■地球外生命体モデル - ガルプホッグ■
■Gulphog■
(◆ E.T.の住む星 惑星オーレリアより)
~ 地球の環境に似た惑星見つかる ~
2007年4月、ESO (European Southern Observatory - 欧州南天天文台) は、今までに見つかった中でもっとも地球に似た惑星を発見しました。
その惑星は赤色矮星 (せきしょくわいせい) のまわりを13日間で一周する惑星で、平均温度は0度から40度と地球の気温と大差ありません。暑すぎず寒すぎず、水が液体状でいられる温度なので、地球外生命体の存在に期待がかけられています。
地球外生命体を探すとすれば、赤色矮星の周りを回る惑星を探すのが一番手っ取り早いといわれていますが、今回の発見はまさにその通りです。
~ 赤色矮星 ~
さてその理由ですが、まず赤色矮星は非常に数が多いため、観測しやすいという利点があげられます。そして、もっと重要なのが「寿命が長い」という点です。
地球は誕生してから45億年経過していますが、現在発見されている最古の単細胞生物で35億年前のものです。地球が誕生してから単細胞生物が現れるまでに10億年要しています。
さらに原始的な多細胞生物が誕生したのは今から15億年前、つまり地球が誕生してから30億年経って、ようやく多細胞生物が誕生しました。
アノマロカリスやオパビニアなどで有名な「カンブリア爆発」は5~6億年前のことです。地球誕生から40億年近く経過しています。
生物が陸上に上がったのは4億年前、恐竜の繁栄は今から2億2千万年前、人類などはつい最近の500万年前に誕生しています。つまり陸上の生物が誕生するまでに40億年以上かかったことになります。
(一見植物に見えますが、これも動物「スティンガーファン」)
あくまで地球の物差しで考えた場合ですが、複雑な陸上生物が現れるのに40億年要するということは、星の寿命も最低でも40億年もしくはそれ以上必要ということになります。
もちろん地球上の生命の進化が遅すぎる可能性もありますし、実はこれでも突拍子もなく早い進化なのかもしれません。いずれにしても惑星に芽生えた生物の進化には、恒星の寿命がキーとなります。
星の寿命は明るさ (核融合反応の活発さ) と質量で決まります。赤色矮星はとても (質量が) 小さい恒星ですからすぐに燃え尽きてしまいそうですが、、実際には核融合反応が活発でないため太陽の寿命 (100億年) より格段に長く、1000億年以上とも考えられています。宇宙の歴史 (140億年) よりも長いため、まだ赤色矮星の寿命が尽きたものは存在していないほどです。
~ 惑星オーレリア ~
前置きが長くなってしまいましたが、地球外の惑星にも生命を宿っている可能性は十分考えられ、というかむしろ生命が宿っていると考えた方が自然かもしれません。
人類のように文明を築くほどの生命体でないにしろ、多種多様な生物たちがこの星のどこかで暮らしているかもしれません。そう考えた方が楽しいですし。
以前は「E.T.の住む星 衛星ブルームーン」のスカイ・ホエールを紹介しましたが、今回は「
E.T.の住む星 惑星オーレリア」を紹介します。
この「E.T.の住む星」シリーズは、衛星、惑星の気象条件や環境などを基にして、地球外生命体 (ET - Extra Terrestrial) を予測するシリーズです。
(ビーバーのような生きもの「マッドポット」)
惑星オーレリアも科学者たちが考えた架空の惑星です。地球から40光年離れたオーレリアは、赤色矮星の周りを回っている地球と同じぐらいの大きさの惑星です。
オーレリアと地球の決定的な違いは、オーレリアが「自転しない」ことです。厳密には「自転出来ない」といった方が良いと思います。
赤色矮星との距離が近すぎるため、赤色矮星の引力によって固定されてしまっているのです。それゆえ、いつも同じ側を太陽 (赤色矮星) に向けています。
容易に想像出来ることですが、光の当たる部分と闇の部分では温度差は激しく、生物が生息するにはあまりに過酷な環境です。
しかし、科学者たちのシミュレートの結果、自転はしていなくても大気と水は存在し、光と闇との境目には生物が存在出来る温暖な地域が存在すると結論を下しました。
自転しないオーレリアにも生命が宿ることが出来るというのです。しかも微生物ではありません、大型の生物たちです。
~ ガルプホッグ ~
(ガルプホッグは群れで暮らします)
いくつか登場する生物のうち、今回は惑星オーレリアで食物連鎖の頂点に君臨するガルプホッグを紹介したいと思います。
見たところ出っ歯のダチョウといった感じですが、ダチョウより遙かに大きく、身長4.5メートル、体重1トンの肉食動物です。
出っ歯に見えますが、一応歯じゃなくて、頭蓋骨の延長が体外に突き出たものです。これは獲物を探し当てるのに特化した器官で、地面に差し込むことにより、獲物が近くにいないかを振動で探り当てることが出来ます。
(出っ歯を地中に差し込むガルプホッグ)
出っ歯のダチョウ風に進化したのは良いのですが、なぜゆえにこのような飛べない巨鳥のような姿に進化したのでしょう。
ダチョウやエミュー、モアなど、もともと飛べる鳥が陸上生活に特化してあのような姿になりましたが、こちらもそのような経緯を辿ってこの姿になったのでしょうか?
つまり、もともとは飛んでいたものの、陸上生活に馴染み、出っ歯のダチョウになってしまったのか?ということです。
40分という限られた時間のため、この生物がどのような経緯を歩んでこの姿になったのかは説明されていませんが、スカイ・ホエールに引き続き、謎の残る姿ではあります。この姿に進化した経緯も収録されていたら、より楽しめるんですけどね。
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なぜかダイナソーのほうはレンタルされてて無かったのがちと残念(泣)
出っ歯で笑わせて一気に喰らう!
わけではないけど出っ歯笑わせますね
飛べたのに飛べなくなるのは果たして進化なのかが疑問ですねー
でもきっと何か意味があるんでしょうね。
なんとか生きてる間に他の星に生き物が
いてその生き物の姿が見れる日が来るといいなぁ・・・。
Walking with dinosaurs の方がおもしろいんですよ!!!現代の科学者がタイムスリップして太古の世界にいる設定なので、実写かと見まがうほどのきれいなCGで恐竜や海生爬虫類、巨大魚なんかと人間の競演です。
Walking with beasts もおもしろいですが、日本版のDVDは出てないかも?よく分かりません。
で、この記事の「E.T.の住む星」シリーズはレンタルでもあるところにはあるはずです。地味目ですが僕は意外と好き。Future is wild の他惑星版といった感じです。