ヒレ) や首がだらりとして、あまり生物という感じを受けません。
おそらくジョークビデオではないでしょうかね。とはいえ、なんの証拠もありませんし、人それぞれの感想があると思います。
同じニンゲンとして情けなス(・ω・`)
同じニンゲンとして情けなス(・ω・`)
この辺では、昔 、羊が夜に襲われる事件があると、シ-プキラ-と呼んだそうです、大体は野犬の仕業だったそうですが、なかなか犯人が捕まらないと、狼みたいな巨大犬が...とか、怪物が....とか農夫達は噂したそうです。
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何の頭骨だったかが気になりますね
恐竜もそうだけど骨だけでどんな形か想像できるってすごいですよねー
前に何かで読んだけど恐竜の色はあくまでも想像だって
じつはティラノザウルスは蛍光ピンクだった!・・・りしたら面白いのにねー(あるあけないって)
日本狼の絶滅。なんかこの話を聞くと腹立たしくなります。たしかに狼に襲われるのは怖いです。犬も怖いし。狂犬病が大変恐ろしい病気だと言うのもしってます。ですが何百年もかけて進化し、その種に到達したというのに、それが人間の手で絶たれてしまうなんて・・。なんか悲しいですね。
むしろニホンオオカミを発見したいw
動画というものは加工できますからねぇ
自分の眼と信頼できる人の言葉
のみ信じるようにしてますw
あーその気持ち分かります。小さい頃、ニホンオオカミの絶滅=全オオカミの絶滅、って僕も思ってましたよ~
でもテレビを見るとオオカミ出てるし、ん?って思ってやっとこ間違いに気付きましたけど。
子ぎつねが自然で見られるとは北海道の方ですか?自然が残っているのは良いことですよね。
で、なんかの本で読んだンですけど、猫科の動物、ライオンやトラ、チーター、などなどなんでもいいですが、頭骨だけ見るとほとんど形は変わらず、でも実際生きている姿は似てもにつかないじゃないですか、だから、頭骨で肉付けしている現在の復元も、あくまで人間の想像によるもので、実際の姿ははもっと突飛かもしれない、なんてことが書いてあったような気がします。
蛍光ピンクだってありっすー(笑)
今は熊たちが危ないですねぇ。害獣とかいって、毎年、おびただしい数が娯楽として殺されていますものね。
ただ、素人目には野犬との区別が出来ないですから、捕獲でもされない限り、情報はあまり信頼できないかも知れません。もちろん生きていたら凄いことですけどね。
インパクトが強かったので思わずmixiのほうにグロブスターのことををのせてかってにのせてしまったものです^^;
オオカミですか~
そういえば先日、オオカミの遺伝子が9割近く入った犬との雑種がペットショップで売られているのをテレビで見ました~
なんでも本物のオオカミになると野生が強くて変えないとか。
幼いころから飼えばたいしてかわらないように感じるのですが。。;
いったい何の目的でつくったのでしょうね?
mixiからのリンクは一番多いぐらいですから、全然平気ですよー
オオカミ9割、飼い犬1割の犬ですか。その1割で気性を抑えると。
ほんとなんのためにそんな雑種をつくったんだろう、って思いますけど、たぶん、狼を飼いたいけど飼えない人用?or おもしろ半分でしょうねー 罪深いっす
それともそんなもの最初からいなかったと考えてるんでしょうか?