■ヴォルコフ川 (ボルホフ川) の怪物■
■Volkhov river serpent■
~ シーサーペントのビデオ撮影に成功か!? ~
(「ヴォルコフ川の怪物」のビデオ
※画像をクリックするとYouTubeに飛びます。)
~ ロシアの川を泳ぐ、真っ白な生物 ~
ロシア北西部、東ヨーロッパとの境目には、ラドガ湖 (Lake Ladoga) という大きな湖があります。最深部は200メートルを超す (230メートル)、とても深い湖でもあります。
この湖にUMAの目撃情報があるかどうかは定かではありませんが、ここに流れ込むヴォルコフ川 (ボフホフ川 - Volkhov river)で、なにやら奇妙な生物が目撃され、ビデオに撮られました。
(ラドガ湖とヴォルコフ川)
撮影したのはアレクセイ・モクロフ (Alexey Mokrov) さんという一般人の方で、この生物の体長を2メートルぐらいと見積もっています。白っぽい生物が体をくねらせな、ゆっくりと泳いでいる姿がビデオから分かります。
撮影地点から少し離れていること、川が濁っていること、そのほとんどが水中に没していることなどから、どのような姿をしているか明確に読み取ることは困難です。
~ シーサーペントか? ~
一見、軽く見流すと、白く細長い生きもの、UMA的にいえば、シーサーペント (or リバーサーペント 大海蛇タイプのUMA) タイプの生物に見えます。
そして、体を横にくねらせて泳ぐのは、ヘビやワニをはじめとする爬虫類を彷彿させる泳ぎ方であり、この生物がシーサーペントタイプである印象を強めます。
地理的にもシーサーペントの目撃多発地帯、北欧のすぐそばです。2メートルぐらいということですから、シーサーペントとしてはちょっと小さめです。子供でしょうか?
(クロアチアのラサ川で撮影されたシーサーペント。
ラサ・リバー・サーペントの正体は意外なものに。
→ラバ・リバー・サーペントの記事)
~ 巨大魚の可能性 ~
さて、シーサーペントの可能性を考える前に、やはり現世の既知の生きものたちと比較してみる必要があります。
まず、水中にいるということで、魚の可能性が高いのではないか?ということです。
淡水で2メートルというのは、かなりの大きさであることは確かですが、決して無理な数字ではありません。チョウザメやオオナマズの大物は軽く2メートルに達しますし、その他にも2メートル級の魚は世界中にたくさんいます。
しかし魚にしては体のくねらせ方が大きいような気がします。特にビデオの最後の方では、この生物の体のうねり方は半端ではありません。とうてい自然界の魚がやってのける芸当ではありません。
~ 1匹じゃない? ~
注意深く見ると、これは一匹の生物として考えた場合、どうも泳ぎ方が不自然なことに気付かれるでしょう。
泳いでいる最中、水面に幾度か体の一部が完全に現れます。体の途中部分が見えることから、これが一匹の生物であれば「背中」が見えていることになります。
よく巨大水生UMAは「背中にコブ」のようなものがある、と伝えられますが、これはコブには見えません。そもそもコブであれば、ビデオのようにほんの一瞬ではなく、ずっと水面に出ていても良いはずです。
魚とすれば背ビレですが、まったく背ビレのようには見えません。複数、2匹か3匹が連なっていると考えた方が自然です。時折水面に現れるのは、その「謎の生物」たちの「頭部」ということになるでしょう。
(波の形から体のうねり方が分かります)
~ ワモンアザラシか? ~
そうです、この細長く見える生物は、複数の生物が縦に連なって泳いでいるために細長く見えているのです。体のうねり方が尋常でないのも、これで納得できます。
ということはです、2メートルどころか、1メートル前後の生物が数匹いればこのように見えることになります。シーサーペントはおろか、1メートル程度の魚でもいいことになります。
しかし見え隠れする頭部が魚としては大きいような気がしますし、魚だとすれば、あれだけ水面に上がってくるのであればもう少し背中のあたり (背ビレ) が見えても良いはずです。
(時折見え隠れする「体の一部」)
ということもあり、この "怪生物"、ワモンアザラシ (ラドガコワモンアザラシ - Ladoga ringed seal) ではないか?といわれています。
ワモンアザラシは、冒頭で紹介したラドガ湖にも生息しています。体長が1.5メートルほどと小柄なアザラシで、海水だけでなく淡水にも生息出来ます。
かつては2万頭以上も生息していたラドガ湖のワモンアザラシですが、やはりこちらも乱獲により激減しており、現在では1/10の2000頭ぐらいしか生息していないといわれています。
このアザラシ、灰色地に黒っぽい斑紋 (輪紋 - わもん) がついていることから、この撮影された生物と配色も似ています。
撮影された地点とラドガ湖は距離的にはかなり離れているものの、繋がっていることも確かで、その可能性が考慮されることは不思議ではありません。
そう考えた場合、先頭に母親、後ろの子供2匹が連なって泳いでいると考えられます。
~ 本当にワモンアザラシか? ~
要するに、(多摩川の)タマちゃんのロシア版ということです。ヴォルコフ川ですから、さしずめヴォルちゃんと言ったところでしょうか。
しかし、ラドガ湖を抜け出したワモンアザラシがここまで上流に上ってくるでしょうか?それについてはなんともいえません。
少なくとも、それ自体がかなりレアなことは確かです。というのも、このような事例が頻繁に起きていれば、住民たちも「ただのアザラシ」と認識し、こういった騒ぎにもならないはずだからです。
結局、もっとも合理的に解釈出来ることで「ワモンアザラシ」という一応の決着は付いているものの、このビデオだけでは断定することは出来ません。
少ない可能性ながら、新種の生物と解釈しても良いでしょうし、UMA好きの人にはシーサーペントと解釈してもいっこうに構わないと思います。不明瞭なビデオで残念!と思う人もいるかもしれませんが、不明瞭だからこそ、謎が残り楽しい場合もあるものです。
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厳密には恐竜ではないですが、一般的に翼竜といわれるやつですね。
たしかRokiさんはマンタの背中に乗るのも夢でしたね~(笑)
イルカとかシャチとかなら乗っけてくれそうですよ。
実態は何であれ、貴重な映像なのかも。
記事もとても興味深かったです。
これからもご活躍下さい<(_ _)>
私はヤマカガシとかが泳ぐ姿を何度か見てるのですが動画の生き物の泳ぎはそれにかなり近いような気がします
どう見ても大型の蛇類って感じです
でもあの動画だけではどうとも言えませんね。詳しい情報が欲しい・・・。というか出来ればリアルで見てみたい(ぇ
>【Dr】さん
なんなのか、結局この荒い映像では確定出来ないんですよね。
でも、こういうのっておもしろいですよね。白い生きもの自体少ないですから、それが水の中を泳いでいると、余計に不思議な映像に見えます。
>ドゥ隊長さん
これなんですけど、記事には書きませんでしたが、なんか真冬に撮影したらしいんですよ。
なので、水も超冷たくて、変温動物の爬虫類はおそらく泳ぐのが不可能な水温のようです。
ま、それをいうと、UMA説も消えちゃうんで記事には書かなかったんですけどね(笑)
いずれにしろ、何か分からないところがいいんですよ。