■タコブネ■
■Paper nautilus■
~ 貝殻に住むタコ ~
(平和の国からやってきました by タコブネ)
~ 頭足類と貝類 ~
どこからどう見ても平和そのものといった感じの癒し系生物、今回はタコブネさんです。
タコなのでしょうか?貝なのでしょうか?
意表をついて「実はイカです」とかいったらびっくりしますが、安心してください、正真正銘のタコです。
イカやタコの頭足類、二枚貝や巻貝などの二枚貝類・腹足類は同じ軟体動物門に属する生物です。頭足類は「殻を失った貝」ともいわれます。
大きな目、長くしなやかな腕、そしてあの高い運動能力を見る限り、とても頭足類が貝と親戚関係にあるとは思えません。しかし、外見上貝殻は見当たりませんが、イカの仲間は外套 (がいとう - 胴体部分) の中に貝殻を持っています。
コウイカ類の外套内にはボート型の大きなもの (甲) が、ツツイカ類にはまるでプラスチックのような平たい棒状の貝殻が入っているのはご存じでしょう。
トグロコウイカの至っては、まるでアンモナイトのような貝殻を外套内に隠し持っています。これを見れば、頭足類と貝類が親戚であることが少しは納得できるかと思います。
(トグロコウイカの貝殻)
~ タコの貝殻 ~
一方、イカと異なりタコは外套内にも貝殻を持っていません。しかし、アオイガイ科のタコ、アオイガイ (カイダコ)、タコブネ (フネダコ)、チヂミタコブネの3種は、少なくとも見かけだけはとても立派な貝殻を持っています。
イカのようにもったいぶって貝殻を外套の中に隠したりせず、自分自身が貝殻の中にすっぽり収まっており、その姿はまるでオウムガイのようです。
(こちらは本家?オウムガイの動画)
~ タコと貝殻の関係 ~
オウムガイは殻と体が一体化しており分離できません。無理矢理、分離したところでイカとかタコが入っているわけではありません。
カタツムリなど巻貝の仲間は殻の中に心臓などの内臓が収まっており、貝殻から中身を引っ張り出そうものなら、確実に死亡します。つまり貝殻と一体になっています。絶対に引っ張り出さないでください。
一見するとそういった巻貝と似ているタコブネですが、巻貝とは異なり、タコブネはタコとフネ (貝殻) は一体化しておらず分離させることができます。また、この殻はヤドカリのように死んだ巻貝の殻をお借りしているものではなく、自家製の殻です。
凄いのが、この殻の形が自然に出来るのではなく、脚から分泌される石灰質の液体をつかって自分で作っているという点です。
殻を作れるのはメスだけで、アオイガイ類の中でもアオイガイがダントツで大きくなります。殻の大きさは最大で30センチぐらいになり、中に入っているタコも40センチほどまで成長します。ちなみにタコブネの殻は10センチ、チヂミタコブネの殻は4センチぐらいです。
殻を作れるのがメスだけというのも、殻の中で卵を保護するためだからです。オスは殻を作れないばかりか体がとても小さく、1~2センチほどにしか成長しません。ちなみにオスが極端に小さいタコの仲間はアオイガイ類の他にムラサキダコがいます。
タコブネを含むアオイガイ類の姿はオウムガイに似ていますが、英名は "Paper nautilus (ペーパー・ノーチラス)" といい、直訳すると「紙のオウムガイ」、つまり「紙のように薄い殻を持つオウムガイ」と呼ばれています。実際、殻はとても薄く、殻の外側から見ても中の様子がうっすらと透けてみるほどです。
平和な気持ちになりたいときはタコブネの姿を思い浮かべてください。(笑)
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動画情報ありがとうございます。
これはあれですね、メコンオオナマズ、じゃなくてジンベエザメですね。
なんで淡水に入り込んだんでしょう。
今度アップしておきますね。
また遊びに来てくださいねー
知人に喋っても「タコブネ?そりゃオウム貝だ」と笑われてたので、後日ここを紹介しようかと思ってます。
タコブネの泳いでいる姿を自然の状態で見られるなんて、いいですねー 羨ましいです。
オウムガイは深海生物ですから、生きたままで潮だまりにいることはほとんどないでしょうね。
タコブネさんは漏斗から水を吐き吐き、後ろに向かって進むんですかね、やっぱり?方向転換するのが難しそうですね。
泳いでいる姿を写真に撮れたら是非とも送ってください!