■巨大ナマコ Part I (バイカナマコ)■
■Pineapple Sea Cucumber (Thelenota ananas)■
~ 海の巨大パイナップル ~
(バイカナマコ)
~ 海のネズミ ~
一見すると野菜のゴーヤとさほど変わり映えのない姿をしているナマコですが、かれらは棘皮動物 (きょくひどうぶつ) といわれる動物で、ウニやヒトデの仲間です。
からだの前後、上下もあるんだかないんだか分からない感じですが、前後、上下の区別もちゃんとあります。
基本的にはおなか側にある管足 (かんそく) と呼ばれるチューブ状の短い足のような器官を使って移動し、頭はありませんが、前方には砂の中の微生物などを捕らえる触手、反対側には肛門があります。
ナマコは英語で "sea cucumber (シー・キューカンバー)"、つまり「海のキュウリ」と表現されます。
一方、日本では「海鼠」と書いてナマコと読みます。片やキュウリで片やネズミとはえらく違いますが、ナマコが主に夜行性であることがねずみを彷彿とさせることからこう呼ばれているといいます。
とはいえ、あまり的を射ない当て字のような気がします。
(地味なイメージのナマコですが、派手なのもいるんです)
~ バイカナマコ ~
さて、世界最大のナマコはどれぐらいあるでしょう。
なにをもって最大というかが問題ですが、ヒトデの場合もクモヒトデのように本体 (中心部分) は小さいものの腕だけが以上に長いものがいますが、あれを最大というのはちょっと気が引けます。
ということで、やはり重量、見た目のボリュームを重視したいと思います。
ウミヘビに間違えられるという、数メートルと異常に細長く成長するオオイカリナマコの仲間がいますが、上記のような観点から、世界最大のナマコはバイカナマコに決定します。
温帯の海に生息するバイカナマコは体長が80センチ前後、胴回りは1メートルにも達する巨大なナマコです。大型のものは全長に対して、直径の割合が高くなる傾向があり、非常にボリュームがあります。
(センジュナマコ、ナマコとしては異例に足が長いナマコです)
最大のものでは1.5メートルほどのバイカナマコが捕獲されたとかいうのもありますが、未確認です。
バイカナマコはからだが太いナマコですから、人の身長ほどもあるバイカナマコが本当に存在するのなら恐怖を感じるかもしれません。
英名でパイナップルナマコ (Pineapple Sea Cucumber) といわれるとおり、大きなうろこのようなイボイボで全身が覆われ、形も色もパイナップルのようです。
食用にもなりますが、もちろんパイナップル味ではありません。
(水にいるときはかわいいですが、よく見ると気持ち悪いことに気付きますので、よく見ない方が良いです)
~ キュビエ器官 ~
動きが遅いのに、よくまぁ絶滅せずに生きているなぁと感心してしまいますが、かれらにも防衛手段があります。
バイカナマコは出しませんが、動きの鈍いナマコの多くは、天敵に教われると防衛手段としてキュビエ器官 (cuvierian tubules) を肛門から吐き出します。
ネバネバした白い糸のような物質で、天敵がキュビエ器官に絡まっている間に逃げようというものです。
バイカナマコは鎧のようなイボイボがあるので、そんなものを出さなくても大丈夫ということなのでしょうか。
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