■マンティコラ (インドの人面ライオン)■
■Manticora (Manticore)■
以前に紹介したマンドラゴラとずいぶん語呂の似たマンティコラを紹介します。
語呂こそ似ていますが、マンティコラは未確認植物(UMP)ではなく、未確認動物、つまりUMAの仲間に入ります。が、現在一般的にUMAと認識されている、例えばネッシーやビッグフットなどとは異なり、神話などに登場する怪物的な要素が強いUMAです。
日本ではあまり馴染みのないマンティコラですが、実際、知っていても「妖怪」として認識されていることが多いのではないかと思います。というのも伝えられるマンティコラの姿を聞けば、それも致し方ないと思わずにはいられません。
マンティコラの体はライオンに似ており、大きさもそれぐらいだといわれています。しかし頭部は人間のようだといわれています。以前に騒がれた人面犬みたいなイメージです。
ただし口は犬や猫のように耳元まで裂けており、上下の顎に3列の歯を持っています。奇妙な鳴き声をしており、顔が人間に似ているだけではなく、人間の言葉を発することさえ出来るといわれています。
またサソリのような尾の先端にはたくさんの毒針の束がついており、それを振り回して獲物を威嚇します。人間といえどもこの毒針によって仕留められることがあり、マンティコラの餌食になるといわれています。
マンティコラの特徴は、知れば知るほど妖怪的で、現実離れしていく感じですが、かつては実在する生物として信じられていました。
確かに「人面」となると、突拍子もない感じがしますが、あくまでそれは人間の顔に似ている、という意味でしょう。その元になった動物を知らない人々が、自国に帰って大袈裟に話したものが、どんどん誇張され、人間の言葉を発するなどの特徴が付け加えられたのかもしれません。
ロック鳥の伝説をみてみれば、その可能性も十分考えられます。
実際、マンティコラの正体は、おそらくハイエナか絶滅したカスピトラ(Caspian tiger)のことではないか、といわれています。ハイエナの方がより奇妙な体形、顔をしていることから、トラではなくハイエナがマンティコラの正体である可能性が高いのではないか、と個人的には解釈しています。
ちなみに「マンティコラ」とは古い言葉で"maneating (人食い) "という意味だそうです。
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