■クラーケン■
■kraken■
~ 小島並の大きさ ~
巨大生物がひしめくUMA (未確認動物) の中でもずば抜けて巨大なのが、このクラーケンです。その大きさたるや2.5キロメートルといわれています。
クラーケンは北欧 (ノルウェー沖) の伝説的UMAで、未確認生物としてよりも、伝説上の怪物として認識されている感が強い生物です。
このクラーケンを世界に知らしめたのは、デンマークの聖職者、エリック・ポントピダン (Erik Pontoppidan) です。
彼は、自著「ノルウェー博物誌 (Natural History of Norway, 1755年)」において、クラーケンの大きさを「小島ぐらい」と表現しました。
クラーケンはそのあまりの大きさに全体像を見ることは出来ない、と彼は記していますが、2.5キロメートルもあるのであれば、当然です。
クラーケンを目にすることは滅多にないことなのですが、運良くクラーケンの体が海の表面に出ている場合でも、それを見たものはあまりの大きさにクラーケンと認識出来ず、小島と勘違いして上陸するものもいる、などといわれています。
ポントピダンの話を聞けば聞くほど「クラーケンは存在するはずがない」という思いが強くなるかと思います。
しかし、クラーケンが伝説上の怪物と決めつけるのはちょっと早計なようです。
~ クラーケンは実在する ~
確かにクラーケンの2.5キロメートルという大きさは尋常ではありません。地球上の生物としてあり得ない大きさです。
「クラーケンの大きさは2.5キロメートル」という特徴をどうしても譲ることが出来ないというのであれば、残念ながら、クラーケンは存在しない、と諦めざるを得ません。
しかし、他のUMAなどでも頻繁に見られることですが、謎の生物の大きさはかなり誇張されているものです。クラーケンにしても、2.5キロメートルという大きさは明らかに誇張されています。
その大きさを考えなければ、クラーケンは決して夢物語ではありません。
クラーケンの特徴は、船上の船乗りたちを襲うときに、鞭 (むち) のような触手を使うことです。
この「触手」こそクラーケンの謎を解く手がかりであり、おそらくこれは「巨大な頭足類」に違いありません。
~ 巨大な頭足類 ~
(10メートルのコロッサルスクイッド)
「巨大な頭足類」といえば、ダイオウイカやダイオウホウズキイカ (コロッサルスクイッド)、ジャイアント・パシフィック・オクトパス (ミズダコ) などが有名です。
バハマの伝説の巨大ダコ、ルスカも候補のひとつですが、UMA (クラーケン) の正体がUMA (ルスカ) というのも説得力がありませんから、ここは上記に挙げた既知の巨大イカ・タコが候補として適切です。
ダイオウイカやダイオウホウズキイカは、巨大なものになると10メートルを超す巨体となります。ジャイアント・パシフィック・オクトパスも腕を広げると最大で3メートルとも4メートルともいわれています。
航海の途中、このような巨大な頭足類に出くわした昔の船乗りたちはどのような気持ちになったでしょう?
現在とは異なり命懸けで航海をしていた時代です。船に乗っていて得体の知れない大きな生物は目撃したときには、どれだけ怖かったことかはかりしれません。
ダイオウイカやダイオウホウズキイカが船を襲ったりするとは考えられませんが、その巨体から「襲われる」と感じてもなんら不思議ではありません。
そもそも、昔の船乗りたちが、「イカ」や「タコ」と認識できたかどうかも定かではありません。
無事に航海を終えて帰ってきた船乗りたちにとって、巨大イカ、巨大ダコの遭遇は最高の土産話であり、武勇伝でもあります。
武勇伝は話が大きくなるものです。巨大なイカやタコが実際よりも大きく語られたことは想像に難くありません。
そして、それがクラーケンの元になったと考えても、決して不自然なことではないでしょう。
~ クラーケンの正体の諸説 ~
ところでこのクラーケン、その姿は巨大ダコ、イカで描かれることが多く、実際、その正体としても有力視されています。
しかし、巨大な頭足類の他にも、巨大なエビやロブスター、巨大なクラゲ、イルカ、クジラなど、様々な姿で表現されていました。
意外なことに、クラーケンの生みの親ともいえる前述のエリック・ポントピダンは、クラーケンの正体を「巨大なヒトデ」ではないか?と推測していたといいます。
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