■スカイ・ホエール■
■Flying whale■
~空を舞うクジラ~
空を飛ぶクジラ。仮に大きな翼をクジラにつけたとしても、あんな巨体で空に舞い上がることは出来ません。
「秘密の動物誌」には、空に飛び立とうとする「アエロファンテ」というケニアに生息するゾウの写真が掲載されていますが、もちろんこんな生物は実在しません。
(アエロファンテ 「秘密の動物誌」より)
そして陸上最重量のゾウより体重の重い生物といえばクジラですが、そんなクジラが空を飛ぶ、な~んてことはさらにあり得ません。もっともそれは地球上の話であればですが。
スカイ・ホエールが生息するのはブルームーンです。
スカイ・ホエール (Flying whlae) は地球外生命体の一つのモデルとして、科学者たちによって考案された生物で、それらの生き物たちが住む星、それがブルームーンです。
~スカイ・ホエールの住む星~
スカイ・ホエールが登場するのは DVD 「E.T.の住む星 衛星ブルームーン」 です。いくつか登場する地球外生命体モデルの中でも最も目を引く生物です。
E.T.の住む星 衛星ブルームーン
ブルームーンは、はくちょう座の一角にある仮想の連星を回る惑星の「衛星」です。
スカイホエールの住むブルームーンは、星を覆う海の面積がとても多く、その名の通り綺麗な青い色をした星です。そしてこの星の最大の特徴は大気密度が地球の3倍もあるということです。
大気密度が濃いですから、地球上では空を飛ぶことが出来ない重量の生物でも、この星なら空を舞うことが可能です。ただ地球の3倍の密度で、いったいどれぐらいの重量の生物が空を飛ぶことが出来るかはちょっと分かりません。
密度の高い大気に生息する生物には、きっと巨大なものがいるであろうということで、科学者たちは地球のクジラの姿に似たスカイ・ホエールを創り出しました。
一見するとスカイ・ホエールは、ナガスクジラやシロナガスクジラといったヒゲクジラ類にそっくりの体型をしています。空を飛ぶことに適応するために体の後ろ半分はやや細くなっており、またヒレも翼の役割をするために非常に大きく進化しています。
(翼開長は10メートル)
大きく異なる点としては尾びれの付き方です。地球のクジラの尾びれは、水面と平行で、からだも縦にくねらせて泳ぎますが、スカイ・ホエールは魚のように水面に対して垂直にヒレがついているので、体を左右横に振って空を飛びます。
ヒゲクジラはオキアミ類やカイアシ類などのプランクトンを食べていますが、スカイホエールは、ブルームーンの空中プランクトンともいえる空中を漂う藻(も)を食べています。まさに空のヒゲクジラです。
ただし口の中には地球のヒゲクジラのようなクジラヒゲらしきものは見当たりません。ないのでしょうか?空中に生活圏を持つ生物が多いと思われるブルームーンにおいて、口を開けっ放しで飛んでいたら、おそらく藻だけではなく、食べるには適さない生物等も口に入ってくることが予想されます。
そういったことを考え合わせますと、やはりスカイ・ホエールにはクジラヒゲが必須アイテムとなってくるはずです。スカイ・ホエールにクジラヒゲがないとは、これは一体どういうことでしょう。
地球外生命体でありながら、地球のクジラそっくりの生物というのはおかしい、と思う人も多いかもしれませんが、元々「地球の生物を基に考え出されたもの」と科学者たちは断っているので、これはこれでいい(仕方ない)のではないでしょうか。
~どうやって進化したのか?~
ただ、気になるのはクジラの姿をした生物がどのような進化を辿って空を飛ぶにいたったか、です。DVD内では特に詳しい進化の過程は述べられていません。
明らかにヒレから進化したと思われる大きな翼をゆっくりとはためかせ、空中を優雅に泳ぐスカイ・ホエールですが、あの姿は前述したとおり地球のヒゲクジラ類にそっくりです。
地球のクジラはいったん陸に上がった哺乳類が、再度海に生活圏を求めた結果、あのような水中に適応した究極の体型を手に入れたのですが、スカイ・ホエールはまさにその「海の生活に適応したクジラの姿」で空を飛んでいます。
元々クジラの姿をした生物が、空を飛ぶようになったのなら話は早いですが、そんなことはあり得るでしょうか?
地球のクジラでは「ブリーチング」とよばれる、クジラのジャンプを目にすることが出来ます。あれに似た行動をブルームーンのクジラもやっており、次第に水中だけではなく、空中を漂う藻を食べるようになっていった。
そして何度もジャンプするうちにヒレがどんどん発達し、やがては空を飛ぶまでに、、、あり得ないです(←じゃ書くなよ)。水中から空中生活するにはあまりに体の構造が違いすぎます。ちなみに地球のクジラのブリーチングは決して空中のえさをとるためではありません。
(群舞するスカイホエール)
水中と空中では呼吸方法も異なるでしょうし、空を飛ぶにはいくらブルームーンの大気密度といえども体が重すぎるでしょう。それに水中に適応していた皮膚が即、空中で通用するとも思えません。
やはり陸上の生物が進化したはずです。スカイ・ホエールの先祖はおそらくはスカイ・ホエールとは全く似ていなかったものと思われます。現在、最古のクジラと考えられているパキケトゥスなど、オオカミやコヨーテのような姿で、現在のクジラの面影は微塵もありません。
そんな生物がクジラのような姿になったことを考えると、スカイホエールも空を飛び始めた頃はまったく異なる姿をしていたことが想像されます。
徐々に空中の生活に適応し、海をのんびり泳ぎながら口を開けているだけで食物摂取が出来る地球のヒゲクジラ類と生活様式が似ていることから、同様の体型を手に入れることに成功したのではないでしょうか。
ただし、尾びれの付き方を考慮すると、陸上の生物が進化したとは思えないのが気になるところではありますが、、、
さて、はじめに紹介した荒唐無稽な空飛ぶゾウ、アエロファンテも、ブルームーンなら十分あり得る話なんです。
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このスカイ・ホエール、たぶん本当はフライング・ホエールと海外では呼んでいるんじゃないかと思うんですが、吹き替えられているのでちょっとまだ確認出来ません。
スカイ・フィッシュ同様、和製ではないかと。「空のクジラ」っていっても意味は分かりますが、発想的に日本人ぽい感じが漂います。覚えやすくて良いですけどね。
で、休むときはどうするのか。オレン汁さんの水上で休むという説はおもしろいですね。水鳥のようにそのまま空中に、、、
また遊びに来てくださいねー
個人的には、尾ひれは水平についてもらいたかったモノですがね。
ブリーチングから進化した・・・・。
なるほどな~と思ってしまいました。
だとすると、もう既に空への進出を狙っている!?
羽のある鯨を実際に見たとはおもしろいですね。羽みたいな突起物、なのか、本当に翼みたいになっていたのか気になるところです。
どこかに載っていないですかねー?
このスカイホエール、最初見たときは科学的にシミュレートした割には、安易だなー(笑)、なんて思ってみてましたが、一応、細部を見てみるといろいろと考えてはいるようです。
他にもスカイホエールの天敵として虫と鳥を合わせたような変なのも出てきてます。ま、ブルームーンの空中は、地球の海中とほぼ同じような生態系でしたね。
鯨が陸に上がって、そこから進化して空へ。
なんて、考えられないですかね。足が無いけど…
それだったら、鯨より海亀の方が、先に空を飛びそうですね(笑)
調子に乗って、また、書き込みに来てしまいました。
GB「ゼルダの伝説 夢を見る島」っていうソフトのEDで羽の生えたクジラが登場し、大空を舞ってます(風の魚といって物語のメインとなる生物)。
一瞬それのパロディかと思いましたw
あー残念ながらそのゲームやっていないので見たことありませんが、クジラに翼をつけたイラストとかはよく目にするので、結構、このネタは多いかもしれませんね。
一応、こちらは科学的にシミュレートして、、、ということなんですが、一見、やっぱクジラに翼つけただけに見えますものね。
また遊びに来てください。
ちょっと今週はブログに手つかずでお返事遅れて申し訳ないです。かなり、かなり、かなり忙しかったのです。
全然更新していなかったので、さっき家に帰ってきて、ソッコーでラブカの記事を書き上げました。なので雑です。
で、スカイ・フィッシュ、そうなんです。考えれば考えるほど、どうやって進化したのか、はまってしまうのです。
DVDでは「科学的シミュレート」を強調していましたが、実はテキトーでは!?などと疑ってしまいましたが、ま、そんなことはないでしょう (と信じることにしています)
これに出ていた他の動物も紹介しようかなー