■Pacific halibut■
~ 3メートルの巨大カレイ ~


以前に、岐阜県、長良川の水棲UMA、ハッシー を紹介したときに、ちょっとだけ触れたオヒョウを取り上げたいと思います。
オヒョウはもちろんUMAでもなんでもなく、普通に海に生息している魚です。 カレイの仲間ですが、とんでもない大きさをしています。小さなカレイやヒラメしか知らない人が、実物のオヒョウを見たらUMAと勘違いするほどの大きさです。
オヒョウが生息するのはアジアからアメリカ大陸にかけての北太平洋で、特にカナダの方ではオヒョウ漁が盛んに行われています。日本では、北海道から東北にかけて生息していますが、あまり釣れません。
世界最大のオヒョウのサイズですが、体長が267センチメートル、重さはやや情報が乱れており、225キロ (約500ポンド)、315キロ (約700ポンド)、360キロ (約800ポンド)などなど、いろいろといわれています。
キロ (kg) で表すと半端な数字なので正確に量っているような感じがしますが、ポンド (lb t) に直すとどれも 500 / 700 / 800ポンド ときりがいいことから、大ざっぱな数字の可能性が高いです。ですが、おそらく最大のものは300キロ以上はあるのではないかと思います。

これほどの巨体を動かす尾ですから、その力は凄まじく、釣り上げたオヒョウの尾に打たれ、亡くなった人もいるといわれています。そのため釣り上げる直前に、ライフルで息の根を止めてから船にあげるときもあるようです。
また、大きくなるだけあってなかなかの長寿であり、最長で42歳のメスが捕らえられています。オスはメスと比べて短命で、最長で27歳だそうです。そのため大きな個体はメスが圧倒的に多いようです。
~ 巨大化の秘密 ~
さて、これだけの大きさになるのですから、赤ちゃんオヒョウの頃から飛び抜けて大きい図体をしているものと想像してしまいますが、これが意外なことに産まれたころのオヒョウは、他のカレイやヒラメと大差ありません。
それではこの大きさの秘訣はダイオウイカ並みの成長力の速さにあるのでしょうか?ダイオウイカは外套長 (がいとうちょう - 筒状の胴体の部分) だけで2メートル、触腕 (しょくわん - エサを取る極端に長くなる1対の腕) を含めると10メートルを超える個体も何度か捕獲されています。
しかし、イカやタコの仲間、頭足類は非常に短命で、巨大なダイオウイカといえども例外ではありません。小さな頭足類の寿命は半年から1年ぐらい、よく分かっていないもののダイオウイカでさえ2年とか3年などといわれています。つまり類い希な成長力の速さがダイオウイカの巨大さの秘訣です。
産まれた頃は他のカレイの赤ちゃんと大きさが変わらないということは、このオヒョウもダイオウイカのように驚異的な速さで成長するのでしょうか?

ところがこれも違います。ヒラメなど1年目で既に30センチ、その後は少しずつ成長スピードが落ちていき、大きいもので1メートル近くまで成長していきます。他の大型のカレイの仲間も1年目で20センチぐらいまで成長し、その後はゆっくりと成長してきます。
オヒョウはというと、1年目は10センチにも満たないのです。ヒラメや大型のカレイに全く及びません。しかし、2年目で20センチ、3年目で30センチ、、、といった具合に、1年間でほぼ10センチ前後成長していきます。
ある一定の大きさになると、成長スピードは当然落ちてくるものですが、オヒョウの場合はマイペースで約10センチずつ成長し続け、20歳を迎える頃には2メートル近くにまで成長します。最初こそ他のカレイやヒラメに及ばないものの、持続する成長力こそがオヒョウ巨大化の秘密なのです。
~ 聖なる魚、ハリバット ~
オヒョウは北海道でもたまに捕れることがあるそうですが、アラスカの方では結構ふつうに釣れます。下の写真を見れば、UMAでもなんでもないことがよく分かります。

(普通にいっぱい捕れてます)
ところで、オヒョウは英語でハリバット (halibut) と呼ばれますが、これは中世英語の "halybutte" に由来する、"聖なるカレイ (ヒラメ) (holy flatfish)" という意味だそうです。祭日 (holy day) に食されたことからこの名が付いたということです。
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