■オルム (ホライモリ)■
■Olm (Cave salamander, Proteus anguinus)■
~ エイリアン・サラマンダー? ~
~ 洞窟で暮らす奇妙な生きもの ~
奇妙な生きものです。UMAでしょうか?
ぱっと見が、なんとなくアルビノのアホロートル (メキシコサラマンダー) に似ていることから推察出来るとおり両生類です。洞窟で暮らすことから洞窟イモリ (Cave salamander, ケイブ・サラマンダー) こと「ホライモリ (洞イモリ)」と命名されています。
(やはり可愛いアホロートル
ちなみに「ウーパールーパー」とはアホロートルの商品名。
ブラインシュリンプを「シーモンキー」と呼ぶのと同じことです)
メキシコサラマンダーは名前の通りメキシコ原産ですから、こちらも南米かと思いきや、ホライモリは地中海に面したイタリアやボスニアを中心に、ヨーロッパのごく一部の国にしか生息していない希少な生きものです。絶滅が心配される動物 (絶滅危惧種 - ぜつめつきぐしゅ) のひとつです。
真っ暗な洞窟で生息する動物には、色素を失い、目が退化したものが多いですが、ホライモリもご多分に漏れず、その両方の特徴を持っています。
ただし、皮膚に覆われて目立たなくなっていますが、目の痕跡は残っています。明るい環境で育てると、目のぱっちりとしたホライモリになるそうです。
ただし、目そのものの神経器官が発達していないため、目がぱっちりしたところでほとんど機能しないようです。
※ Wikipediaによると、「明るい光」ではなく「赤い光」限定のようです。
(奇妙な体型をしています)
~ 長い胴体 ~
ホライモリと(アルビノの)アホロートルが似ているように感じるのは、その色や前肢が小さいこともありますが、やはりシダの葉っぱのようなポサポサのエラがあるからだと思います。
実際に体型を見てみれば、ホライモリの方が際だって細長い体型をしていることが分かります。体長はおよそ30センチぐらいになります。
アホロートルとホライモリの四肢 (しし) を取り払った姿を思い浮かべてみましょう。アホロートルは巨大な「オタマジャクシ」に、ホライモリは「ウナギ」に似ていることが分かります。
そういった点からいくと、ホライモリはアホロートルよりも、むしろ同じく両生類の「サイレン」に姿が似ているといった方が適当かもしれません。サイレンとはアメリカにのみ生息する「前肢のあるウナギ」といった感じのユニークな生物です。 (
(サイレン - 一見ウナギですが、ヒレの代わりに小さな前肢があります。魚ではなく両生類です)
~ ドラゴンの赤ちゃん説 ~
さて、こんな奇異な姿をしていれば、UMAじみた話も一つや二つあるものです。
細長い体型、面長の頭部、シダの葉っぱに似たエラ、この姿を見て、すぐにピンと来た方もいると思いますが、そうです、ホライモリはドラゴン (竜) に似ています。
そのため、かつてホライモリは "Dragon larva"、つまり「ドラゴンの幼体」ではないか?と考えられていました。
この話を聞くと、「んな、バカな」みたいに感じるかもしれませんが、ドラゴンが実在するものと考えられていた時代であれば、ホライモリをドラゴンに結びつけて考えるのは、むしろ自然な成り行きかと思います。
今では世界中の珍しい生きものを手軽に見ることが出来ますから、ホライモリぐらいではあまり驚かないかもしれません。しかし、個人的にはかなりインパクトのある、興味深い生物と思っています。
また、「ドラゴンの幼体」の他にも、"humanoid fish"、つまり「人間の姿をした魚 (類人魚)」なんて呼び名もあります。これはホライモリの色素のない肌の色が人間の肌を思わせるからです。
~ 6年間の絶食に耐える! ~
気温の低い洞窟に生息することもあり、代謝がゆっくりなため、絶食にも強いそうです。6年という極めて長い絶食に耐えたという実験結果もあるそうです。
簡単に6年といいますが、約2200日間、何も食べずに過ごすことが出来るのです。この絶食期間6年というのは、変温動物 (へんおんどうぶつ - まわりの気温に体温が左右される動物) ならではの一種の休眠状態を利用したものだと思いますが、それにしても驚くべき生命力です。
個体数が元々少ないため、大して実験も出来ないでしょうから、この6年という絶食も、ホライモリにとってふつうのことなのか、凄いことなのか、それとももっと長い絶食に耐えられるのか、そういったことまでは分かりません。
6年間の絶食に耐えることが出来るということからも、(休眠状態を利用しつつ)長命であることが予想されます。一説には、100年以上は生きるのではないかと考えられていますが、環境によっては十分あり得ることかと思います。
↓気に入って頂いた方はクリックして頂けると嬉しいです
人気 blog ランキング でオカルト・ホラーサイトを探す
>> FC2 ブログランキング (オカルト・ホラー)
>> 面白サイトランキング
(関連)
■ 不思議な生物
■ 前足だけのかわいい?トカゲ "アホロテトカゲ"
■ 体長10センチ、世界最小のヘビ、発見される
■ 猛毒イモリ ~ サメハダイモリ
■ モウドクフキヤガエル
■ アベコベガエル
■ コモリガエル (ピパピパ)
■ 絶滅巨大ガエル ~ デビル・フロッグ
■ カエルの神隠し オレンジヒキガエル
■ 出血多量ギリギリ~ サバクツノトカゲ
■ シールキー
■ タッツェルヴルム
■ キャット・ヘッド・スネーク
■ 3センチのカメレオン ~ ブロケシア・ミクラ
UMA一覧へ
トップページへ
つい赤ちゃん?から大好きでたまらないホライモリの紹介なのでコメントさせて頂きました。失礼いたします
ホライモリのファンでしたか~、ふつう小さい子はもっとかわいい動物好きなんですけどね(笑)
山に探しに行くところが凄い。僕は小さい頃山でサンショウウオを捕まえてきて飼ったんですが、餌を何も食べてくれず死んじゃいました。かわいそうなことをしたと思っています。
YouTubeでたまたまホライモリの動画見つけたんで、動いている姿をみんなにも見てもらおうと突発的にホライモリの記事を書きました。
僕はホライモリの、あの頭の形が好きです。目はやはりない方がいいです。目があると、なんかミステリアスな感じがちょっと減退しちゃいますからね。
最近ひつじ男(人何%ひつじ何%)が外国の研究室で人工的に産まれた?作られた?と聞きました(◎-◎;とても良いこととは思いませんが気になるニュースです。かの有名な人面犬もやはりその部類の人間が作ったUMAなんでしょか
そーですか、PCはネットにつないでないのですか~ 携帯でネットはあまり見ないので分かりませんが、フラッシュ・ムービーは見れないのですかね?
ちなみにホライモリのアドレスは、
http://www.youtube.com/watch?v=2ke1agwb00U
です。
で、知ってます、知ってます、ヒツジ男のリアル版ですよね。
記事にするかどうか迷ったんですが、ま、写真を見る限りただのヒツジですし、嘘くさいような気もしたので、取り敢えず今は静観しております。
そのうち気が向いたら記事にするかも、、、です(笑)