■川に紛れ込んだ謎の巨大魚■
■The whale shark in the river■
~ 川で捕まった巨大魚 ~
(濁った川から引き上げられる謎の巨魚
from YOUTUBE)
~ オオナマズ ~
これは以前にnosukeさんに教えて頂いた "Big Fish" の映像です。
マレーシアのスンガイ・ブサル (Sungai Besar) のとある川で捕獲された全長7メートルもある大きな魚です。東南アジアという土地柄を考慮すると、正体は体長3メートルにもなるメコンオオナマズでしょうか?
(スンガイ・ブサル)
ナマズには淡水であるにもかかわらず非常に大きくなる種がいます。メコンオオナマズの他にも、ヨーロッパオオナマズ、通称「ウェルズ」が大変大きくなります。
「犬を丸飲みした」「人間の子供を丸飲みした」などといわれる伝説のナマズ「殺し屋クノ」も、その正体はウェルズではないかといわれています。
ウェルズには最大5メートルの捕獲記録があるといわれていますが、この記録の真偽は定かではありません。3メートルを超えれば相当大きい方です。特に、大物狙いでウェルズが乱獲される昨今では大型のものは急激に数を減らしています。
また、アマゾンのオオナマズ、ピライーバも巨大で、こちらも成魚は3メートルとも4メートルともいわれています。
(アマゾンのオオナマズ、ピライーバ)
~ ナマズだったらギネス級 ~
ではこれは本当にオオナマズでしょうか?ウェルズの怪しげな最大体長記録も大きく上回っています。
世界各地にオオナマズがいるにしても、全長7メートルはちょっと大きすぎやしないでしょうか!?
川から引き上げられたことと、この魚のシルエットから、オオナマズと思っている人も多いようですが、スリットのようなエラの部分を見れば一目瞭然、これはサメです。
(謎の巨魚のエラの部分です)
ジンベエザメとしては成長途中の小柄な個体だったこと、肌の黒みが強く、ジンベエザメのトレードマーク、斑点模様がそれほどはっきりしていないことなどが、余計にナマズらしく見えます。
サメといえば海の生物ですが、オオメジロザメのように海水と淡水のどちらにも適応出来るオールマイティなものもいます。
サメではなくエイなどは完全に淡水に適応した淡水エイの仲間がたくさんいますが、淡水エイは海水に入り込むことはなく、一生淡水で生息します。オオメジロザメのように海水、淡水に自由に行き来出来るのは鮫のようなプロポーションをしたノコギリエイぐらいです。
(ノコギリエイ その特異な風貌と巨大さ [最大9m] のみが取り上げられることが多いですが、海水・淡水の両方で生息出来る変わり種でもあります)
しかし、オオメジロザメもノコギリエイもあくまで例外であり、残念ながらジンベエザメは、オオメジロザメのように淡水で長時間生息出来ません。 "SHADOWS in the SEA" によれば、キューバのハバナ湾の河口から8キロほどもジンベエザメが遡った記録があるようですが、これは正常な行動ではないと思われます。
このマレーシアの川を上ったジンベエザメは、河口からどれぐらい遡ってしまったのか分かりませんが、汽水域 (きすいいき - 海水と淡水の入り交じる河口付近) を完全に突破して川の上流に向かい死んでしまったのかもしれません。
~ ジンベエザメ ~
ジンベエザメは、いわずとしれた現世最大の魚類で、全長10メートル以上になります。サメ博士、E.W.ガジャーさん (Dr. E. W. Gudger [1900-1951]) は21メートル (70~75フィート) ぐらいまで大きくなるのではないか、と推測しましたが、現時点ではそこまで大きく成長したジンベエザメは捕獲されていません。
信頼出来るジンベエザメの最大体長記録は、14メートルほどだといわれています。ただし寿命が100年からそれ以上、と見積もられていることから、ひょっとするとガジャーさんの推測した20メートルぐらいまで成長するものもいるかもしれません。
多くのサメが乱獲により激減していますが、ジンベエザメも例外ではありません。成熟するまで30年前後もかかるといわれる非常に繁殖能力の劣るジンベエザメです。これ以上数を減らさないよう、大切に見守っていきたい動物のひとつです。
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ふかひれってそんなに美味しいんですか?食べたことありませんよ。
近所の中華食材店にはウバザメの巨大なフカヒレが10数万円で売っていますが、「美味しさ」よりも「希少価値」が重要なのかもしれませんね。
関係ないけどこのブログの写真を見て初めてチョウザメの全体像を知ったんです。こんな生物が存在するのかと、興奮しました
色も形も意味不
神様のデザインって面白いです
見つけたのがうれしかったのでコメントかきたくなりました。なんでも世界最大の「エピオルニス」のタマゴや、日本には吉村博士しかもっていない「恐竜の皮膚」などが紹介されています。おもしろいですよ
http://www.yoshimuratakuzo.jp/
ま、エラの形、肌の斑点からジンベエザメで間違いないとは思うんですけどね。
7メートルはかなりでかいですね・・・
巨大生物や海洋生物が好きです。
わたくし、以前吸いつき鯰のプレコを複数飼育しておりました。
この巨大魚のシルエットが、私の大好きなプレ子さんに似ているので、
思わずコメントしてしまいました。
淡水魚のプレコは、鮫に似た特徴がありますよね、ご先祖は遠い親戚でしょうか?