■メコンオオナマズ■
■Mekong giant catfish (Pangasianodon [Panagasius] gigas)■
~ 巨大ナマズシリーズ Part I ~
~ 3メートルの巨大ナマズ ~
チョウザメと並ぶ巨大な淡水生物、巨大ナマズを紹介したいと思います。巨大なナマズは世界各地に生息していますが、その中から東南アジアからインドにかけて生息するパンガシウス科最大のナマズ、メコンオオナマズ (パンガシウス・ギガス) を取り上げたいと思います。
パンガシウス科のナマズは比較的大きな種が多く、1メートル前後もあるものがゴロゴロいますが、その中でも飛び抜けて大きいのがメコンオオナマズです。体長は最大で2~3メートル、体重200キロ以上に成長するものもいます。
ハクレンやコクレンのように目の位置が下方にある、特異な顔つきも特徴です。
これだけ大きな生物が淡水に生息しているにもかかわらず、東南アジアからはそれほど水生UMAの報告はされていません。メコンオオナマズを何か得体の知れない怪物と誤認することが少ない、ということは、それだけ見慣れた親しみある生物なのかもしれません。
~ 淡水魚最大 ~
2005年5月、National Geographic の記事にもなった2.7メートル、293キロのメスのメコンオオナマズが最大記録といわれています。タイの漁師たちによってメコン川から捕獲されました。
オオナマズには4メートル、5メートルの噂を聞きますが、この2.7メートル、293キロという記録はメコンオオナマズ最大というよりも淡水魚最大、の "信頼出来る" 記録だそうです。
このメコンオオナマズは研究目的で捕獲したものだそうで、体内から卵だけを取り出しリリース (放流) するつもりだった、ということですが、残念ながらリリース前に死んでしまいました。非常に残念です。
せめて解剖するなどメコンオオナマズの生態を調べるのかと思いきや、そのまま切り刻んで村人みんなで食べてしまったところを見ると、本気で研究目的に捕獲した、、、のかどうかは ? といった感じがしてしまいます。
(あっという間に切り刻まれます)
~ 気になる味は? ~
さて絶滅危惧種 (ぜつめつきぐしゅ) にもかかわらず、現地の人々がこぞって食べるメコンオオナマズの味はいったいどんなものなのでしょう?かなりの美味なのでしょうか?
味の善し悪しは抽象的ですから、美味いか不味いかを数字にすることは出来ませんが、同じく National Geographic の記事を読んだ限り、「泥臭い味」ということで、少なくとも「極上」とは言い難いようです。
にも関わらずタイではメコンオオナマズの肉は高値で取引されるそうです。というのも、メコンオオナマズは神聖な魚であり、「その身を食べれば幸運が舞い込むもの」と信じられているからです。中国でも、メコンオオナマズの肉を食べると、知性が高まり、長生き出来ると信じられているそうです。
ちなみに、メコンオオナマズを食べることによってもたらされる「幸運」を信じていないカンボジアでは、メコンオオナマズは不味い魚として安価で売られているということです。
(息絶え絶えのメコンオオナマズ)
~ 絶滅寸前 ~
上記のようなこともあり、メコンオオナマズは乱獲の憂き目に遭い、現在絶滅の危機にあります。禁漁期間を設けるなど保護に向けて動き出しているものの、ほとんど効果はなく、メコンオオナマズは近く絶滅してしまうかもしれません。
とはいえ、メコンオオナマズ漁は現地に人たちにとって長い歴史のある行事です。日本人にマグロを食べるのを禁止しているようなものかもしれません。
絶滅させてしまっては、そこで伝統も終わりになってしまいますから、現地の人たちには是非ともメコンオオナマズの現状を理解してもらい、伝統と保護の両立を目指して欲しいと思います。
さて、未来がなく思われるメコンオオナマズですが、望みがないわけではありません。メコンオオナマズは成長がとてつもなく早いといわれていることから、養殖による保護によって絶滅の危機だけは逃れることが出来るかもしれません。
また、メコンオオナマズを他の川やダムに移植する試みも行われているようです。
とはいっても、メコン川天然のメコンオオナマズが絶滅してしまっては何の意味もないような気がしますが。
寿命は、おそらく60年以上と見積もられています。
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ま、迷信の可能性大かもしれませんが、効果があるなしにかかわらず、絶滅しそうなものを敢えて食べなくても、、、と思ってしまいます。
スッポンはすんごいでっかいのいますけど、1.5メートルって、しっぽと頭入れてですよね?甲羅だけで1.5メートルだったら、全長2メートルぐらいありますよね?
いや、でかいほど楽しいのですが、スッポンが2メートルあったらやっぱビビリますよ(笑)